静岡県の地域別・業種別求人統計【2026年版】
西部・中部・東部+ハローワーク10拠点|静岡労働局 令和8年1月末データ
静岡県の高卒採用市場は、令和8年1月末時点で求人数18,435人・求職者数5,088人・求人倍率3.62倍と過去最高水準にあります。しかし県内の採用環境は一様ではなく、西部(遠州)・中部(駿河)・東部(伊豆含む)の3エリアで産業構造と競争環境が大きく異なります。本記事では、静岡労働局の最新データに基づき、3地域+ハローワーク10拠点の求人動向、産業別の内訳、企業規模別の傾向を網羅的に整理しました。
1. 3エリア別 求人・求職・内定データ
静岡県は東西に約155km。西部は自動車・楽器のスズキ・ヤマハ城下町、中部は県都・水産・食品が中心、東部は製紙・化学・観光が主力です。エリアごとの求人環境を把握することで、自社の採用ポジションを正確に理解できます。
| エリア | 求人数 | 求職者数 | 求人倍率 | 内定率 | 主要産業 |
|---|---|---|---|---|---|
| 西部(遠州) | 7,346人 | 2,105人 | 3.49倍 | 96.3% | 自動車(スズキ)・楽器(ヤマハ)・光技術 |
| 中部(駿河) | 5,791人 | 1,628人 | 3.56倍 | 93.2% | 水産加工・食品・物流(清水港) |
| 東部(伊豆含む) | 5,298人 | 1,355人 | 3.91倍 | 96.1% | 製紙パルプ・化学・観光 |
| 静岡県 計 | 18,435人 | 5,088人 | 3.62倍 | 95.2% | — |
【データ解説】エリア別の注目ポイント
- 東部が最高倍率3.91倍:製紙・パルプ産業と伊豆観光の採用需要が高い一方、求職者1,355人と最少。三島HW(6.41倍)・島田HW(9.45倍)が突出しています。
- 西部は求人数最多の7,346人:スズキ・ヤマハを頂点とするサプライチェーンが人材を吸い上げますが、内定率96.3%と高水準で早期に採用が決着します。
- 中部は内定率93.2%で唯一の「空き」:県都・静岡市を擁し業種が分散するため、1月末時点でもまだ採用のチャンスが残るエリアです。
2. ハローワーク別 求人・求職データ(10拠点)
静岡県には10のハローワーク管轄があり、それぞれの産業特性が求人データに反映されています。自社の所在エリアがどの管轄に属し、どの程度の競争環境にあるかを把握しましょう。
| ハローワーク | 求人数 | 求職者数 | 求人倍率 | 内定率 | 主要産業・特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 浜松 | 4,682人 | 1,424人 | 3.29倍 | 95.7% | スズキ・ヤマハ城下町。県内最大求人エリア |
| 静岡 | 2,297人 | 585人 | 3.93倍 | 96.8% | 県庁所在地。サービス業・食品加工の多業種分散型 |
| 沼津 | 1,936人 | 725人 | 2.67倍 | 96.4% | 矢崎総業拠点。自動車部品・水産加工 |
| 掛川 | 1,624人 | 381人 | 4.26倍 | 98.2% | 茶産業・電子部品。内定率県内トップ |
| 焼津 | 1,370人 | 445人 | 3.08倍 | 95.3% | 水産加工の全国拠点。かつお節・まぐろ加工 |
| 三島 | 1,294人 | 202人 | 6.41倍 | 96.0% | 製薬・電子部品。求職者少なく超高倍率 |
| 島田 | 1,125人 | 119人 | 9.45倍 | 92.4% | 製紙・茶。求職者119人に対し求人1,125人 |
| 磐田 | 1,040人 | 300人 | 3.47倍 | 96.7% | ヤマハ発動機本社・スズキ工場群 |
| 富士宮 | 999人 | 479人 | 2.09倍 | 87.1% | 製紙・食品。内定率が県内最低で採用チャンスあり |
| 富士 | 787人 | 187人 | 4.21倍 | 98.4% | 日本製紙・王子板紙。内定率県内2位 |
出典:静岡労働局「新規高等学校卒業予定者の求人・求職・内定状況」(令和8年1月末現在)
【実践ヒント】拠点別の採用戦略
- 島田(9.45倍)・三島(6.41倍):求職者が極端に少ないため、隣接する焼津・沼津エリアの高校にもアプローチする「越境採用」が有効です。
- 富士宮(2.09倍・内定率87.1%):県内で最も倍率が低く、1月末時点の内定率も87.1%。まだ就職先が決まっていない高校生が一定数おり、二次募集のチャンスがあります。
- 掛川(4.26倍・内定率98.2%)・富士(4.21倍・内定率98.4%):高倍率かつ内定率ほぼ100%のため、7月の求人公開直後から動かないと採用が困難です。
3. 産業別 求人数と前年比較
静岡県の高卒求人は製造業が圧倒的な中心ですが、宿泊・飲食サービス業が前年比+25.0%と急増するなど、産業構造の変化も見逃せません。
| 産業 | 求人数 | 前年比 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|
| 製造業 | 8,294人 | +1.6% | 全産業最多。全体の45%を占める基幹産業 |
| 建設業 | 2,754人 | +6.5% | 担い手不足が深刻。求人倍率5倍超の業種も |
