茨城県のハローワーク活用ガイド

高卒採用における求人票提出から内定までの完全手順

茨城県は求人倍率2.94倍の売り手市場です。製造業を中心に多くの企業が高卒人材を求めていますが、採用活動の第一歩となるのがハローワークへの求人票提出です。高卒採用では、一般の中途採用と異なり、ハローワークを通じた独自のルールとスケジュールに従う必要があります。

本記事では、茨城県内のハローワーク一覧から、求人票の書き方のコツ、一人二社制に対応した記載方法、提出スケジュールまで、高卒採用におけるハローワーク活用のすべてを解説します。

目次

1. ハローワークの役割(高卒採用における位置づけ)

高卒採用において、ハローワーク(公共職業安定所)は採用活動の「司令塔」です。一般の中途採用と異なり、高卒採用ではハローワークを経由しなければ求人票を高校に届けることができません。

高卒採用におけるハローワークの3つの役割

求人票の受理・審査

企業から提出された高卒求人票の内容を審査し、労働基準法や各種法令に適合しているか確認します。不備があれば差し戻し・補正指導を行います。

求人情報の高校への提供

受理した求人票を「高卒就職情報WEB提供サービス」を通じて高校の進路指導室に届けます。7月1日以降、全国の高校から閲覧可能になります。

採用活動の調整・支援

合同面接会の開催(年12回)、求人充足状況のデータ提供、採用に関する相談対応など、企業と高校の橋渡し役を担います。

重要:高卒採用では、企業が高校生に直接求人を出すことはできません。必ずハローワークを通じて求人票を提出し、受理を受けた上で高校に届ける「学校斡旋」が高卒採用独自のルールです。

2. 茨城県内ハローワーク一覧

茨城県内には多数のハローワーク(公共職業安定所)があります。高卒求人票は、事業所(実際に勤務する場所)の所在地を管轄するハローワークに提出します。

ハローワーク名エリア管轄エリアの主要産業
ハローワーク水戸県央(水戸市・小美玉市等)多業種集積・サービス業・公務
ハローワーク日立県北(日立市・高萩市等)電機・精密機器(日立グループ)
ハローワーク高萩県北(高萩市・北茨城市)製造業・林業
ハローワーク常陸鹿嶋鹿行(鹿嶋市・神栖市等)鉄鋼・石油化学(鹿島臨海工業地帯)
ハローワーク土浦県南(土浦市・かすみがうら市等)製造業・食品加工
ハローワーク龍ケ崎県南(龍ケ崎市・牛久市・つくば市等)研究開発・ハイテク産業
ハローワーク常総県南(常総市・守谷市・つくばみらい市等)食品製造・物流
ハローワーク古河県西(古河市・坂東市等)機械・自動車部品(製造品出荷額1兆円超)
ハローワーク筑西県西(筑西市・桜川市等)機械・金属加工
ハローワーク下妻県西(下妻市・八千代町等)農業・食品加工
ハローワーク笠間県央(笠間市・城里町等)窯業(笠間焼)・製造業

提出先の確認:提出先は本社ではなく、実際に高校生が勤務する事業所の所在地で決まります。複数の事業所で採用を行う場合は、各事業所の管轄ハローワークに個別に提出する必要があります。

3. 求人票提出の流れとスケジュール

高卒求人票の提出から採用内定までの流れを時系列で整理します。

STEP 1

求人票の作成(5月中)

求人票の各項目を正確に記入します。特に仕事内容の具体性、給与・手当の明細、年間休日数、研修制度の有無が重要です。一人二社制の対象とする場合は「複数応募可」を明示します。

STEP 2

ハローワークへの提出(6月1日〜)

管轄のハローワーク窓口に求人票を提出します。オンラインでの仮登録も可能ですが、14日以内に窓口での本手続きが必要です。

STEP 3

審査・受理(6月中)

ハローワークが求人内容を審査します。不備がある場合は差し戻しとなるため、6月第1週中の提出を目指しましょう。

STEP 4

求人公開(7月1日)

受理された求人票が高校に公開されます。同時に学校訪問が解禁されるため、訪問準備を完了させておきましょう。

STEP 5

応募受付・選考(9月5日〜)

9月5日から応募書類の受付開始。9月16日から選考開始。一人二社制で2社同時応募の可能性があるため、迅速な選考・内定通知が求められます。

4. 求人票作成のポイント(高校生に伝わる書き方)

求人票は高校生が初めて目にする「企業の顔」です。先生が生徒に推薦する際の判断材料にもなります。以下のポイントを押さえましょう。

仕事内容は具体的に

「製造業務」ではなく「自動車部品の旋盤加工・検査。入社後3ヶ月は先輩がマンツーマンで指導」と具体的に記載。高校生がイメージできる表現にしましょう。

給与は手取り相場感がわかるように

基本給・手当の内訳を明確に。固定残業代がある場合は分離記載が必須。「初年度年収の目安」を記載すると高校生・保護者にわかりやすいです。

休日・福利厚生は数字で示す

「年間休日120日」「有給消化率80%」「育休取得実績あり」など、具体的な数字で示すと説得力が増します。

研修制度は安心感を与える

「入社後3ヶ月の新人研修」「資格取得支援(費用全額会社負担)」など、高校生の不安を解消する情報を記載しましょう。

一人二社制対応のポイント

一人二社制の対象求人とするには、求人票で「複数応募可」を明示する必要があります。これにより応募の間口が広がりますが、同時に他社と比較されることを意味します。求人票の内容を充実させ、自社の魅力が伝わる記載を心がけましょう。

5. ハローワーク活用のコツ

合同面接会を積極的に活用する

茨城県では年12回の合同面接会が開催されています。多くの高校生と直接接点を持てる貴重な機会です。いばらき就職支援センター(県内6拠点)でも情報が得られます。

学卒求人説明会に参加する

毎年5月頃に開催される学卒求人説明会は、求人票の書き方やスケジュールの確認に最適です。ハローワーク担当者との人脈づくりにもなります。

担当者との関係を継続する

ハローワークの学卒担当者は、高校の先生とのパイプも持っています。定期的に状況を報告し、困ったときに相談できる関係を築きましょう。

6. まとめ

茨城県での高卒採用は、ハローワークへの求人票提出から始まります。求人倍率2.94倍の売り手市場で、一人二社制の導入により競争が激化する中、求人票の質が採用の成否を左右する時代です。6月1日の受付開始に合わせて万全の求人票を準備し、7月1日の公開と同時に学校訪問を開始できる体制を整えましょう。

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データ出典:

  • 茨城労働局「令和7年3月新規高等学校卒業予定者の求人・求職・就職内定状況」
  • ハローワークインターネットサービス
  • いばらき就職支援センター
  • 茨城県就職問題検討会議
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