京都府の高卒求人倍率推移【2022〜2026年】

近畿圏(滋賀・大阪・兵庫・奈良・和歌山)との比較分析

5.38倍
最新求人倍率(R7.3月末)
5年連続上昇
+2.25倍
5年間の上昇幅
3.13→5.38倍
+1.28倍
全国平均との差
全国4.10倍
73.0%
進学率(全国1位)
就職希望者が構造的に少ない

京都府の高卒求人倍率は2022年の3.13倍から2026年の5.38倍へと、わずか5年で2.25ポイント上昇しました。この急上昇は全国的な人手不足だけでは説明できません。京都府固有の構造的要因として、進学率73.0%(全国1位)により就職を希望する高校生が極めて少ないことが挙げられます。京セラ・村田製作所・任天堂など世界的な企業が本社を構える京都では、限られた高卒人材を巡る競争が年々激化しています。

1. 求人倍率推移(2022〜2026年)

京都府 新規高卒求人倍率の推移(各年度3月末現在・京都労働局)

2022(R4卒)
3.13倍
2023(R5卒)
3.66倍
2024(R6卒)
4.32倍
2025(R7卒)
4.74倍
2026(R8卒)
5.38倍
年度(3月卒)求人数求職者数求人倍率前年差
2022(R4卒)4,3681,5343.13倍
2023(R5卒)4,8151,4113.66倍+0.53
2024(R6卒)5,4901,3474.32倍+0.66
2025(R7卒)6,2371,3164.74倍+0.42
2026(R8卒)6,7521,2555.38倍+0.64

出典:京都労働局「新規高等学校卒業予定者の求人・求職状況」

2. 近畿圏6府県・全国平均との比較

京都府の求人倍率を近畿圏の府県および全国平均と比較すると、京都が突出して高い水準にあることが分かります。これは進学率の高さにより求職者数が相対的に少ないことが主因です。

府県高卒求人倍率主要産業特徴
京都府5.38倍電子部品・精密機器・伝統工芸・観光進学率全国1位の影響で求職者数が少なく高倍率
滋賀県約3.5〜4.0倍化学・医薬品・自動車部品製造業比率全国1位。琵琶湖周辺に工場が集積
大阪府約5.0〜6.0倍商業・サービス・製造業商都として求人数が圧倒的に多い
兵庫県約3.0〜4.0倍鉄鋼・造船・食品・ゴム神戸・姫路を中心にものづくり産業が集積
奈良県約3.0〜3.5倍靴下・プラスチック・住宅大阪への通勤圏として住宅地の性格が強い
和歌山県約2.5〜3.0倍化学・鉄鋼・農林水産石油化学コンビナートと農業が二本柱
全国平均約4.10倍

注目ポイント:京都府の5.38倍は全国平均4.10倍を約1.3倍上回る水準です。ただし大阪府も同等以上の高倍率であり、京都の高校生は大阪の企業にも応募可能なため、実質的な競争は近畿圏全体に広がっています。府内就職率56.7%という数字が、京都から大阪への人材流出を如実に示しています。

3. 京都府の求人倍率が高い3つの構造的要因

1. 進学率73.0%(全国1位)が生む「少数精鋭」の就職市場

京都府の大学・短大等への進学率は73.0%で全国1位です(進路情報研究センター調べ)。高校卒業者のうち就職を希望する生徒は極めて少なく、令和7年3月末時点の求職者数はわずか1,255人にとどまります。一方で企業からの求人は6,752人あり、1人の高校生を5社以上が求める構造になっています。この「求職者の少なさ」こそが、京都の高卒求人倍率を押し上げる最大の要因です。

2. 世界企業の本社集積が求人数を底上げ

京都には京セラ・村田製作所・日本電産(ニデック)・オムロン・任天堂・島津製作所・ローム・堀場製作所など、世界トップクラスの電子部品・精密機器メーカーが本社を構えています。これらの企業が高卒採用枠を拡大する動きが続いており、求人数は2022年の4,368人から2026年の6,752人へと5年間で54.6%増加しました。大手企業の採用意欲が市場全体の倍率を引き上げています。

3. 府内就職率56.7%が示す「大阪流出問題」

京都府の高卒府内就職率は56.7%で、全国平均(約80%)を大幅に下回ります。交通の利便性から大阪への就職が多く、府内企業にとっては「高校生が大阪に流れてしまう」という課題を常に抱えています。求職者1,255人のうち府内で就職するのは約711人に過ぎず、府内企業6,752社分の求人を711人で支える計算になります。実質的な府内求人倍率は約9.5倍に達するとも言えます。

4. 2030年予測シミュレーション

現在のトレンドが続いた場合、京都府の高卒求人倍率は2030年に6.0〜7.0倍に達する可能性があります。進学率のさらなる上昇と少子化の複合効果により、就職市場への供給はますます細くなります。

年度求人数(予測)求職者数(予測)倍率(予測)備考
2027(R9卒)約7,000人約1,200人約5.8倍求人微増・求職者減少継続
2028(R10卒)約7,200人約1,150人約6.3倍少子化加速シナリオ
2030(R12卒)約7,500人約1,050人約6.5〜7.0倍進学率上昇+人口減少の複合効果

※ 予測値は京都府統計・国立社会保障人口問題研究所の推計に基づく試算。経済情勢や政策変更により変動する可能性があります。

採用戦略への示唆:京都府では進学率の高さが求人倍率を構造的に押し上げており、少子化の進行でこの傾向はさらに強まります。中小企業が京セラ・村田製作所と正面から競争しても勝ち目は薄く、「学校との早期関係構築」「大阪に流れない仕掛けづくり」「職場の魅力を可視化する情報発信」の3つを柱とした差別化戦略が不可欠です。

For Companies

こんなお悩みはありませんか?

採用に毎年400万円以上
本当に回収できてる?

3人に2人が内定辞退
また振り出しに…

求人票を出しても
応募が来ない

採用しても3年で辞める
育成コストが無駄に

採用活動に手が回らない
何から始めれば?

悩むビジネスマン
ガッツポーズの高校生

ゆめスタなら、解決できます

採用コスト

50%削減

607万円 → 300万円

内定辞退率

ほぼ0%

一人一社(二社)制

採用満足度

81.1%

大卒採用より+3.5pt

ゆめスタが解決します

高校生採用に特化した3つのサービスで、採用課題をトータルサポート

関連記事

データ出典:

  • 京都労働局「新規高等学校卒業予定者の求人・求職・内定状況」 (京都労働局PDF
  • 進路情報研究センター「高等学校卒業後の進路状況」 (進路情報研究センター
  • 厚生労働省「職業安定業務統計」
ゆめマガ採用HP制作アニリク
採用について相談する