| 卸売・小売業 | 1,751人 | +8.4% | インバウンド・観光需要で回復基調 |
| 医療・福祉 | 1,550人 | -4.0% | 唯一の減少。資格要件による参入障壁 |
| 運輸・郵便業 | 1,153人 | +8.1% | 清水港・御殿場IC周辺の物流需要 |
| 宿泊・飲食サービス業 | 815人 | +25.0% | 伊豆・熱海のインバウンド回復で急増 |
製造業の内訳(上位6業種)
| 業種 | 求人数 | 前年比 | 主要企業・産地 |
|---|---|---|---|
| 輸送用機械器具 | 2,218人 | -5.6% | スズキ・ヤマハ発動機。EVシフトで構造変化中 |
| 食料品 | 925人 | — | 焼津の水産加工・浜松の菓子工場 |
| 電気機械器具 | 695人 | — | 浜松ホトニクス等の精密機器 |
| パルプ・紙・紙加工品 | 609人 | +14.9% | 全国生産量1位。日本製紙・王子板紙集積地 |
| プラスチック製品 | 504人 | — | 自動車部品向け樹脂成型 |
| 金属製品 | 486人 | +12.0% | 金型・プレス加工。サプライチェーンの基盤 |
【データ解説】産業構造の変化に注目
輸送用機械器具は依然として製造業内最多の2,218人ですが、前年比-5.6%と縮小傾向です。EVシフトに伴い、エンジン・トランスミッション関連の求人が減少する一方、パルプ・紙(+14.9%)や金属製品(+12.0%)は増加。静岡県の産業が自動車一本足から多極化しつつある兆候が読み取れます。宿泊・飲食サービスの+25.0%は伊豆・熱海エリアのインバウンド回復を反映しており、観光業での高卒採用ニーズが急速に高まっています。
4. 企業規模別 求人数
高卒採用は中小企業が主力です。30〜99人規模の企業が最も多くの求人を出しており、大手企業と中小企業では採用チャネルも戦略も異なります。
| 従業員規模 | 求人数 | 構成比 | 採用の特徴 |
|---|---|---|---|
| 29人以下 | 4,903人 | 26.6% | 地域密着型。学校との直接関係が最重要 |
| 30〜99人 | 5,730人 | 31.1% | 最多。地域の有力中小企業が中心 |
| 100〜299人 | 3,872人 | 21.0% | 中堅企業。福利厚生で差別化 |
| 300〜499人 | 1,325人 | 7.2% | 準大手。組織的な採用活動を展開 |
| 500〜999人 | 1,179人 | 6.4% | 前年比+17.2%と大幅増加 |
| 1,000人以上 | 1,426人 | 7.7% | スズキ・ヤマハ等の大手企業群 |
【注目】500〜999人規模が前年比+17.2%
大手企業の高卒採用枠拡大が顕著です。大学新卒の採用難を受けて500人以上規模の企業が高卒採用に本腰を入れ始めており、中小企業にとっては新たな競合が増えることを意味します。29人以下と30〜99人を合わせると全体の57.7%を占め、中小企業が高卒採用市場の主役であることには変わりませんが、大手との差別化をより意識した採用活動が求められます。
5. よくある質問
Q. 静岡県で最も求人倍率が高い地域はどこですか?
A. 東部エリアが3.91倍で最も高く、次いで中部3.56倍、西部3.49倍です。ハローワーク別では島田が9.45倍(求職者119人に対し求人1,125人)、三島が6.41倍と突出しています。
Q. 静岡県で最も求人数が多い産業は?
A. 製造業が8,294人(前年比+1.6%)で最多。全産業の約45%を占めます。製造業の中では輸送用機械器具(スズキ・ヤマハ関連)が2,218人で最大ですが、前年比-5.6%と縮小傾向です。
Q. 中小企業でも高卒採用はできますか?
A. 30〜99人規模の企業が5,730人と最多の求人を出しており、中小企業こそ高卒採用の主役です。ただし500人以上規模の求人も増加傾向にあるため、早期の学校関係構築と職場見学の充実で差別化を図ることが重要です。
Q. 今からでも採用できるエリアはありますか?
A. 富士宮エリアは1月末時点で内定率87.1%(県内最低)。求人倍率も2.09倍と県内で最も低く、二次募集で採用できる可能性があります。
6. まとめ
静岡県の高卒採用市場は、エリアと産業によって大きく異なる顔を持っています。
- 西部は量の戦い:求人数7,346人で県内最多。スズキ・ヤマハのサプライチェーンと競合するため、中小企業は早期の学校訪問と独自の魅力発信が不可欠。
- 中部は「まだ間に合う」エリア:内定率93.2%で県内最低。1月末時点でも就職先未定の高校生が残っており、二次募集の可能性がある。
- 東部は超高倍率の激戦区:島田9.45倍・三島6.41倍。求職者が極めて少なく、隣接エリアへの越境採用を含めた広域戦略が必要。
- 製造業の構造変化に注目:自動車関連の-5.6%に対し、パルプ・紙+14.9%、金属製品+12.0%。EVシフトの影響が静岡県でも顕在化しつつある。
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データ出典:
- 静岡労働局「新規高等学校卒業予定者の求人・求職・内定状況」(令和8年1月末現在) (静岡労働局)
- 厚生労働省「職業安定業務統計」
- 経済産業省「工業統計調査」



