岩手県で
高卒人材を採用するには
岩手県の高卒求人倍率は2.42倍(全国37位)。全国平均3.69倍より低い数字を見て「採りやすい」と思った企業は、ほぼ採れずに終わります。12月末時点で内定率95.5%(全国5位)——岩手県の高卒採用は、9月の選考解禁から3ヶ月で9割以上が決着する市場です。
さらに県内就職率は約74%。4人に1人が首都圏か仙台圏に出ていきます。残った高校生をめぐって、トヨタ自動車東日本・キオクシア岩手と中小企業が同じ高校に求人を出すのが岩手県南内陸の現実です。出遅れず、保護者まで届く採用——それができた企業だけが採れます。

このガイドは、岩手県で高卒採用に取り組む企業向けに株式会社ゆめスタが制作しています。ゆめスタは愛知県を拠点に、教育委員会と連携し高校の授業を直接受け持つ高卒採用支援企業です。就活情報誌「ゆめマガ」を通じて全国の高校生にリーチしています。岩手県の高卒採用についてご相談はこちら
あなたの状況はどれに近いですか?
当てはまるものから読み始めてください。必要な記事に案内します。
初めて高卒採用に取り組む
何から始めればいいかわからない。6月の求人申込から9月の選考開始まで、何をいつやるか整理したい。
求人を出したが応募が来ない
求人票は出した。学校にも持って行った。でも応募ゼロ。何が足りないのか。
トヨタ・キオクシアに人材を取られる
黒沢尻工業や水沢工業に求人票を出しても、トヨタ自動車東日本やキオクシア岩手の分厚い資料の横に置かれる。中小はどうすれば。
沿岸・県北で事業をしている
震災後、若い人がどんどん盛岡か仙台に出ていく。久慈や宮古で人を採れるのか。
採用しても辞められる
去年やっと採った1人が半年で辞めた。「思ったのと違った」と言われた。岩手は次の採用が極めて困難。
まず市場データを把握したい
社内提案や稟議のために、岩手県の高卒採用市場のデータが必要。
岩手県の高卒採用市場で何が起きているか
岩手労働局・文部科学省・厚生労働省・岩手県公式データに基づく
12月までに9割が決まる「早期決着市場」
岩手県の12月末時点の高卒内定率は95.5%(全国5位)です。9月16日の選考解禁から3ヶ月で9割以上が決まる構造で、文部科学省の都道府県別ランキングでも全国上位。最終就職率は99.4%(12年連続99%超)に達します。意味するのは、10月・11月に動き出した企業には機会が残らないということです。
求人倍率2.42倍——「楽じゃない」数字の中身
全国平均3.69倍に対して岩手県は2.42倍(全国37位)。一見「採りやすい」ですが、就職内定率95.5%が示すとおり、岩手県では就職を希望する高校生のほぼ全員が内定を獲得します。倍率の分子(求人数)は大手製造業の大量採用が押し上げており、その大手と同じ高校に求人を出すのが中小企業の現実です。体感の競争は数字以上に厳しいのが岩手の特徴です。
岩手の産業構造——自動車・半導体の「二本柱」
岩手県の製造品出荷額は約2兆4,943億円。そのうち輸送用機械(自動車)が23.3%、電子部品・デバイス(半導体)が16.5%を占め、この2産業で製造業の約40%を構成しています。トヨタ自動車東日本(金ケ崎町)とキオクシア岩手(北上市)の二大拠点が県南内陸に集積し、サプライヤーが連なります。沿岸ではアワビ生産量日本一・ワカメ全国2位の水産業、釜石の鉄鋼。県北では畜産・食品加工・林業。北海道に次ぐ全国2位の面積で、エリアごとに別の産業構造を持つのが岩手です。
県外流出と人口減少——「次の採用」が極めて困難
岩手県の県内就職率は約74%。4人に1人が首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)か仙台圏に流出します。県人口は約114.5万人ですが、2050年には約78万人(35%減)まで減少する見通し(国立社会保障・人口問題研究所推計)。特に沿岸・県北の若年層減少が深刻で、「採れない」だけでなく「辞められたら次が採れない」が岩手の現実です。
