【製造業向け】三重県の高卒採用ガイド
出荷額6.9兆円のものづくり県で中小が人材を確保する方法
三重県は製造品出荷額6兆9,234億円(令和4年経済センサス)、製造業従事者約20.8万人を擁する「ものづくり県」です。産業構成は輸送用機械(23%)、電子部品・デバイス(16%)、化学工業(12%)が3本柱。四日市コンビナート・Honda鈴鹿製作所・キオクシアなど世界的な大企業が高卒人材を大量に採用する中で、中小製造業はどうすれば高校生を採れるのか。
この記事では、三重県の製造業が直面する3つの採用課題と、大手と正面衝突せずに人材を確保する具体策を解説します。
1. 三重県製造業の産業構成と競合環境
| 業種 | 構成比 | 代表的企業・採用への影響 |
|---|---|---|
| 輸送用機械 | 23% | Honda鈴鹿・トヨタ車体(いなべ)。高卒人材を大量採用。中小の下請けは人材を吸い上げられる構造 |
| 電子部品・デバイス | 16% | キオクシア(四日市)。半導体需要に左右されるが採用意欲は底堅い |
| 化学工業 | 12% | 四日市コンビナート(コスモ石油・東ソー等)。安定志向の保護者から人気 |
| 食料品 | 8% | 赤福・伊勢うどん等の地場産業。伊勢志摩・松阪エリアに集中 |
| 鋳造・金属加工 | — | 自動車・産業機械向け部品供給。熟練技能の伝承が最大の課題 |
Honda鈴鹿・トヨタ車体。高卒を大量採用
キオクシア。半導体需要に連動
四日市コンビナート。安定志向の保護者に人気
赤福等の地場産業
技能伝承が最大の課題
産業構成比: 三重県製造品出荷額等統計(令和4年経済センサス)
2. 三重県の製造業が直面する3つの採用課題
課題1: 大手企業との圧倒的な競合
Honda・キオクシア・コスモ石油——これらの企業と同じ工業高校に求人票を出しても、知名度・初任給・福利厚生で勝てません。特に保護者は「大きい会社のほうが安心」と考えるため、優秀な生徒ほど大手に流れます。さらに愛知県の大手製造業も三重の学校に求人を出してくるため、県内大手+愛知の大手との二重の競合が発生します。
課題2: 「3K」イメージの根強さ
「きつい・汚い・危険」に加え「暗い・臭い」というイメージを持つ高校生は少なくありません。実際には5S活動や安全管理が徹底された現場が大半ですが、「工場」と聞いた時点でネガティブな印象を持たれがち。特に鋳造や溶接は「高温・粉塵」のイメージが先行しますが、近年はロボット化と環境改善が進んでおり、実態とのギャップが大きいのが課題です。
課題3: 技能系人材の高齢化と技術伝承の断絶
ベテラン技能者の引退が迫る中、若手を採用できなければ技術伝承が途絶えます。特に鋳造・溶接・機械加工など熟練技能が必要な工程では、「人を採れない=技術が消える」という深刻な問題です。採用は欠員補充ではなく技術を次世代につなぐための投資です。
3. 中小製造業が高校生を採る具体策
1. 「体験型」の職場見学で3Kイメージを壊す
見るだけの工場見学はNG。5Sが行き届いた清潔な現場、最新の産業用ロボット、空調完備のクリーンルーム——「思っていたのと違う」を良い意味で体験させます。簡単な溶接体験や機械加工のプログラミング、鋳造工程での溶けた金属から製品が生まれるダイナミックな過程の見学など、「やってみる」「見てみる」体験をセットにすると記憶に残ります。
2. 自社の「学科」にマッチする高校に集中アプローチ
全方位に求人を出すのではなく、自社の職種に合った学科を持つ高校へ深くアプローチします。
- •機械加工 → 四日市工業(機械科)・津工業(機械科)・松阪工業(機械科)
- •電気・制御 → 四日市工業(電気科・電子工学科)・津工業(電子科)
- •建設・土木 → 四日市工業(建築科)・四日市中央工業(都市工学科)・伊勢工業(建築科)
- •化学・素材 → 四日市中央工業(化学工学科)・四日市工業(物質工学科)
- •食品加工 → 相可高校(食物調理科)・明野高校(食品科学科)
学校訪問の手順は 学校訪問完全マニュアル で詳しく解説しています。
3. 資格取得支援を「見える化」する
高校生は「手に職をつけたい」と考えています。求人票に取得可能な資格(溶接技能者・機械保全技能士・電気工事士・鋳造技能士など)を具体的に列挙し、「受験費用全額会社負担」「合格祝い金あり」「勉強時間は業務扱い」といった支援制度を明示しましょう。「大手に入るより早く資格が取れる」は中小の強みです。
4. 「転勤なし」を最大の武器にする
愛知の大手製造業は全国転勤の可能性があります。「三重県内の本社で一生働ける」「マイカー通勤OK・駐車場無料」——これは大手が言えないことです。製造業の中小企業が持つ最大の差別化ポイントを、求人票・学校訪問・保護者向け資料で必ず伝えてください。
差別化の全体戦略は 差別化戦略 で解説しています。
5. 動画で「現場のリアル」を発信する
文字だけの求人票では工場の雰囲気は伝わりません。20代の若手社員に密着した1〜3分の動画をスマホで撮影し、InstagramやTikTokで発信。「先輩が丁寧に教えてくれる様子」「清潔な食堂」「最新の工作機械を操作するシーン」——ポジティブな映像が3Kイメージを覆します。
4. エリア別の製造業採用事情
まとめ
三重県の中小製造業が高卒人材を確保するために、やるべきことは明確です。
- 1.体験型の職場見学で3Kイメージを壊す — 見せるだけでなくやらせる
- 2.自社の学科にマッチする高校に集中する — 全方位ではなく深く
- 3.資格取得支援と「転勤なし」を前面に — 大手にない中小の武器
「待っていても来ない」時代です。自社の技術と魅力を、高校生の視点で翻訳し、積極的に発信していきましょう。
Written & Edited by
漆畑 智哉
株式会社ゆめスタ CCO / 教育コーディネーター
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データ出典:
- 経済産業省「令和4年経済センサス-活動調査」— 製造品出荷額・産業構成
- 厚生労働省「令和6年度 高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」— 厚生労働省



