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職種ガイド

ツアーコンダクター(添乗員)という仕事

旅の安心と感動を届ける、旅のプロ

修学旅行のバスガイドさん、覚えてますか?ツアーコンダクター(添乗員)は、旅行ツアーに同行して、参加者全員が安全に楽しく旅を終えられるようにサポートする仕事。日本中、世界中を飛び回る——そんな「旅が仕事になる」人生もあります。

ツアーコンダクター(添乗員)の仕事イラスト
案内する高校生

この仕事って何?

ツアーコンダクター(添乗員)は、団体旅行や個人旅行のツアーに同行し、参加者の安全と旅程の進行を管理するプロフェッショナルです。旅行会社が企画したツアーを現場で実行する「旅の責任者」です。

POINT 01

旅程管理 — スケジュール通りに旅を進める

観光地の訪問時間、食事、宿泊先のチェックイン——分単位のスケジュールを管理します。天候やトラブルで予定が変わっても、臨機応変に対応してツアーを成功させます。

POINT 02

お客さま対応 — 旅の相談役

「この辺りの美味しいお店は?」「体調が悪い」「荷物をなくした」——旅行中のあらゆる相談や問題に対応。お客さまの安心感を支える存在です。

POINT 03

各所との調整 — 裏方の交渉役

ホテル、レストラン、バス会社、観光施設——現地の業者と連絡を取り、スムーズに旅が進むよう調整します。語学力があれば海外ツアーも担当できます。

こんな人に向いてる

ツアーコンダクターは「旅行好き」だけでは務まらない。でも、こんな人なら楽しめます。

  • 旅行が好き。知らない場所に行くとワクワクする
  • 人と話すのが好き。初対面でも自然に会話できる
  • 臨機応変に動ける。予定外のことが起きても慌てない
  • 体力に自信がある(ツアー中はほぼ休みなし)
  • 地理や歴史に興味がある
  • 責任感が強い。「全員を無事に帰す」という覚悟がある

実際に覗いてみよう!

虫眼鏡を持つ高校生

高卒で、なれるの?

ANSWER

目指せます。ただし、添乗員として働くには「旅程管理主任者」という国家資格が必要です。高卒から旅行系の専門学校に進んで資格を取るルートが一般的。派遣の添乗員として経験を積み、正社員を目指す人も多いです。

POINT 01

ツアーコンダクター(正社員)の平均年収は約394万円。初任給は月給約20万円程度からスタート。経験を積めば年収400万〜600万円、ベテランの海外添乗員は日当2万5千円以上、年収750万円を超えることもあります。

POINT 02

ただし、派遣社員のツアーコンダクターが多いのもこの業界の特徴。国内添乗の日当は8,000円〜12,000円が相場で、ツアーがない日は収入がありません。安定した収入を得るには、正社員を目指すか、添乗以外のスキルも身につけることが大切です。

POINT 03

必須資格の「旅程管理主任者」は、国内旅行のみの「国内旅程管理主任者」と、海外も含む「総合旅程管理主任者」の2種類。研修(2〜3日)+実務研修で取得でき、旅行会社に就職してから取るのが一般的です。

