秋田県の
高卒採用完全ガイド
求人倍率4.05倍・就職率99.5%の秋田県。少子化日本一という危機感の中、洋上風力(全国最多4海域)・TDK創業地の電子部品・大館曲げわっぱの伝統工芸が共存する独自の採用市場。初回から最大3社応募可能な全国特例ルールを含む、5エリア別データ・工業高校10校一覧・スケジュールを完全網羅。

このガイドは、秋田県で高卒採用に取り組む企業向けに株式会社ゆめスタが制作しています。ゆめスタは愛知県春日井市を拠点に高卒採用に特化した支援を行い、教育委員会と連携して高校の授業を直接受け持つ採用支援企業です。就活情報誌「ゆめマガ」を通じた高校生への直接リーチと、企業の採用課題に寄り添ったコンサルティングで、秋田県の高卒採用市場もサポートします。秋田県の高卒採用についてご相談はこちら
秋田県の高卒採用マーケット概況
秋田労働局・文部科学省・秋田県公式データに基づく
最新動向(令和7年3月卒・確定値)
令和7年3月卒の秋田県高校生の就職内定率は99.4%(秋田魁新報 2025/5/10)、最終就職率99.5%(文部科学省)という高水準を記録しました。県内就職率は77.2%で過去2番目の高さとなり、地元定着の底上げが続いています。県内求人倍率4.05倍(求人4,996人)は、就職を希望する高校生1人に対して企業4社が手を挙げている計算です。企業間の採用競争は年々激しさを増しています。
来年度(令和8年3月卒)の見通し
令和8年3月卒(7月末時点の速報値)では、県内求人数4,322人と5年連続で4,000人を超える一方、県内就職希望者は1,131人と前年比9.4%減(-117人)で過去最少水準に迫ります。求人倍率3.82倍は依然として高水準ですが、応募者プール自体が縮小し続けています。少子化により毎年高校生の数が減少する秋田県では、「今すぐ動かないと採用できない」という危機感が企業の現実です。
産業別求人状況(令和8年3月卒・7月末時点)
| 産業 | 求人数 | 前年比 |
|---|---|---|
| 製造業 | 1,196人 | -198人(-14.2%) |
| 建設業 | 1,167人 | +68人(+6.2%) |
| サービス業 | — | +3.1% |
| 卸売・小売業 | — | +2.5% |
出典: 秋田労働局「新規高卒者の求人・求職・就職内定状況」。製造業の求人減は一時的な調整とみられ、建設業は洋上風力インフラ関連工事の増加で求人が拡大。
製造業と建設業が合計約2,363人と全体求人の半数超を占めます。建設業の求人増加は、能代港・秋田港の洋上風力発電設備に関連した陸上工事・送電線整備などのインフラ需要が背景にあります。製造業は電子部品(TDK・秋田エプソン)が中核ですが、求人数は前年比14.2%減となっており、個社ごとの採用戦略が例年以上に重要になっています。
地域別求人・就職状況
| 地域 | 求人数 | 就職希望者 | 倍率(概算) |
|---|---|---|---|
| 中央地域(秋田市ほか) | 2,069人 | 589人 | 約3.5倍 |
| 県北地域(大館・能代ほか) | 1,115人 | 228人 | 約4.9倍 |
| 県南地域(横手・湯沢ほか) | 1,138人 | 314人 | 約3.6倍 |
出典: 秋田労働局「新規高卒者の求人・求職・就職内定状況」(令和8年3月卒・7月末時点)。倍率は求人数÷希望者数の概算。
特に注目すべきは県北地域の約4.9倍という突出した高倍率です。大館・能代・鹿角を含む県北は就職希望者228人に対して求人1,115人と、人材が著しく不足しています。洋上風力発電の最前線エリアである能代市を抱えながら、高校生の絶対数が少なく採用難が深刻です。県内全域で「人口減少×高倍率」という構造が固定化しており、早期アプローチが採用成否を左右します。
秋田県の産業構造と採用環境
秋田県の製造業は電子部品・デバイス産業が3割超を占め、世界的電子部品メーカーTDK(創業地:にかほ市)とセイコーエプソンの秋田工場(秋田エプソン、従業員1,012名)が核となっています。一方、新産業として洋上風力発電が急速に台頭。能代港・秋田港で日本初の大型商用洋上風力が稼働し、全国最多4海域・合計200万kW以上の開発が進む「洋上風力県」として国内外から注目されています。建設・土木・電気工事の需要が増え、高卒人材の需要も高まっています。県北内陸の小坂製錬は20種以上の金属をリサイクル回収する独自産業で、売上234億円。大館曲げわっぱ・樺細工・川連漆器の伝統工芸、あきたこまち・日本酒の食品産業も雇用を支えています。
少子化日本一という現実と採用危機
秋田県の総人口は約87.9万人(2025年10月、秋田魁新報)で、人口減少率は全国ワーストの1.84%減。高齢化率40.3%は全国最高水準で、年間出生数はわずか3,076人(2025年)です。2045年の推計人口は約60.2万人、2065年には約36.2万人まで落ち込む見通しです。現在の高校生数は今後10〜20年で大幅に減少することが確実であり、「今の採用難は序章にすぎない」というのが秋田県の現実です。この構造的な人材不足は特定の業種だけでなく、全産業に共通する最大の経営課題となっています。
主要工業高校(10校)
秋田県には工業系学科を持つ高校が10校あり、県内各地域に分布。製造業・建設業の主要な人材供給源
秋田県立秋田工業高等学校
秋田市
- 県都・秋田市に位置する県内最大規模の工業専門校
- 機械科・電気科・電子科・建設科・情報技術科などの学科体制
- 製造業・建設業・電気設備業など県内主要企業への就職実績多数
秋田県立大曲工業高等学校
大仙市
- 県南内陸エリアの中核工業高校。大仙市・横手市方面の製造業への供給源
- 機械科・電子機械科・電気科・情報技術科などを設置
- 秋田エプソン(湯沢市)など地域製造業との結びつきが強い
その他の工業系高校(8校)
| 学校名 | 所在地 | エリア |
|---|---|---|
| 由利工業高校 | 由利本荘市 | 由利本荘・にかほ |
| 男鹿工業高校 | 男鹿市 | 県央 |
| 能代科学技術高校 | 能代市 | 県北沿岸 |
| 大館桂桜高校 | 大館市 | 県北内陸 |
| 鹿角高校 | 鹿角市 | 県北内陸 |
| 仁賀保高校 | にかほ市 | 由利本荘・にかほ |
| 湯沢翔北高校 | 湯沢市 | 県南内陸 |
| 横手清陵学院高校 | 横手市 | 県南内陸 |
活用できる行政支援
高卒採用スケジュール(秋田県)
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 6月1日 | ハローワーク求人受付開始 |
| 7月1日 | 求人票公開・高校への提出開始 |
| 7〜8月 | 職場見学期間(学校経由で申込) |
| 9月5日 | 応募書類提出開始 |
| 9月16日 | 採用選考・面接開始 |
| ★秋田特例 | 初回応募から最大3社まで同時応募可能全国で秋田県・沖縄県のみの特例。ただし多くの高校では実質1社指導が続く場合もあるため、担当教員との確認が必要 |
| 10月1日以降 | 二次募集・複数応募解禁(全国共通) |
6/1・7/1・9/5・9/16は厚生労働省が定める全国統一の日程。秋田県の3社応募特例は秋田労働局・秋田県教育委員会の申し合わせによる(出典: 秋田労働局)。
秋田県の最大の特例:初回から3社応募可能
全国ほとんどの都道府県では、9月16日の選考解禁後も「一人一社制」が適用され、最初の応募は1社のみです。内定が出て初めて次の企業に応募できます。しかし秋田県(および沖縄県)は例外として、初回応募から最大3社まで同時に応募できる特例が認められています。企業にとっては「他の企業と同時選考中」という状況が生まれるため、選考スピードの速さや面接での印象づくりが例年以上に重要になります。なお実際の運用は各高校の指導方針によって異なるため、求人票提出後の学校訪問で担当教員に確認することをお勧めします。

