坂出・宇多津エリアの高卒採用ガイド
番の州臨海工業団地。川崎重工業・三菱ケミカル・コスモ石油の集積地
坂出・宇多津エリアの中核は番の州臨海工業団地。坂出市の埋立地に造成された四国最大級の重化学工業地帯で、川崎重工業坂出工場、三菱ケミカル坂出事業所、コスモ石油坂出製油所などの大手プラントが並びます。
このエリアの中小企業は、大手 3 社と同じ坂出工業高校・坂出商業高校で人材を取り合う立場にあります。化学工学科は事実上、大手の指定校状態。中小がここに勝つには「違う学科」「違うルート」での戦略が必要です。
番の州の大手競合
- •川崎重工業 坂出工場 — LNG タンカー・LPG タンカー等の大型船舶や、橋梁・鉄構を建造する重工業の主力工場
- •三菱ケミカル 坂出事業所 — 化学品の生産拠点。坂出工業化学工学科への求人の主軸
- •コスモ石油 坂出製油所 — 石油精製・石油化学。化学工学科・機械科の主要進路
これら 3 社は、坂出工業高校の化学工学科は実質的な指定校として毎年求人を出します。中小化学企業が同じ学科で正面から勝負しても勝てません。
坂出・宇多津の主要訪問校
坂出工業高校(坂出市御供所町)
機械・電気・化学工学・建築の 4 学科。化学工学科は県内唯一で、番の州大手 3 社の主戦場。機械科・電気科・建築科は中小も狙える余地があります。特に建築科は番の州大手より地元工務店・設計事務所への進路が一般的。
坂出商業高校(坂出市寿町)
商業科。坂出・宇多津エリアの事務職人材供給源。番の州周辺企業の事務職と地元商業の販売職が主な進路です。中小はここで「自宅から通える」「中小だからこそ任される範囲が広い」を訴求しやすい。
坂出・宇多津エリアの中小企業が打つべき手
番の州大手と棲み分ける具体策
1. 化学工学科は最初から狙わない
坂出工業化学工学科は番の州大手の指定校状態。中小化学企業が正面から勝負しても勝てません。化学工学科の生徒に求人を出すのではなく、機械科・電気科・建築科に絞ります。
2. 番の州への通勤の長さを逆手にとる
番の州臨海工業団地は埋立地で、最寄り住宅地から距離があります。マイカー必須、朝の渋滞で通勤 30 分超になることも。地元中小は「徒歩・自転車で通勤可」を最大の武器に。一人暮らし不要・実家から通える、を求人票に明記します。
3. 3 交代制プラント勤務との比較
川重・三菱ケミカル・コスモ石油の坂出のプラントは 24 時間体制のため 3 交代勤務が一般的。「日勤のみ」「土日休み」の中小製造業は、18 歳の生活リズムへの優しさで差別化できます。
4. 坂出商業の事務職採用は地元密着で
大手の事務職とは仕事の幅で違いを出す。中小なら「経理・営業事務・受発注業務・電話応対」と一人で複数業務を経験できます。これを 18 歳のキャリア成長として訴求。
5. 建築科は地元工務店の主戦場
坂出工業建築科の生徒は、番の州大手より地元工務店・設計事務所への進路が現実的。地元住宅・公共建築物の担い手としての訴求が効きます。
6. 宇多津からの通勤の便利さ
宇多津町は瀬戸大橋の四国側拠点で、瀬戸大橋線・予讃線の交通の便が良い地域。電車通勤可能な事業所は、自家用車不要・運転免許取得前から通える、を訴求できます。
Written & Edited by
漆畑 智哉
株式会社ゆめスタ CCO / 教育コーディネーター
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