この構造の中で、保護者の「仙台か東京に出した方が」という反対を解いて地元就職を選ばせる必要があります——具体策はオヤカク完全マニュアルと若者流出とUターン採用で解説しています。
訪問先を決める — 岩手県の実業系高校
岩手県は工業高校11校・商業高校6校が県内全域に分布。盛岡工業(県内最大規模・6学科)と黒沢尻工業(キオクシア・トヨタ直結)が二大拠点です。7月1日の求人票公開直後の訪問計画が成否を分けます。
| 学校名 | 所在地 | 主要学科 | 立ち位置 |
|---|---|---|---|
| 岩手県立盛岡工業高校 | 盛岡市 | 機械・電気・電子情報・電子機械・建築デザイン・土木 | 県内最大規模・6学科 |
| 岩手県立黒沢尻工業高校 | 北上市 | 機械・電気・電子・電子機械・土木 | キオクシア・トヨタ直結 |
| 岩手県立水沢工業高校 | 奥州市 | 機械・電気・設備システム・インテリア | 県南内陸の中核 |
| 岩手県立一関工業高校 | 一関市 | 機械・電気電子・土木 | 電子部品サプライヤー |
| 岩手県立宮古商工高校 | 宮古市 | 機械・電気・商業・情報 | 沿岸の中核校 |
| 岩手県立釜石商工高校 | 釜石市 | 機械・電気・商業 | 鉄鋼のまち |
| 岩手県立久慈工業高校 | 久慈市 | 機械・電子機械・建設環境 | 県北の工業人材源 |
| 岩手県立盛岡商業高校 | 盛岡市 | 商業・会計・情報 | 商業系の中核 |
盛岡市
機械・電気・電子情報・電子機械・建築デザイン・土木
北上市
機械・電気・電子・電子機械・土木
奥州市
機械・電気・設備システム・インテリア
一関市
機械・電気電子・土木
宮古市
機械・電気・商業・情報
釜石市
機械・電気・商業
久慈市
機械・電子機械・建設環境
盛岡市
商業・会計・情報
上記は工業系・商業系の主要 8 校。残る工業 3 校(一関高専・千厩・大船渡東)・商業 4 校(盛岡市立・花北青雲・水沢商業・大東)を含む全校情報と訪問計画は学校訪問完全マニュアルで解説しています。
出典: 岩手県教育委員会
記事一覧
岩手県の高卒採用に関する全20記事
採用実務・ノウハウ
スケジュール・学校訪問・面接・求人票の具体的な進め方
マーケットデータ
社内提案・稟議に使える岩手県の採用市場データ
地域別ガイド
県央と沿岸・県北では採用環境がまったく違います。あなたの事業エリアに合わせて読んでください

県央(盛岡広域)エリア
盛岡市・滝沢市・紫波町・矢巾町。県人口の約37%が集まる最大経済圏。商業・サービス・IT・医療が中心

県南内陸エリア
北上・金ケ崎・奥州・花巻。トヨタ自動車東日本とキオクシア岩手の二大製造拠点。中小は採用激戦区

県南東エリア
一関市・平泉町。電子部品サプライヤーが集積。ILC候補地として将来性も注目される

沿岸(三陸)エリア
宮古・釜石・大船渡。アワビ生産量日本一の水産業と新日鉄ルーツの鉄鋼。震災後の人口流出が深刻

県北エリア
久慈・二戸・洋野町。食品加工・畜産・林業が基幹。人口減少率は県内最も大きい
業種別ガイド
業種によって採用の勝ちパターンは異なります

岩手県 高卒採用よくある質問50問
一人一社制の詳細・スケジュール・求人票の書き方・NG質問・5エリアごとの配慮まで
Written & Edited by
漆畑 智哉
株式会社ゆめスタ CCO / 教育コーディネーター
For Companies
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内定辞退率
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採用満足度
81.1%
大卒採用より+3.5pt大卒採用より+3.5pt
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