三重県の高卒採用 オヤカク完全マニュアル
「名古屋にしなさい」と言う保護者をどう説得するか
三重県の高卒採用で最大の壁は、企業間の競争ではなく保護者です。「名古屋の大手に行きなさい」「聞いたことのない会社は心配」——高校生の就職活動は学校斡旋が基本ですが、最終的な決定権を握っているのは保護者(特に母親)です。
「オヤカク(親確)」とは、内定を出した学生の保護者から入社の了承を得る活動のこと。三重県では、隣の愛知県(求人倍率4.82倍)と比較されるという特殊な事情があり、他の県のオヤカク対策をそのまま真似しても通用しません。この記事では、三重県の保護者が本当に気にしていることと、具体的な対策を解説します。
1. 三重県のオヤカクが特に難しい理由
全国どの県でもオヤカクは重要ですが、三重県には他県にない固有の難しさがあります。保護者の頭の中にある「比較対象」が、県内の他社ではなく愛知県の大手企業だからです。
三重県の保護者が心の中で比較していること
子供が選んだ三重の会社
- 「聞いたことがない名前」
- 「初任給17万円」
- 「従業員50人って大丈夫?」
保護者の頭にある愛知の大手
- 「トヨタ系なら安心」
- 「初任給19万円」
- 「大企業なら潰れない」
この比較の前では「アットホームな職場です」「やりがいがあります」は無力です。保護者は感情ではなく数字と制度で判断します。だからこそ、「三重で働くメリット」を数字で示す必要があります。
保護者に伝えるべき「逆転の事実」
愛知の大手で一人暮らしを始めると、初任給19万円から家賃5〜6万円+光熱費+食費が毎月かかります。手残りは10〜12万円。三重の中小で実家暮らしなら、初任給17万円がほぼそのまま手元に残ります。「初任給が高い=豊かに暮らせる」とは限らない——この事実を、保護者に冷静に伝えることが第一歩です。
2. 保護者が不安に思う5つのポイントと解消法
三重県の保護者が子供の就職先に対して感じる不安は、概ね以下の5つに集約されます。それぞれの解消法は「曖昧な安心感」ではなく「具体的な数字と制度」で示します。
1. 会社の安定性 —「潰れないか?」
知名度が低い中小企業への最大の懸念。特に保護者の世代は「大きい会社=安定」の価値観が強い。
解消法: 創業年数、主要取引先の名前(大手との取引があれば明記)、売上推移を数字で示す。「創業40年」「○○(大手)のTier2サプライヤー」など、保護者が安心する言葉を選ぶ。
2. 給与・待遇 —「生活していけるか?」
初任給だけを見て「愛知のほうが高い」と判断されるパターン。
解消法: 初任給だけでなく、「実家暮らしの場合の可処分所得」「3年目・5年目のモデル年収」「住宅手当・家族手当」を具体的に提示。愛知で一人暮らしした場合との生活費比較を示せるとベスト。
3. 労働環境 —「体を壊さないか?」
特に製造業・建設業では「3K」のイメージが根強い。
解消法: 年間休日数・平均残業時間・有給取得率を数字で開示。「月平均残業10時間」「有給取得率80%」など。写真付きで職場環境を見せる。
4. キャリアアップ —「使い捨てにされないか?」
「高卒は昇進できない」「ずっと同じ仕事」という不安。
解消法: 研修制度・資格取得支援(費用全額会社負担)・高卒社員の昇進実績を紹介。「入社3年目で○○の資格を取得した先輩がいます」という具体例。
5. 転勤・通勤 —「地元にいられるか?」
三重県の保護者にとって特に重要。愛知の大手は全国転勤のリスクがある。
解消法: 「転勤なし・三重県内勤務」を明記。これは愛知の大手企業が書けないこと。マイカー通勤可・駐車場無料も合わせて伝える。
3. オヤカクの進め方 — 内定から入社までの時系列
オヤカクは「内定を出した後にやること」ではありません。採用活動の最初から、保護者の存在を意識して設計する必要があります。
| 時期 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 7月(求人票公開時) | 求人票に保護者が見るポイントを明記 | 転勤なし・残業時間・資格取得支援・駐車場無料など。保護者はスマホで企業名を検索する前提で |
| 8月(職場見学時) | 保護者同伴の見学会を設定 | 土曜開催で参加率アップ。社長or工場長が直接挨拶。安全設備・食堂・休憩室を見せる |
| 9月(内定直後) | 保護者宛の手紙を同封 | 内定通知書と別に「保護者の皆様へ」の手紙。「大切なお子様をお預かりします」という誠意 |
| 9月下旬〜10月 | 保護者説明会の開催 | 内定後1〜2週間以内がベスト。不安が膨らむ前に先手を打つ |
| 10月〜3月 | 定期的なフォロー | 社内報の送付・季節の挨拶状。「忘れられていない」安心感を維持 |
| 3月(入社直前) | 入社式の案内を保護者にも送付 | 保護者が見届けることで「納得」が生まれる |
転勤なし・残業時間・資格取得支援・駐車場無料
土曜開催。社長が直接挨拶。安全設備・食堂を見せる
内定通知書と別に「保護者の皆様へ」の誠意ある手紙
内定後1〜2週間以内。不安が膨らむ前に先手を打つ
社内報・季節の挨拶状で接点を維持
保護者が見届けることで「納得」が生まれる
4. 保護者説明会の開催方法【チェックリスト付き】
オヤカク対策で最も効果が高いのが「保護者説明会」です。書面だけでは伝わらない職場の雰囲気を、保護者自身の目で確認してもらいます。
| 準備項目 | ポイント |
|---|---|
