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職種ガイド

消防士・警察官という仕事

街と人の安全を守る、使命の仕事

火災現場に飛び込む消防士。街の治安を守る警察官。「人を守る」という使命感で働く公安職は、高卒から目指せる公務員の中でも特に人気が高い。体力と正義感があれば、18歳で公務員になれる。

消防士・警察官の仕事イラスト
考え中の高校生

この仕事って何?

消防士・警察官とは、市民の生命・財産・安全を守る公務員です。消防士は火災・救急・救助。警察官は犯罪捜査・交通取締り・地域パトロール。どちらも高卒で採用試験を受験でき、安定した待遇と大きなやりがいがある仕事です。

POINT 01

消防士 — 火災・救急・救助の最前線

火災の消火活動、救急搬送、災害時の救助活動。24時間交替勤務で、いつでも出動できる体制を維持する仕事です。

POINT 02

警察官 — 街の治安を守る

交番勤務、パトロール、事件捜査、交通取締り。地域の安心・安全を守る存在。配属先は多岐にわたります。

POINT 03

自衛官 — 国の安全を守る

陸上・海上・航空自衛隊。国防だけでなく、災害派遣でも大きな役割を果たす。高卒で自衛官候補生として入隊可能。

こんな人に向いてる

  • 体力に自信がある人。体力試験が採用の必須条件
  • 正義感が強い人。「人の役に立ちたい」という気持ちが原動力
  • 規律を守れる人。組織の一員として行動する場面が多い
  • チームワークを大切にできる人。一人では動けない仕事
  • プレッシャーに強い人。緊急時に冷静な判断が求められる

実際に覗いてみよう!

虫眼鏡を持つ高校生

高卒で、なれるの?

ANSWER

なれます。高卒(18歳)で採用試験を受験できます。

POINT 01

消防士(III類・高卒程度)の初任給は約 213,900円。一般的な高卒初任給より高い水準です。さらに各種手当(危険手当、夜勤手当等)が加わります。

POINT 02

東京消防庁III類の採用倍率は約 7.7倍。決して簡単ではありませんが、筆記試験と体力試験の両方をしっかり対策すれば十分に合格できるレベルです。

POINT 03

公務員の離職率は約 12%。全産業で最も低い水準です。一度採用されれば、定年まで安定して働ける環境があります。

なるためのルート

高卒 → 消防士採用試験(III類)→ 消防学校

18歳で受験可能。合格後は消防学校で約半年間の訓練。体力試験・筆記試験・面接がある。

高卒 → 警察官採用試験(B区分)→ 警察学校

各都道府県警が実施。合格後は警察学校で約10ヶ月の訓練。在学中から受験可能な自治体もある。

高卒 → 自衛官候補生 → 自衛隊

18歳で受験可能。約3ヶ月の教育訓練の後、部隊に配属。任期制で、任期満了金もある。

ある1日の流れ

消防士(24時間交替勤務)のある1日を紹介します。

8:30

出勤・引継ぎ

前の班からの引継ぎ。昨日の出動状況や注意事項を確認

9:00

車両・資機材点検

消防車・救急車の点検。いつでも出動できるように準備を整える

10:00

訓練

ホース延長訓練、はしご訓練、救助訓練。体力錬成も欠かさない

12:00

昼食・休憩

署内で自炊することも多い。当番制で料理を作る

13:00

事務作業・研修

報告書の作成、防火査察の書類、救急の勉強。デスクワークも意外と多い

17:00

夕食・仮眠準備

夕食後は仮眠時間。ただし出動指令が入ればすぐに対応

翌8:30

引継ぎ・退勤

翌日の班に引継ぎをして退勤。次の勤務日まで非番・休日

※ 消防士は24時間勤務→非番→休日のサイクルが一般的。出動があれば仮眠時間も対応します

身につくスキル

消防士・警察官として身につく力は、どんな場面でも通用する「人としての強さ」です。

  • 体力・精神力 — 過酷な現場でも動き続ける体力と、プレッシャーに負けない精神力
  • 判断力 — 緊急時に冷静に状況を判断し、最善の行動を取る力
  • チームワーク — 仲間と連携して動く力。一人では解決できない現場がほとんど
  • 救急・救助技術 — 救急救命士の資格取得も可能。人の命を直接救う技術
  • 法律知識 — 消防法、刑法、道路交通法など。法的根拠に基づいて行動する
  • 資格 — 救急救命士、危険物取扱者、潜水士、大型免許など。業務に応じた資格取得が可能

キャリアステップ

消防士・警察官のキャリアは「階級」で上がっていきます。消防なら消防士→消防副士長→消防士長→消防司令補…と昇任試験に合格するたびに階級が上がります。

専門分野を極める道もあり、消防なら救急救命士やレスキュー隊、警察なら刑事や機動隊など、専門性の高いポジションを目指せます。

STEP 01入隊〜3年

訓練・現場を学ぶ

消防学校・警察学校で基礎を学んだ後、現場に配属。先輩の指導を受けながら実務を覚える。

月収21〜24万円

STEP 023-8年

一人前の隊員

現場経験を積み、後輩の指導も任されるように。昇任試験に合格して階級を上げる。

月収25〜32万円

STEP 038-15年

小隊長・専門職

小隊を率いるリーダーか、救急救命士・レスキュー隊員などの専門職として活躍。

月収32〜40万円

STEP 0415年〜

幹部・管理職

署の運営や組織管理に関わるポジション。経験と実績がものを言う。

月収40〜55万円以上

この仕事のリアル

公務員の離職率は約 12% で全産業最低水準。安定性は抜群です。ただし、消防士・警察官は命の危険と隣り合わせであることは事実です。

総務省「地方公務員の退職状況等調査」

消防士・警察官の仕事には 命の危険があります。火災現場や犯罪者との対峙など、身体的リスクはゼロにはできません。覚悟が必要です。

また、24時間勤務や不規則なシフトは生活リズムに影響します。家族のイベントに参加できないこともあります。

一方で、公務員としての安定した待遇(退職金、年金、各種手当)は大きなメリット。社会的な信頼も高く、住宅ローンの審査にも有利です。

会社を選ぶときの見極めポイント

採用試験の筆記対策を早めに始める(高校2年生からが理想)

体力試験の種目を確認し、計画的にトレーニングする

消防・警察の違いを理解する(働き方が全く違う)

複数の自治体を受験して合格のチャンスを広げる

先輩たちの「やっててよかった」

「助けてくれてありがとう」。その一言に、すべてが報われる。

救急搬送した人が無事に退院したと聞いたとき。自分の行動が誰かの命を救った実感。

街を歩いていて「お巡りさん、いつもありがとう」と声をかけられたとき。この仕事を選んでよかったと思える。

公務員としての安定。家族を安心させられる収入と待遇。「一生の仕事」と胸を張れる。

この仕事がある業界

消防士・警察官が活躍できる業界を見てみよう。

この記事のデータ出典

東京消防庁「消防官III類 採用情報」

警視庁「警察官採用試験 実施状況」

総務省「地方公務員の退職状況等調査」

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