ハローワーク活用ガイド
高卒採用の求人票提出から内定までの完全手順
高卒採用では、企業が直接高校生に求人を出すことはできません。必ずハローワーク(公共職業安定所)を経由して求人票を提出し、ハローワークから学校に届けられる仕組みになっています。
このページでは、ハローワークへの求人票提出から内定までの全手順を、初めての方にもわかるように解説します。
1. 高卒採用におけるハローワークの役割
高卒採用のハローワークは、大卒採用における「ナビサイト」と「行政窓口」を兼ねた存在です。求人票の受付・審査・公開のすべてを担います。
求人票の受付・審査
企業が作成した求人票を受け付け、労働基準法・最低賃金法等に適合しているかを審査します。不備があれば返戻(差し戻し)されます。
高校への求人票送付
受理した求人票を、管轄地域の高校に届けます。企業が個別に学校に求人票を送ることもできますが、ハローワーク経由が正式なルートです。
採用活動のルール監督
選考解禁日(9月16日)の遵守、NG質問の指導、採用選考の公正性の確保など、ルールに基づいた採用活動が行われるよう監督します。
2. 求人票提出の流れ(5ステップ)
求人票の作成(4月〜5月)
採用計画に基づいて求人票を作成します。高卒採用専用の様式を使用し、仕事内容・賃金・労働時間・福利厚生などを記入します。
ハローワークへの提出(6月1日〜)
6月1日から求人申込の受付が始まります。企業所在地を管轄するハローワークの窓口に求人票を持参します。オンライン申請が可能な地域もあります。
審査・確認(6月中)
ハローワークが求人票の内容を審査します。法令違反や記載不備があれば返戻されるため、修正して再提出します。初回で受理されるよう、事前の確認が重要です。
求人票の受理・公開(7月1日)
7月1日に求人票が正式に受理・公開されます。この日から、求人票がハローワーク経由で各高校に届けられます。
学校への到着(7月10日頃〜)
求人票が高校に届き、生徒が閲覧できるようになります。企業はこの時期から学校訪問を開始し、進路指導の先生に直接求人をアピールします。
3. 求人票作成のポイント
高卒採用の求人票は、高校生と進路指導の先生の両方が読むことを意識して作成します。
「仕事内容」欄 — 具体的に・イメージできるように
NG例
「製造業務全般」「軽作業」「事務」
OK例
「自動車部品の組立作業(電動ドライバーを使用し、1日約300個の部品を組み立てます)」
「賃金」欄 — 手取り額・昇給実績も記載
高校生は「基本給」と「手取り」の違いを理解していないことが多いため、可能であれば手取り額の目安も「特記事項」欄に記載しましょう。過去の昇給実績(「入社3年目で月給○万円」等)があると先生が推薦しやすくなります。
「特記事項」欄 — 差別化の最大のチャンス
求人票のフォーマットは全社共通のため、差がつきにくい構造です。「特記事項」欄に①資格取得支援の内容、②先輩社員の声、③研修制度の詳細、④休日のイベントや社内行事などを記載することで、他社との差別化ができます。
詳細は:高卒求人票の書き方・添削事例で、具体的な改善ポイントと添削例を解説しています。
4. よくある返戻理由と対策
求人票に不備があるとハローワークから返戻(差し戻し)されます。以下は特に多い返戻理由と対策です。
| 返戻理由 | 詳細 | 対策 |
|---|---|---|
| 賃金の不備 | 最低賃金を下回っている、または固定残業代の計算が不正確 | 提出前に最新の地域別最低賃金を確認。固定残業代は時間数と金額を明記 |
| 労働時間の超過 | 法定労働時間(1日8時間・週40時間)を超える記載 | 変形労働時間制の場合はその旨を明記。36協定の締結状況も確認 |
| 仕事内容が抽象的 | 「軽作業」「事務全般」「その他業務」等の記載 | 具体的な作業内容・使用する道具・1日の業務量を記載 |
| 福利厚生の不備 | 社会保険の加入状況が未記入、または事実と異なる | 健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険の加入状況を正確に記載 |
