三重県の高卒求人倍率推移【2021〜2025年度】
愛知4.82倍との格差と採用への影響
三重県の高卒求人倍率は3.06倍(令和7年3月末確定値)。4年連続で上昇し、過去最高水準を更新しています。求人数9,439人に対して求職者は3,088人——企業3社に対して高校生が1人しかいない計算です。
この記事では、推移データと愛知県との比較を通じて、三重県の採用担当者が知っておくべき市場の構造を解説します。
1. 三重県 高卒求人倍率の推移(令和3〜令和6年度)
いずれも各年度3月末時点の確定値です。コロナ禍からの回復を経て、右肩上がりの上昇が続いています。
| 年度 | 求人倍率 | 求人数 | 求職者数 | 内定率 |
|---|---|---|---|---|
| 令和3年度(2022年3月卒) | 2.22倍 | — | — | 99.4% |
| 令和4年度(2023年3月卒) | 2.64倍 | — | — | 99.6% |
| 令和5年度(2024年3月卒) | 3.00倍 | 9,227人 | 3,078人 | 99.6% |
| 令和6年度(2025年3月卒) | 3.06倍 | 9,439人 | 3,088人 | 99.5% |
三重県 高卒求人倍率の上昇トレンド(3月末確定値)
3.06倍が意味すること
求人倍率3.06倍とは、高校生1人に対して約3社が求人を出している状態です。単純計算で3社に1社は応募すら来ない。しかも内定率は99.5%——ほぼ全員が内定を得るため、高校生が「企業を選ぶ側」にいます。求人票を出してハローワークに持って行くだけでは、もう採用できません。
出典: 厚生労働省「令和6年度 高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」(令和7年3月末現在)
2. 愛知4.82倍 vs 三重3.06倍 — 格差の構造
三重県の採用担当者にとって最も重要な比較対象は愛知県です。同じ令和7年3月末確定値で並べてみましょう。
| 県名 | 求人倍率 | 求人数 | 求職者数 | 内定率 |
|---|---|---|---|---|
| 愛知県 | 4.82倍 | 40,097人 | 8,320人 | 99.8% |
| 三重県 | 3.06倍 | 9,439人 | 3,088人 | 99.5% |
格差が生まれる3つの構造的理由
1. 産業集積の差
愛知はトヨタ自動車を中心に自動車産業が極端に集中し、1社で数百人規模の求人を出します。三重は輸送用機械(23%)・電子部品(16%)・化学工業(12%)とバランス型で、求人の爆発的な積み上がりが起きにくい構造です。
2. 企業規模の差
愛知には大手メーカー本社・主力工場が多数。三重は事業所の99.8%が中小企業で、1社あたりの求人数が小さい。求人数の総量で4倍以上の差があります(愛知40,097人 vs 三重9,439人)。
3. 人口規模の差
愛知の人口は三重の約4倍。高校数・卒業生数もそれに比例します。母数が大きい市場では需給バランスの崩れ幅も大きくなるため、倍率が高く出ます。
三重の企業にとっての「意味」
愛知ほどの異常な高倍率ではないということは、「まだ戦える余地がある」ということです。ただし、愛知の求人市場は三重の高校生を吸い寄せる引力を持っています(県外就職率13.9%)。「愛知に勝つ」のではなく「三重で働くメリットを伝える」ことが採用戦略の核心です。
具体策は 差別化戦略 / 若者流出とUターン採用 で詳しく解説しています。
3. 求人倍率上昇が採用に与える3つの影響
1. 採用コストの増加
応募を待つだけでは人が来ません。求人票の見直し・パンフレット制作・職場見学の受け入れ体制整備・SNS発信——以前は不要だった投資が必須になっています。
2. 選考基準の維持が困難
応募者が少ないため妥協して採用するケースが増えています。しかしミスマッチ採用は早期離職のリスクを高めます。「誰でもいいから」ではなく、「この仕事に合う人」を見極める選考力がより重要になっています。
3. 「早く動いた企業」だけが採れる
一人一社制のもと、9月の応募解禁時点で「この会社に行きたい」と思わせるには、4月からの学校訪問・7月の求人票公開・8月の職場見学を確実に実行する必要があります。解禁日を待っていては手遅れです。
4. 今後の見通し — 倍率はさらに上がる
三重県の高卒求人倍率は今後さらに上昇する構造にあります。最大の要因は少子化による求職者(分母)の減少です。
文部科学省の学校基本調査によると、三重県の高校卒業生数は年々減少傾向にあります。企業の求人意欲が減退しない限り、分母が減れば倍率は上がり続けます。
「そのうち人が戻ってくるだろう」という楽観論は通用しません。今のうちに学校との関係構築・採用ブランディング・定着支援への投資を行わなければ、数年後には採用活動自体が成り立たなくなるリスクがあります。
高校生数の詳細推移と予測は 高校生数推移と2030年予測 で解説しています。
Written & Edited by
漆畑 智哉
株式会社ゆめスタ CCO / 教育コーディネーター
For Companies
こんなお悩みはありませんか?
採用に毎年400万円以上…
本当に回収できてる?
3人に2人が内定辞退。
また振り出しに…
求人票を出しても
応募が来ない…
採用しても3年で辞める…
育成コストが無駄に
採用活動に手が回らない…
何から始めれば?


ゆめスタなら、解決できます
採用コスト
50%削減
607万円 → 300万円607万円 → 300万円
内定辞退率
ほぼ0%
一人一社(二社)制一人一社制(一人二社制)で確実採用
採用満足度
81.1%
大卒採用より+3.5pt大卒採用より+3.5pt
ゆめスタが解決します
高校生採用に特化した3つのサービスで、採用課題をトータルサポート
関連記事
データ出典:



