鳥取県のインターンシップ活用完全ガイド

高卒採用につなげる職場体験プログラムの設計

鳥取県は全国最少人口(約53万人)の県であり、高卒就職率は19.1%にとどまります。就職を希望する高校生の絶対数が限られる中、日本セラミック(赤外線センサー世界トップ)・さんれいフーズ(冷凍食品)・山陰酸素工業(産業ガス)など、特定分野で強みを持つ企業が高卒人材を必要としています。

この環境で採用を成功させるために有効なのが「インターンシップ(職場体験)」です。鳥取県は人口最少県ゆえに企業と学校の距離が近く、インターンシップを通じた「顔が見える関係」の構築が、大都市圏以上に効果を発揮します。本ガイドでは、鳥取県の産業構造に合わせたプログラム設計と、採用につなげるフォロー術を解説します。

約53万人
県人口(全国最少)
年間約4,000人減
19.1%
高卒就職率
就職希望者が限られる
1.41倍
有効求人倍率
R5年度平均
32校
県内高校数
東部・中部・西部

1. なぜインターンシップが鳥取県の高卒採用に効くのか

鳥取県は高卒就職率19.1%と低く、就職を選ぶ高校生は限られています。しかも年間約1,200人の転出超過が続き、大学卒の県内就職率はわずか20.9%です。高校段階で地元企業の魅力を直接体験してもらう機会は、県外流出を防ぐ最も効果的な手段の一つです。

「知らないから選ばない」を解消する

鳥取県には日本セラミック(赤外線・超音波センサー世界トップ、売上250億円)のようなグローバル企業がありますが、BtoB企業のため高校生や保護者の認知度は必ずしも高くありません。インターンシップは「知らない会社」を「知っている会社」に変えるための最も直接的な方法です。

学校・先生との信頼関係構築

鳥取県は高校数が約32校と少なく、企業と学校の関係者が地域で顔を合わせる機会も多い地域です。インターンシップを通じて学校との継続的なパイプを作ることで、先生からの信頼を獲得し、翌年以降の安定した応募にもつながります。

2. インターンシップの種類と期間(1日型・3日型・5日型)

高校生向けインターンシップには主に3つの形式があります。自社の採用目的やリソースに合わせて最適な形式を選びましょう。

形式期間実施時期内容・目的向いている企業
1日型(職場見学)1日6〜8月会社説明・工場見学・若手社員との座談会。応募前職場見学を兼ねることが多い。企業の雰囲気を短時間で伝える。初めて受け入れる企業、人手が限られる中小企業
3日型(短期体験)2〜3日7〜8月座学+実務体験のバランス型。1日目は会社説明と見学、2日目は実務体験、3日目は振り返りと発表。電子部品・食品加工など体験要素が豊富な企業
5日型(実習型)5日〜2週間夏休み・2学期本格的な実務体験。工業高校の実習授業と連携するケースも多い。生徒の適性を深く見極められる。工業高校と連携したい製造業、技術職採用企業

鳥取県の高校スケジュールとの調整ポイント:鳥取県の県立高校では、夏休み期間(7月下旬〜8月末)にインターンシップを実施するのが一般的です。鳥取工業・米子工業・境港総合技術など工業系の高校では2学期中に実習期間を設けているケースもあります。早めにアプローチし、学校の年間計画に組み込んでもらうことが重要です。

3. プログラム設計のポイント(鳥取県の主要産業別)

電子部品・製造業向けプログラム例

鳥取県東部には日本セラミック(赤外線・超音波センサー)をはじめとする電子部品産業が集積しています。高い技術力を体感できるプログラムが効果的です。

日程午前午後
1日目会社説明・安全教育・製品展示見学クリーンルーム見学・若手社員との座談会
2日目実習:センサー部品の簡単な組み立て体験品質検査体験・測定器の使い方講習
3日目最新技術のデモ体験・開発現場の見学振り返りワーク・成果発表・修了式

食品加工業向けプログラム例

鳥取県はさんれいフーズ(冷凍食品、221億円)・米久おいしい鶏(128億円)・大山どり(101億円)・寿製菓(126億円)など食品産業が充実しています。「自分が関わった食品が商品になる」という体験がモチベーションにつながります。

  • 衛生管理の基礎講習:食品工場で最も重要な衛生管理を体験的に学ぶ
  • 生産ラインでの簡単な作業体験:検品・包装など安全な工程を体験
  • 品質管理の仕組み見学:温度管理・細菌検査など品質を守る仕組みを知る
  • 商品開発のアイデア出しワーク:チームで新商品のアイデアを考え、プレゼン

水産加工業向けプログラム例(境港エリア)

境港市はベニズワイガニ水揚げ日本一(年約8,000トン)を誇る水産都市です。境港総合技術高校には海洋科があり、水産業への関心が高い生徒も多くいます。

  • 市場見学・セリの見学:早朝の市場の活気を体感
  • 水産加工の体験:カニのむき身作業やパック詰めなど安全な工程
  • 冷凍技術・鮮度管理の講義:科学的な視点で水産業を理解
  • 流通の仕組み紹介:境港から全国の食卓に届くまでの物流を学ぶ

