秋田県の人口動態・将来予測|高卒採用への深刻な影響
人口減少率全国ワースト・高齢化率40.3%・採用できる母数が毎年縮小する
秋田県の人口問題は、日本の地方の中でも最も深刻な段階に入っています。2025年10月時点の総人口は約87.9万人で、年間の自然減少(死亡数−出生数)が−14,019人、社会減少(転出−転入)が−3,408人と、二つの減少要因が重なっています。高齢化率は約40.3%と全国最高水準で、このまま推移すれば2045年に60.2万人、2065年には36.2万人にまで落ち込む見込みです。企業の採用担当者は、この人口動態を「自社の採用可能人口が今後確実に縮小する」という現実として直視する必要があります。
秋田県の人口推移と将来予測
秋田県 総人口の推移と将来推計(1956年〜2065年)
| 年 | 総人口 | 備考 |
|---|---|---|
| 1956年(昭和31) | 135万人 | ピーク |
| 2025年(令和7)10月 | 87.9万人 | 現在・全国ワーストの減少率 |
| 2045年(令和27) | 約60.2万人 | 推計(現在比▲31%) |
| 2065年(令和47) | 約36.2万人 | 推計(ピーク比▲73%) |
ピーク
現在・全国ワーストの減少率
推計(現在比▲31%)
推計(ピーク比▲73%)
出典:秋田魁新報(2025年10月24日)、国立社会保障・人口問題研究所・秋田県公式推計
自然減少と社会減少の二重苦
秋田県の人口減少は「少子高齢化による自然減」と「若者の県外流出による社会減」の両方が同時進行しています。2025年の出生数は3,076人に対し死亡数は17,095人で、自然減少は−14,019人。これは県内の出生数の4.6倍もの人が亡くなっていることを意味します。
自然減少(−14,019人)
- •出生数:3,076人(2025年)
- •死亡数:17,095人(2025年)
- •自然減:−14,019人
- •高齢化率 約40.3%(全国最高)が背景
社会減少(−3,408人)
- •転出超過:−3,408人
- •18〜23歳の流出が最大
- •進学による県外転出が主因
- •就職後の都市部定着も影響
出典:秋田県公式(人口動態統計)
若者流出の実態:進学者の多くが県外へ
高卒採用市場に直接影響するのが18歳時点での若者流出です。秋田県では高卒進学者の多くが県外大学に進学し、そのまま県外で就職するケースが多く、Uターンする割合は限定的とされています。18〜23歳の流出が年代別で最大であり、この世代の人口が最速で縮小しています。
高卒採用への直撃影響
秋田県の高校入学者数はすでに定員割れの状態が続いています。少子化が進む中、今後も高校生数の減少が見込まれます。「今年採れなかったから来年採ろう」という発想では、毎年ターゲット母数が減っていきます。採用ブランディングの構築は1年でも早く始めることが重要です。
将来予測シミュレーションと採用戦略への示唆
現在のトレンドが続いた場合、秋田県の採用環境は段階的に厳しさを増します。以下のシミュレーションは現状データと推計に基づく見通しです。
| 時期 | 総人口(推計) | 高卒採用環境への影響 |
|---|---|---|
| 2026〜2030年 | 約83〜87万人 | 高3人口が緩やかに減少。求人倍率はさらに上昇の可能性 |
| 2030〜2035年 | 約78〜83万人 | 就職希望者数が減少。採用枠を満たせない企業が増加 |
| 2045年 | 約60.2万人(推計) | 現在の高卒人口がさらに縮小。採用そのものが困難に |
高3人口が緩やかに減少。求人倍率はさらに上昇の可能性
就職希望者数が減少。採用枠を満たせない企業が増加
現在の高卒人口がさらに縮小。採用そのものが困難に
戦略1:学校との長期パートナーシップ構築
採用担当者が毎年同じ高校に顔を出すことで、教員との信頼関係が蓄積されます。「この先生から推薦してもらえる企業」になることが、長期的な採用安定の最も確実な方法です。
戦略2:インターンシップの早期化と定着支援
採用した1人を大切に育て、定着させることが企業の持続可能性を左右します。3年以内の離職を防ぐための研修・メンター制度・キャリアパスの明示化は急務です。
戦略3:Uターン・中途採用との並走
県外大学卒のUターン採用も一定数存在します。高卒採用と並行して、大学卒業後の地元回帰(Uターン)を意識した採用情報の発信も中長期的に有効です。
よくある質問
Q. 秋田県の現在の人口はどのくらいですか?
A. 2025年10月時点で約87.9万人です。ピーク時(1956年・135万人)から35%以上減少しており、人口減少率は全国ワースト水準です(秋田魁新報2025年10月24日)。
Q. 秋田県の2045年の人口予測は?
A. 約60.2万人と推計されています。さらに2065年には約36.2万人にまで減少する見込みです(国立社会保障・人口問題研究所・秋田県公式推計)。
Q. 秋田県の高校生数はこれからどう変わりますか?
A. 少子化により高校入学者数はすでに定員割れの状態が続いており、今後も高校生数は減少が見込まれます。「今年採れなかったから来年採ろう」という発想では、毎年ターゲット母数が減っていきます。
Q. 秋田県の若者流出の実態は?
A. 高卒進学者の多くが県外大学に進学し、Uターンする割合は限定的とされます。18〜23歳の若者流出が最も大きく、この世代の人口が最速で縮小しています(秋田県公式・住民基本台帳人口移動報告)。
Written & Edited by
漆畑 智哉
株式会社ゆめスタ CCO / 教育コーディネーター
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