| 招待状の送付 | 学生経由ではなく、郵送で自宅に届ける。正式感が信頼を生む |
| 日程設定 | 土曜開催で保護者の参加率アップ。平日なら夕方以降も検討 |
| 社長or経営者の登壇 | 人事だけでなくトップが直接「責任を持って育てます」と伝える |
| 会場の清掃 | トイレ・休憩室・食堂の清潔さは厳しくチェックされる |
| 安全対策の説明 | 特に製造業・建設業では必須。安全装備を実際に見せる |
| OB・OGの同席 | 同じ高校出身の先輩社員がいれば最強の安心材料 |
| 質疑応答の時間 | どんな些細な質問にも丁寧に答える。「質問がない=安心」ではなく「聞きづらい」こともある |
| 御礼状の発送 | 参加翌日には発送できるよう事前に準備しておく |
招待状の送付
郵送で自宅に届ける。正式感が信頼を生む
日程設定
土曜開催で参加率アップ
社長の登壇
トップが「責任を持って育てます」と伝える
会場の清掃
トイレ・食堂の清潔さは厳しくチェックされる
安全対策の説明
製造業・建設業では必須。安全装備を見せる
OB・OGの同席
同校出身の先輩がいれば最強の安心材料
質疑応答
どんな質問にも丁寧に。「聞きづらい」こともある
御礼状
翌日発送できるよう事前準備
「名古屋にしなさい」と言う保護者への切り札
保護者説明会で最も効果があるのは、入社3〜5年目の先輩社員の保護者をゲストとして招くことです。「私も最初は名前の知らない会社で心配でした。でも今は息子が生き生きと働いていて、資格も取って、毎月ちゃんと貯金もできている」——同じ保護者の立場からの言葉は、企業がどんなに説明するよりも説得力があります。
5. 保護者向け資料に入れるべき内容
求人票や会社案内は「学生向け」に作られています。保護者が見るのは「派手なキャッチコピー」ではなく「堅実な数字と制度」です。保護者専用の資料を1枚作るだけで、信頼度は大きく変わります。
A4裏表1枚に入れる項目
- •会社概要 — 創業年数、従業員数、主要取引先、売上推移(直近3年)
- •初任給とモデル年収 — 初任給だけでなく「3年目○万円、5年目○万円」を明記。実家暮らしの場合の可処分所得も
- •年間休日数と残業時間 — 「年間休日115日」「月平均残業10時間」など具体的な数字
- •転勤の有無 — 「転勤なし・三重県内勤務」を大きく明記。これが愛知の大手との最大の差別化ポイント
- •キャリアパス — 「1年目→3年目→5年目でどうなれるか」を時系列で
- •資格取得支援 — 費用全額会社負担なら「○○の資格取得費用は会社が全額負担」と明記
- •先輩社員の声 — 同じ高校出身のOB・OGがいれば写真付きで。「入社3年目、○○の資格を取得しました」
自社サイトに「保護者の皆様へ」というページを作り、上記の内容をWeb上でも公開しておくと、保護者がスマホで企業名を検索した際に安心材料にたどり着けます。
6. やってはいけないNG対応
保護者への連絡が遅い・ない
「高校生なんだから自分で決めさせるべき」はリスクが高い。内定の事実を保護者が知らないまま時間が経つと、「勝手に決めた」と反対される原因に。内定通知は本人と保護者へ同時に連絡する。
待遇を曖昧に説明する
「頑張れば上がります」「ケースバイケースです」は不信感のもと。保護者は数字で判断する。昇給実績・ボーナス実績・残業時間は具体的な数字で答える。答えられないなら調べて後日回答する。
保護者の質問を軽視する
「そんな細かいことまで聞くのか」という態度は致命的。保護者は我が子のために必死。「ご心配ごもっともです」と共感し、一つ一つ丁寧に解消する姿勢を見せる。
まとめ:保護者を「最強のパートナー」に変える
三重県の高卒採用におけるオヤカクの核心をまとめます。
- 1.保護者の比較対象は「愛知の大手」。初任給ではなく「可処分所得」「転勤なし」「キャリアパス」で勝負する
- 2.5つの不安(安定性・給与・労働環境・キャリア・通勤)を、「数字と制度」で先回りして解消する
- 3.保護者説明会を内定後すぐに開催。社長の挨拶+先輩社員の保護者の声が最強の組み合わせ
- 4.保護者向け資料を1枚作る。「保護者の皆様へ」ページを自社サイトにも設ける
保護者を「採用のハードル」と捉えるのではなく、「この会社なら安心」と思ってもらえれば、保護者は最強の応援団になります。「名古屋にしなさい」を「ここにしなさい」に変える——その鍵は、具体的な数字と誠実な対応にあります。
よくある質問
Q:オヤカクとは何ですか?
A:オヤカク(親確)とは「親への確認」の略で、内定を出した学生の保護者に入社の了承を得る採用活動のことです。高卒採用では特に重要で、保護者の反対が内定辞退の主要因になるケースがあります。
Q:三重県の高卒採用でオヤカクが特に重要な理由は?
A:三重県は愛知県に隣接しており、保護者が「名古屋の大手に行きなさい」と勧めるケースがあるためです。愛知の大手企業のブランド力・待遇面との比較で、三重の中小企業が不利になりやすく、保護者への説得が採用成否を左右します。
Q:保護者説明会はいつ開催すべきですか?
A:内定後1〜2週間以内(9月下旬〜10月中旬)がベストです。時間が経つほど不安が膨らむため、早めの対応が重要です。土曜開催にすると保護者の参加率が上がります。
Written & Edited by
漆畑 智哉
株式会社ゆめスタ CCO / 教育コーディネーター
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