採用実務・ノウハウ
採用スケジュールから面接・学校訪問の方法まで

マーケットデータ・統計
秋田県の採用市場を数字で理解する

地域別ガイド
秋田県5エリアの産業特性と採用戦略

県央エリア
秋田市・潟上市・男鹿市。県都に集中する商業・金融に加え、秋田港洋上風力の陸上工事需要が急増。イオン東北など大型商業の雇用も厚い

由利本荘・にかほエリア
TDK創業の地・にかほ市。電子部品の生産集積がありTDKグループの工場が多数立地。秋田港・能代港と並ぶ洋上風力開発エリアとしても注目

県南内陸エリア
横手市・大仙市・湯沢市。秋田エプソン(従業員1,012名)が湯沢市に立地。あきたこまち・日本酒の食品産業と川連漆器などの伝統工芸が共存

県北内陸エリア
大館市・鹿角市・北秋田市。大館曲げわっぱ・樺細工の伝統工芸産地。小坂製錬(売上234億円)が20種以上の金属をリサイクル回収する独自産業を擁する

県北沿岸エリア
能代市・三種町・八峰町。日本初の大型商用洋上風力発電所(能代港)が稼働済みで、洋上風力最前線エリア。木材加工の伝統産業と新エネルギー産業が交差する

業種別ガイド
秋田県の主要産業ごとの採用ノウハウ

採用課題と対策
少子化日本一・求人倍率4倍超の秋田で人材を確保する

秋田県 高卒採用よくある質問50問
スケジュール・費用・3社応募特例・地域別の疑問に回答
数字で見る秋田県の高卒採用
社内提案・稟議に使えるデータ
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