兵庫県の高校生数と進路内訳
大学進学率68.6%・就職者は10.8%という現実
兵庫県は全国でも有数の人口を持つ大県ですが、高校卒業者のうち就職に向かうのはわずか10.8%(令和6年3月卒・4,215人)です。大学等進学率68.6%は年々上昇しており、高卒就職市場に出てくる人材は限られています。
高校卒業者の進路内訳(令和6年3月卒)
| 進路 | 人数 | 割合 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 大学等進学 | 約26,800人 | 68.6% | 前年より1.5ポイント上昇 |
| 専修学校等 | 4,918人 | 12.6% | 医療・美容・IT系が多い |
| 就職 | 4,215人 | 10.8% | 前年より0.5ポイント低下 |
| その他(未定等) | 約3,100人 | 約8.0% |
約26,800人 / 前年より1.5ポイント上昇
4,918人 / 医療・美容・IT系が多い
4,215人 / 前年より0.5ポイント低下
約3,100人
つまり
39,100人の卒業者のうち、高卒就職市場に参入するのはわずか4,215人。この4,215人を16,692件の求人が奪い合う構造です(求人倍率4.24倍)。大学進学率の高さが、そのまま高卒採用の難しさに直結しています。
母集団は縮み、進学率は上がり続ける
直近の2時点を比べると、変化は明確です。令和4年3月卒は卒業者42,454人・進学率66.0%・就職者4,889人(11.5%)。令和6年3月卒は卒業者39,100人・進学率68.6%・就職者4,215人(10.8%)。わずか2年で卒業者は3,000人以上減り、進学率は2.6ポイント上がり、就職者は約670人減りました。
母集団(卒業者)が縮むと同時に、そのうち就職を選ぶ割合も下がる。この二重の縮小が、兵庫県の高卒就職市場の特徴です。国立社会保障・人口問題研究所の推計でも兵庫県の若年人口は今後も減少が見込まれており、就職する高校生の数は当面、減少傾向が続くと考えられます。
企業への示唆
「来年も同じやり方で採れる」とは限りません。母集団が縮むなかで人材を確保し続けるには、学校との継続的な関係構築・採用ブランディング・インターンシップ(職場見学)の受入体制を、今から整えておくことが5年後の採用力を左右します。
地域によって減り方が違う
兵庫県は南北に長く、地域によって高校生の減り方が大きく異なります。神戸・阪神エリアは高校生が多い一方で大阪への流出があり、播磨は鉄鋼・機械の人材需要が安定しています。但馬・丹波エリアは人口減少と高校の統廃合が進み、地元で就職する高校生の絶対数が減っています。淡路はパソナグループの地方創生で社会増を実現した特異な地域です。
エリアごとの産業特性と求人動向は地域別・業種別求人統計で、大阪への人材流出は若者流出と大阪圏対策で詳しく解説しています。
Written & Edited by
漆畑 智哉
株式会社ゆめスタ CCO / 教育コーディネーター
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