石川県の高卒人材は
どこに流れているか
金沢一極集中と能登流出の構造を理解して採用する
「県内就職率92.3%」の裏側
石川県の高校生の92.3%は県内に就職します。全国的にも高い水準です。「人材は県外に出ていかない」——これは事実です。
しかし、県内にいることと、あなたの会社の地域にいることは違います。
県内就職した高校生の多くは金沢市圏(金沢市・白山市・野々市市・かほく市)の企業に就職します。上場企業12社、県立工業・市立工業・金沢商業が集中し、求人数が圧倒的に多いからです。
能登の企業、加賀南部の企業から見ると、「県内にはいるが、うちの地域には来ない」——これが高卒採用における「若者流出」の本質です。
| あなたの会社のエリア | 高卒人材がどこに流れるか | 結果 |
|---|---|---|
| 能登北部(輪島・珠洲) | 金沢市圏+県外。震災でさらに加速 | 地元に残る高校生がほぼいない |
| 能登南部(七尾・羽咋) | 金沢市圏。七尾東雲は13倍で地元企業も取り合い | 地元の高校に依存できない |
| 加賀エリア(小松・加賀・能美) | 金沢方面。新幹線で福井方面も選択肢に | ジェイ・バス/加賀東芝以外は苦戦 |
| 白山・野々市 | 金沢市内の企業と直接競合 | 通学圏が同じ高校を奪い合う |
| 金沢市 | 金沢市内で完結。ただし上場12社が独占 | 中小は大手に埋もれる |
高卒人材がどこに流れるか
金沢市圏+県外。震災でさらに加速
結果
地元に残る高校生がほぼいない
高卒人材がどこに流れるか
金沢市圏。七尾東雲は13倍で地元企業も取り合い
結果
地元の高校に依存できない
高卒人材がどこに流れるか
金沢方面。新幹線で福井方面も選択肢に
結果
ジェイ・バス/加賀東芝以外は苦戦
高卒人材がどこに流れるか
金沢市内の企業と直接競合
結果
通学圏が同じ高校を奪い合う
高卒人材がどこに流れるか
金沢市内で完結。ただし上場12社が独占
結果
中小は大手に埋もれる
能登半島地震が構造を決定的に変えた
地元の高校生を地元に留める — 「防ぐ」のではなく「選ぶ理由を作る」
金沢への流出に対抗するための4つの具体策
1. 在学中から地元企業を知ってもらう
高校生が金沢の企業を選ぶ最大の理由は「知っているから」です。PFU、EIZO、クスリのアオキは名前を知っている。あなたの会社は知らない。知られていないものは選ばれない。
- •1〜2年生向けのインターンシップを受け入れる。就職活動前に自社を体験してもらう。ジョブカフェ石川がマッチングを支援している
- •高校の出前授業・講演に参加する。「地元にこんな会社がある」と知ってもらうだけで候補に入る
- •地域の行事・ボランティアに参加して高校生との接点を作る。採用活動は学校訪問だけではない
2. 保護者の「地元にいてほしい」を味方にする
92.3%が県内就職を選ぶ背景には、保護者の地元志向があります。保護者は「子どもが近くで働いてくれたら嬉しい」と思っている。この気持ちは、あなたの会社への追い風です。
- •「実家から通える」を求人票に書く。「当社は〇〇市にあり、△△高校から車で○分です」——金沢に通勤するより近いことが伝わる
- •保護者向けの会社見学を実施する。保護者が「この会社なら安心」と思えば、金沢の大手より地元を勧めてくれる
- •保護者対策の全体像はオヤカク完全マニュアルを参照
3. 「金沢ではできない仕事」を見つける
金沢と同じ仕事(事務・製造ライン・販売)で勝負すると、金沢の大手に勝てません。「この仕事は金沢ではできない。ここでしかできない」——これが最強の差別化です。
- •能登の水産加工:「能登の海で獲れた魚を全国に届ける仕事は、金沢ではできない」
- •輪島塗の工房:「600年の伝統技術を継ぐ仕事は、輪島にしかない」
- •能登の復興工事:「この地域を再び住める場所にする仕事は、ここでしかできない」
- •加賀温泉の旅館:「山代温泉のおもてなしは、金沢のホテルチェーンとは違う」
- •小松の部品メーカー:「ジェイ・バスのバスは、うちの部品がないと走らない」
「金沢と同じ仕事を、金沢より安い給料で」ではなく、「金沢にはない仕事を、ここで」。この発想の転換が地元定着戦略の核です。
4. 金沢以外の地域なら「通勤の楽さ」が武器になる
金沢の企業に就職すると通勤に30分〜1時間かかる場合がある。地元企業なら自宅から車で10分。この差は、毎日の生活の質に直結します。
- •「実家から通勤10分」は求人票に書ける数字。金沢勤務の通勤時間と比較できる
- •「通勤が短い=自由な時間が多い=趣味も友達も大事にできる」——18歳にはこのメッセージが響く
- •車通勤の支援。通勤手当の支給、駐車場の無料提供を求人票に明記
もう1つの現実 — 高校生の絶対数が減っている
流出だけでなく、パイ自体の縮小にどう向き合うか
求人倍率4.39倍は「企業4社に対して高校生1人」を意味します。これは流出の問題ではなく、高校生の総数そのものが足りないという構造的な問題です。
この構造は今後さらに進みます。採用できなかった年は「来年がんばる」では解決しません。1年1年の採用活動を確実に成功させることが、中長期的に会社を維持する唯一の方法です。
具体的にやるべきことは、この石川県ガイドの他の記事に書いてあります。
- •学校訪問を確実に行う → 学校訪問マニュアル
- •大手と棲み分ける → 中小企業の差別化戦略7選
- •採った人を辞めさせない → 早期離職防止ガイド
- •保護者を味方にする → オヤカク完全マニュアル
Written & Edited by
漆畑 智哉
株式会社ゆめスタ CCO / 教育コーディネーター
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