全業種共通のポイント:プログラムの比率は「説明3:体験7」を意識しましょう。座学ばかりでは生徒は退屈し、放置は不安を感じさせます。常に「手を動かす」「人と話す」時間を確保することが、満足度向上の鍵です。

4. 受入準備チェックリスト

実施2〜3か月前

  • 受け入れ目的・ゴールの明確化(採用直結型 or 認知度向上型)
  • プログラム内容・タイムスケジュールの策定
  • 指導担当者(メンター)の選定(年齢の近い若手社員が理想)
  • 学校への受け入れ申し出・進路指導担当の先生と打ち合わせ
  • 保険加入の確認(傷害保険・賠償責任保険)

実施1か月前

  • 安全管理マニュアルの整備・危険箇所の洗い出し
  • 受け入れ部署への周知・協力依頼
  • 名札・作業着・安全装備の準備
  • 生徒向け事前資料(会社概要・当日の持ち物・服装等)の作成
  • 昼食の手配方法の決定(社員食堂・弁当・各自持参)

実施前日〜当日

  • 受け入れスペース・会議室のセッティング
  • 体験で使う材料・工具・備品の最終確認
  • 全社員への「本日インターン生が来ます」の周知
  • アンケート用紙・修了証の準備
  • 緊急連絡先リスト(学校・保護者)の確認

注意:NG行動

  • - 雑用ばかりさせる:コピー取りや掃除だけでは職業体験になりません
  • - 放置・ほったらかし:「見ておいて」と放置するのは厳禁です
  • - 過度な業務負荷:高校生に長時間労働や危険な作業は絶対に避けてください
  • - 実質的な労働をさせる:教育目的を逸脱した場合、労働基準法上の「労働者」とみなされます

5. インターンシップから採用につなげるフォロー術

インターンシップは「やりっぱなし」では効果が半減します。終了後のフォローアップが、実際の応募・内定承諾につながる決め手です。

1

終了時アンケートで生徒の声を収集

満足度・印象に残ったプログラム・改善点を聞き取り、次回の改善に活用します。鳥取県は高校数が少ないため、一人ひとりの感想が次年度の応募に直結します。

2

お礼状・修了証の送付

参加してくれた生徒には後日、お礼の手紙と修了証を学校経由で送付します。手書きのメッセージを添えると、企業の誠実さが伝わります。

3

学校への報告・フィードバック

進路指導の先生に、生徒の様子や取り組み姿勢を報告します。鳥取県は先生と企業の距離が近いため、ポジティブなフィードバックが翌年の推薦に直結します。

4

社内報・SNSでの発信

インターンシップの様子を社内報やSNSで発信します。鳥取県は地域コミュニティが密接なため、発信が保護者や地域住民にも届きやすい環境です。

5

応募前職場見学への再招待

インターンシップに参加した3年生には、正式な応募前職場見学への参加を案内します。すでに関係性ができているため、スムーズに選考プロセスへ移行できます。

6. 鳥取県の行政支援制度を活用する

鳥取県はインターンシップや人材育成に関する行政支援が充実しています。コストを抑えながらプログラムの質を高めるために、以下の制度の活用を検討しましょう。

能力開発支援補助金

補助率3/4、上限75万円。自動車・医療機器分野を含む幅広い職業訓練が対象です。

出典:鳥取県公式

ふるさと鳥取県定住機構

若者のUJIターンを支援する機関。インターンシップの受入企業情報を県外の学生にも発信してくれます。

出典:鳥取県公式

とっとり就活ナビ

300社以上が掲載された鳥取県公式の就職情報サイト。インターンシップ受入情報の掲載も可能です。

出典:鳥取県公式

人材開発支援助成金

厚生労働省の助成金。OJT型訓練の実施に対して経費や賃金の一部を助成します。

出典:厚生労働省

まとめ

鳥取県は全国最少人口ゆえに就職希望の高校生は限られていますが、だからこそインターンシップを通じた「顔が見える関係」の構築が大きな差別化になります。電子部品・食品加工・水産加工など鳥取県の主要産業に合わせたプログラムを設計し、終了後のフォローアップを丁寧に行うことで、応募・内定承諾につなげましょう。県の補助金制度も活用しながら、持続可能なインターンシッププログラムを構築してください。

For Companies

こんなお悩みはありませんか?

採用に毎年400万円以上
本当に回収できてる?

3人に2人が内定辞退
また振り出しに…

求人票を出しても
応募が来ない

採用しても3年で辞める
育成コストが無駄に

採用活動に手が回らない
何から始めれば?

悩むビジネスマン
ガッツポーズの高校生

ゆめスタなら、解決できます

採用コスト

50%削減

607万円 → 300万円

内定辞退率

ほぼ0%

一人一社(二社)制

採用満足度

81.1%

大卒採用より+3.5pt

ゆめスタが解決します

高校生採用に特化した3つのサービスで、採用課題をトータルサポート

関連記事

データ出典:

  • 鳥取県「雇用・労働統計」(鳥取県公式
  • 鳥取県「支援助成金」(鳥取県公式
  • 厚生労働省「人材開発支援助成金」
  • 文部科学省「学校基本調査」
ゆめマガ採用HP制作アニリク
採用について相談する