なるためのルート

高卒 → 旅行系専門学校(1〜2年)→ 旅行会社・添乗員派遣会社

最も一般的なルート。在学中に旅程管理主任者資格を取得できる学校が多い。就職支援も充実。

高卒 → 旅行会社に就職 → 社内研修で資格取得

旅行会社の営業やカウンターからスタートし、社内研修で旅程管理主任者を取得して添乗員に。

高卒 → 添乗員派遣会社に登録

派遣会社が資格取得の研修を提供してくれるケースも。まずは国内の日帰りツアーから経験を積む。

ある1日の流れ

国内バスツアー(日帰り)に同行するツアーコンダクターの1日を紹介します。添乗日はお客さまと同じスケジュールで動きます。

6:30

集合場所に到着

お客さまより30分以上前に到着。人数分の搭乗券や資料を確認。バス会社のドライバーと打ち合わせ。

7:00

受付・点呼

お客さまが集合。名簿で全員の出欠を確認し、搭乗券を配布。「おはようございます、本日担当の○○です!」

7:30

出発・車内アナウンス

バスが出発したら、本日のスケジュール、注意事項、トイレ休憩のタイミングを案内。車窓の景色の説明も。

10:00

観光地到着・案内

観光施設での入場手続き、見学時間の案内、集合時間の周知。迷子にならないよう気を配ります。

12:00

昼食

レストランでの食事手配。アレルギーや食事制限のあるお客さまへの対応も事前に確認済み。

14:00

午後の観光・お土産タイム

2つ目の観光スポット。お客さまの質問に答えながら、時間管理を忘れない。写真撮影のお手伝いも。

17:00

帰路・車内アナウンス

帰りのバスでは「今日一番楽しかったところは?」とお客さまに声をかけることも。到着時間の案内。

18:30

解散・報告書作成

お客さまを見送った後、ツアーの報告書を作成。トラブルの有無、お客さまの反応を記録して完了。

※ 日帰りツアーの例。宿泊ツアーの場合は数日間お客さまと行動を共にします。海外ツアーは1〜2週間になることも。

身につくスキル

ツアーコンダクターとして働く中で身につくスキルを紹介します。旅のプロならではの力が身につきます。

  • 旅程管理力 — 分単位のスケジュールを管理し、トラブルがあっても旅を成功させる力
  • コミュニケーション力 — 老若男女のお客さまと自然に会話し、安心感を与える力
  • 問題解決力 — 天候の急変、交通機関の遅延、体調不良——予期せぬ事態に冷静に対処する力
  • 語学力 — 海外ツアーを担当すれば英語はもちろん、現地の言葉も自然と身につく
  • 地理・文化の知識 — 日本各地・世界各国の観光知識が自然と蓄積される。一生使える教養

キャリアステップ

ツアーコンダクターのキャリアは、国内の日帰りツアーから始まり、経験を積むほど担当できるツアーの規模やエリアが広がっていきます。海外添乗のベテランや、旅行企画側に回るキャリアもあります。

STEP 011〜3年目

国内ツアー担当(日帰り・近距離)

日帰りバスツアーや1泊2日の国内ツアーから経験を積む。まずは国内旅程管理主任者として実績を作ります。

年収250〜320万円

STEP 023〜5年目

国内長距離ツアー・添乗リーダー

北海道から沖縄まで、全国のツアーを担当。お客さまの満足度評価が高ければ、指名されることも。

年収320〜420万円

STEP 035〜10年目

海外ツアー担当 / ツアー企画

総合旅程管理主任者を取得し、海外ツアーに。また、添乗経験を活かしてツアーの企画・立案を担当する道も。

年収400〜600万円

STEP 0410年目〜

ベテラン添乗員 / マネージャー

VIP向けツアーや特別企画を担当。後進の育成、添乗品質の管理を行うマネジメント職への道も。

年収500〜750万円以上

この仕事のリアル

宿泊業・飲食サービス業の高卒3年以内離職率は65.1%

厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)」

ツアーコンダクターの大変さは「旅の間、休みがない」こと。添乗中はお客さまと同じホテルに泊まり、朝から晩まで対応。自分だけの時間はほぼありません。宿泊ツアーなら数日間、海外なら1〜2週間。

また、派遣社員が多いのもこの業界の特徴。ツアーがない日は収入がなく、閑散期は生活が厳しくなることも。正社員のポジションは限られています。

一方で、日本中・世界中を仕事で旅できるのは他の職種にはない魅力。お客さまとの出会い、その土地の食文化や歴史に触れる日々は、人生を豊かにしてくれます。「旅」が自分の仕事になる——それだけで続けられるという人も多い。

旅行会社・添乗員派遣会社を選ぶときのチェックポイント

正社員採用があるか(派遣のみか、正社員登用の実績があるか)

資格取得支援があるか(旅程管理主任者の研修費用を会社が負担してくれるか)

月の稼働日数(ツアーがない日は収入ゼロ。年間を通じてどの程度稼働できるか)

国内のみか海外もあるか(キャリアの幅を広げたいなら海外ツアーも扱う会社を選ぶ)

じゃあ、どうすればいい?

求人票だけでは、その会社の本当の雰囲気はわかりません。だからこそ、自分の目で確かめることが大切です。

指さす高校生
1

応募前職場見学に行こう。
実際の職場の空気、働いている人の表情は、行かないとわからない。

2

会社のホームページを見てみよう。
高校生の目線に立った採用ページがあるか?動画や社員の声で雰囲気を伝えようとしているか?

3

求人票以外の情報を探そう。
SNS、ブログ、就活情報誌——求人票に載っていない情報を出している会社ほど、あなたに届けたい想いがある。

職場見学ガイドを見る

職場見学はまず先生に相談してみてください。
行きたい会社の見学ができなかった場合は、
先生を通じてゆめスタにご相談ください。
「ゆめマガで紹介してほしい」などのご相談も大歓迎です。できる限り力になります!

先輩たちの「やっててよかった」

ツアーコンダクターとして働く人たちのやりがいを紹介します。

「あなたのおかげで最高の旅になりました」——ツアーの最後にお客さまから手紙をもらったとき、この仕事を選んでよかったと心から思った。

仕事で日本中・世界中の絶景を見られる。まだ知らない場所に出会えるワクワクが、毎回の添乗にある。

旅先で出会った文化や人々が、自分の人生観を変えてくれる。「旅が仕事」は大変だけど、かけがえのない経験の連続。

この仕事がある業界

ツアーコンダクター(添乗員)が活躍できる業界を見てみよう。

この記事のデータ出典

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」

厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)」

厚生労働省 職業情報提供サイト(jobtag)「ツアーコンダクター」

平均年収.jp「ツアーコンダクターの年収」

東京IT会計旅行専門学校「ツアーコンダクターとは?」

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