| 事業所情報の不一致 | 求人票の記載と登記簿上の情報が異なる | 法人名・所在地・代表者名を登記簿と照合してから記入 |
返戻を防ぐ最大のコツ
初めて求人票を提出する場合は、提出前にハローワークの窓口で事前相談することをお勧めします。担当者が記載内容を確認し、不備がないかをアドバイスしてくれます。事前相談は無料で、予約なしでも対応してもらえる場合がほとんどです。
5. 提出後の流れ(求人票公開〜内定)
7月1日〜:求人票公開・学校訪問開始
求人票がハローワークで公開され、高校に届き始めます。企業は積極的に学校訪問を行い、進路指導の先生に直接アピールしましょう。求人票だけでは伝わらない社風・キャリアパス・先輩社員の様子を伝えることで、推薦してもらいやすくなります。
7月〜8月:職場見学・インターンシップ
高校生が企業研究を本格化させる時期です。職場見学やインターンシップを受け入れ、実際の職場を体感してもらいましょう。この時期の接点が応募先選びの決定打になります。
9月5日:応募書類受付開始
学校を通じて応募書類が届きます。応募書類の受付体制を整え、速やかに面接日程を調整します。
9月16日〜:選考(面接)開始
全国統一の選考解禁日です。この日以前に選考を行うことはできません。面接は1回で合否を決めるのが一般的です。
内定〜入社:フォローが重要
合否は選考後7日以内に学校経由で通知します。内定後は4月の入社まで約半年あるため、定期的な連絡で不安を解消し、定着率の向上につなげましょう。
詳細は:高卒採用スケジュール徹底解説で、月別の詳しい行動指針を解説しています。
6. 都道府県別ガイド
求人票は企業所在地を管轄するハローワークに提出します。各都道府県のハローワーク所在地・管轄エリア・地域の産業特性を含む詳しい情報は、各県の高卒採用ガイドをご覧ください。
管轄ハローワークの確認方法:厚生労働省「全国ハローワークの所在案内」で企業所在地から管轄のハローワークを検索できます。
7. よくある質問
Q. 求人票はいつからハローワークに提出できますか?
毎年6月1日から求人申込の受付が開始され、7月1日から求人票がハローワークで受理・公開されます。6月中に申込を行い、7月1日に確定・公開されるスケジュールが一般的です。7月1日以降も随時提出は可能ですが、提出が遅れると学校への到着が遅くなり、高校生の選択肢に入りにくくなります。
Q. 求人票が返戻される主な理由は何ですか?
主な返戻理由は①賃金が最低賃金を下回っている、②労働時間が法定上限を超えている、③仕事内容の記載が抽象的すぎる、④福利厚生の記載に不備がある、⑤事業所情報と登記情報が一致しない、の5つです。初めての方は提出前にハローワーク窓口で事前相談されることをお勧めします。
Q. 高卒採用の求人票は大卒採用の求人票と何が違いますか?
高卒採用では「全国高等学校統一用紙」という専用の応募書類を使用します。企業が作成する求人票もハローワーク経由で学校に届く専用様式です。大卒のようにナビサイトや自社サイトで直接募集することはできず、必ずハローワークを通す必要があります。
Q. 求人票を提出するハローワークはどこですか?
企業の所在地を管轄するハローワーク(公共職業安定所)に提出します。管轄は事業所の所在地によって決まります。どのハローワークが管轄かは、厚生労働省のサイトまたは各都道府県労働局のサイトで確認できます。
Q. 求人票提出後、学校にはいつ届きますか?
7月1日以降にハローワークで受理された求人票は、7月10日頃から各高校に届き始めます。届く時期は地域やハローワークの処理状況によって多少前後します。求人票が学校に届いた後、企業は学校訪問を開始して直接求人のアピールを行います。
出典・参考資料
- ・ 厚生労働省「高卒求人のルール」
- ・ 厚生労働省「全国ハローワークの所在案内」
- ・ 厚生労働省「公正な採用選考の基本」(kouseisaiyou.mhlw.go.jp)
Written & Edited by
漆畑 智哉
株式会社ゆめスタ CCO / 教育コーディネーター
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