鹿児島県で
高卒人材を採用するには
鹿児島県の高卒求人倍率は1.85倍(全国46位)。数字の上では「採用しやすい市場」に見えますが、現実は逆です。県内就職率は59.7%で、4割超の高校生が福岡・関西・関東へ流出。残った6割の生徒を、京セラ・ソニー・ファナックを含む県内企業すべてで取り合います。
さらに鹿児島県では11月1日まで一人一社制が続きます(他県より1ヶ月遅い独自ルール)。最初の一票で選ばれなければ取り戻すのは難しい。知ってもらう活動をした企業だけが採れる——それが今の鹿児島県です。

このガイドは、鹿児島県で高卒採用に取り組む企業向けに株式会社ゆめスタが制作しています。ゆめスタは愛知県春日井市を拠点に、教育委員会と連携して高校の授業を直接受け持つ高卒採用支援企業です。就活情報誌「ゆめマガ」を通じて全国の高校生にリーチし、鹿児島県の中小企業の採用相談にも対応します。鹿児島県の高卒採用についてご相談はこちら
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当てはまるものから読み始めてください。必要な記事に案内します。
初めて高卒採用に取り組む
何から始めればいいかわからない。鹿児島の11月複数応募解禁って何?学校との関係づくりもゼロから。
求人を出したが応募が来ない
求人票は出した。学校にも持って行った。でも応募ゼロ。食品・サービス業は特に厳しい。
京セラ・ソニー・ファナックに勝てない
霧島・川内の工業高校の上位層は大手3社が持って行く。中小はどう棲み分ける?
大隅・南薩・離島で事業をしている
鹿屋・志布志・枕崎・指宿、奄美や種子島。地理的に遠く、鹿児島市の動きが届かない。
採用しても辞められる
県外に出た同級生4割。SNSで比較されて辞めていく。離島出身者のホームシックも。
まず市場データを把握したい
社内提案や稟議のために、鹿児島県の高卒採用市場のデータが必要。
鹿児島県の高卒採用市場で何が起きているか
鹿児島労働局・文部科学省・経済産業省・南日本新聞の公開データに基づく
「採用しやすい県」の裏側
鹿児島県の高卒求人倍率は1.85倍(全国46位=最下位)で、全国平均3.70倍を大きく下回ります。一見すると「企業優位」の市場ですが、これは求人数が少ないわけではなく、求職者が相対的に多いことを意味します。同時に就職内定率95.3%も全国最低水準。マッチングの不調がそのまま数字に表れています。
県外流出 4 割超 ― 残った 6 割の取り合い
最大の構造的課題は県内就職率59.7%。約4割の高校生が福岡・関西・関東へ流出します。流出先は九州新幹線でつながる福岡県が最多、続いて関西圏(大阪・兵庫)、関東圏(東京・神奈川)。鹿児島労働局は「コロナ下で強まっていた県内志向が弱まっている」と分析しています。求人倍率の低さに油断していると、残った6割の生徒をめぐる競争で敗れます。
食品48%・電子部品28%の二極構造
鹿児島県の製造品出荷額は約1兆9,579億円。食料品が9,397億円(48%)で焼酎・黒豚・かつお節など全国ブランドを支え、電子部品・デバイスが5,482億円(28%)で京セラ(国分・川内工場)・ソニーセミコンダクタ(鹿児島TC)・ファナック(隼人工場)が集積。ファインセラミック製IC基盤・ICパッケージは全国1位の生産量です。
この産業構造が意味するのは、「大手3社と中小の知名度格差」と「採用ターゲット校の重なり」です。中小企業が同じ工業高校に求人を出しても、上位層は大手が押さえます。食品系・農業系学科への重点訪問、地元密着の安心感、即日内定の意思決定スピードなど、大手にできない差別化が必要です。
鹿児島県独自の「11月1日 複数応募解禁」
全国の多くの県が10月1日に複数応募を解禁する中、鹿児島県は1ヶ月遅い11月1日まで一人一社制が続きます。これは「最初の一票で選ばれなければ取り戻すのが極めて難しい」ことを意味します。7月1日の求人公開から9月5日の応募開始までの2ヶ月間で、学校との関係構築と求人票の差別化を完了させる必要があります。
28 有人離島と南北600km の広域県
