兵庫県の高卒求人倍率推移【2017〜2026年】
近畿圏6府県比較と全国平均との差異分析
兵庫県の高卒求人倍率は、2021年のコロナ禍(1.69倍)を底に急回復し、2026年には4.24倍に到達しました。これは全国平均3.69倍を0.55ポイント上回る水準です。背景には、鉄鋼出荷額全国2位(1兆6,733億円)を支える神戸製鋼・日本製鉄の旺盛な採用需要と、大学進学率68.6%による就職希望者の減少があります。
1. 求人倍率推移(2017〜2026年)
兵庫県 新規高卒求人倍率の推移(各年7月末現在・兵庫労働局)
| 年度(3月卒) | 求人数 | 求職者数 | 求人倍率 | 前年差 |
|---|---|---|---|---|
| 2017(H29) | 8,520人 | 5,210人 | 1.64倍 | — |
| 2018(H30) | 9,350人 | 5,050人 | 1.85倍 | +0.21 |
| 2019(R1) | 10,200人 | 4,880人 | 2.09倍 | +0.24 |
| 2020(R2) | 10,450人 | 4,750人 | 2.20倍 | +0.11 |
| 2021(R3) | 7,800人 | 4,620人 | 1.69倍 | -0.51 |
| 2022(R4) | 9,100人 | 4,480人 | 2.03倍 | +0.34 |
| 2023(R5) | 11,800人 | 4,350人 | 2.71倍 | +0.68 |
| 2024(R6) | 13,500人 | 4,200人 | 3.21倍 | +0.50 |
| 2025(R7) | 15,100人 | 4,050人 | 3.73倍 | +0.52 |
| 2026(R8) | 16,692人 | 3,937人 | 4.24倍 | +0.51 |
出典:厚生労働省「令和8年3月新規高等学校卒業予定者の求人・求職・就職内定状況」第3表
2. 近畿圏6府県比較
| 府県 | 高卒求人倍率 | 主要産業 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 兵庫県 | 4.24倍 | 鉄鋼・重工業・医療機器 | 鉄鋼出荷額全国2位。売上1兆円超企業6社 |
| 大阪府 | 約5.0倍 | 商業・電子部品・化学 | 近畿最大の求人市場。兵庫から人材流出先 |
| 京都府 | 約3.8倍 | 電子部品・食品・伝統工芸 | 任天堂・村田製作所など |
| 滋賀県 | 約3.5倍 | 化学・食品・機械 | 近畿では比較的穏やかな競争環境 |
| 奈良県 | 約3.2倍 | 繊維・食品・観光 | 大阪・京都への流出が課題 |
| 和歌山県 | 約2.8倍 | 化学・鉄鋼・農業 | 近畿圏で最も倍率が低い |
| 全国平均 | 3.69倍 | — | — |
注目ポイント:兵庫県(4.24倍)は大阪府に次ぐ高倍率です。一般有効求人倍率が0.94倍と1倍を切っている兵庫県で、高卒市場だけが4倍超という「ねじれ」が生じています。これは鉄鋼・重工業が高卒人材を大量に必要としている産業構造を反映しています。
3. 兵庫県の高卒求人倍率が4倍超の理由
1. 鉄鋼・重工業の旺盛な採用需要
兵庫県の鉄鋼業出荷額は1兆6,733億円で全国2位です。神戸製鋼所(売上2.5兆円)・川崎重工業(2.1兆円)を筆頭に、日本製鉄広畑・山陽特殊製鋼・住友ゴム工業・TOYO TIREなど大手製造業が集積しており、工業高校卒の人材需要が恒常的に高い状況です。これら大手企業だけで年間数百人の高卒採用枠があります。
2. 大学進学率68.6%による就職希望者の減少
兵庫県の大学進学率は68.6%で、卒業者39,100人のうち就職者は4,215人(10.8%)にとどまります。しかも求職者数は3,937人(大学進学や専門学校進学を選ぶ生徒が増加)と年々減少しており、限られた就職希望者を多くの企業が奪い合う構造が固定化しています。
3. 大阪府への人材流出
兵庫県の一般有効求人倍率は0.94倍と1倍を下回っています。これは大阪府への通勤圏(阪神間)の企業が大阪に人材を吸い取られている影響です。高卒採用においても、阪神間の生徒は大阪の企業に流れやすく、特に尼崎・西宮・伊丹の高校では大阪企業の求人票が多く届きます。
4. 2030年予測シミュレーション
国立社会保障・人口問題研究所の推計をもとに、兵庫県の高卒求人倍率の将来予測を試算しました。
| 年度 | 求人数(予測) | 求職者数(予測) | 倍率(予測) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2027(R9) | 約17,000人 | 約3,800人 | 約4.5倍 | 鉄鋼需要・インフラ投資継続 |
| 2028(R10) | 約17,500人 | 約3,650人 | 約4.8倍 | 少子化による求職者減加速 |
| 2030(R12) | 約18,000人 | 約3,400人 | 約5.0〜5.3倍 | 人口500万人割れの可能性 |
採用戦略への示唆:2030年に向けて兵庫県の高卒求人倍率は5倍に達する可能性があります。工業高校18校との関係構築、インターンシップ受入、奨学金返済支援制度の導入など、今から中長期的な採用基盤を構築することが不可欠です。
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データ出典:
- 厚生労働省「令和8年3月新規高等学校卒業予定者の求人・求職・就職内定状況」第3表
- 兵庫労働局「新規高等学校卒業予定者の求人・求職状況」
- 国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」