鹿児島県は奄美大島・種子島・屋久島・徳之島・喜界島・沖永良部島・与論島など28の有人離島を抱え、南北600kmに広がる広域県です。離島出身の生徒は「島を出るなら本土」が前提のため、住居支援を整備できる企業にとっては有望な採用ターゲットになります。一方、台風常襲地域・桜島の火山活動は建設業に恒常的な防災インフラ需要を生んでいます。
出典: 鹿児島労働局 / 厚生労働省 / 鹿児島労働局 統計情報 / 経済産業省工業統計
訪問先を決める — 鹿児島県の主要工業高校
鹿児島県には工業系学科を持つ高校が18校(公立13校・私立5校)あります。7月1日の求人票公開直後、京セラ・ソニー・ファナックを含む県内製造業が一斉に動きます。どの学校にいつ行くかを事前に決めておくことが採用の成否を分けます。
| 学校名 | 所在地 | 主要学科 | 就職先の特徴 |
|---|---|---|---|
| 鹿児島工業高校 | 鹿児島市 | 機械・電気・電子・建築・工業化学・情報技術 | 県内最大規模。県都立地で多数の製造業に人材輩出 |
| 加治木工業高校 | 姶良市 | 機械・電気・電子・建築・土木・工業化学 | 霧島・姶良の京セラ・ファナック等への就職パイプ太い |
| 鹿屋工業高校 | 鹿屋市 | 機械・電気・電子・建築・土木 | 大隅半島最大の工業高校。畜産加工・建設業 |
| 出水工業高校 | 出水市 | 機械電気・建築 | 北薩エリア。京セラ川内工場圏をカバー |
| 薩南工業高校 | 南さつま市 | 機械・電気・生活科学 | 南薩エリアの食品加工・製造業へ |
| 隼人工業高校 | 霧島市 | 電子機械・情報技術・インテリア | ファナック隼人工場の地元。電子機械科が強い |
| 川内商工高校 | 薩摩川内市 | 機械・電気・インテリア・商業 | 京セラ川内工場への就職実績 |
| 奄美高校 | 奄美市 | 機械電気・商業・情報処理・家政・衛生看護 | 離島唯一の工業系学科設置校。本土企業の差別化好機 |
機械・電気・電子・建築・工業化学・情報技術
県内最大規模。県都立地で多数の製造業に人材輩出
機械・電気・電子・建築・土木・工業化学
霧島・姶良の京セラ・ファナック等への就職パイプ太い
機械・電気・電子・建築・土木
大隅半島最大の工業高校。畜産加工・建設業
機械電気・建築
北薩エリア。京セラ川内工場圏をカバー
機械・電気・生活科学
南薩エリアの食品加工・製造業へ
電子機械・情報技術・インテリア
ファナック隼人工場の地元。電子機械科が強い
機械・電気・インテリア・商業
京セラ川内工場への就職実績
機械電気・商業・情報処理・家政・衛生看護
離島唯一の工業系学科設置校。本土企業の差別化好機
学校訪問で先生に信頼されるための具体的な手順は学校訪問完全マニュアルで解説しています。離島校(奄美・種子島・徳之島)への訪問戦略も同マニュアルに含まれています。
出典: 鹿児島県令和5年度学校基本統計
記事一覧
鹿児島県の高卒採用に関する全20記事
採用実務・ノウハウ
スケジュール・学校訪問・面接・求人票の具体的な進め方
マーケットデータ
社内提案・稟議に使える鹿児島県の採用市場データ
地域別ガイド
鹿児島市と離島・大隅では採用環境がまったく違います。事業エリアに合わせて読んでください
業種別ガイド
業種によって採用の勝ちパターンは異なります

鹿児島県 高卒採用よくある質問50問
11月1日複数応募解禁・離島採用・県外流出対策・補助金まで
Written & Edited by
漆畑 智哉
株式会社ゆめスタ CCO / 教育コーディネーター
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採用コスト
50%削減
607万円 → 300万円607万円 → 300万円
内定辞退率
ほぼ0%
一人一社(二社)制一人一社制(一人二社制)で確実採用
採用満足度
81.1%
大卒採用より+3.5pt大卒採用より+3.5pt
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