女子の就職率
97.2%
文部科学省
愛知県の女子就職率
15.6%
ハイスク
工業高校の女子比率
約11%
文部科学省 学校基本統計 2018年度
1. 女子高卒就職者の全体像
女子高卒の就職率は97.2%です。男子の98.4%と比較してわずかに低いものの、就職を希望した女子のほぼ全員が内定を得ていることを示しています(出典: 文部科学省)。
ただし、女子は男子よりも進学志向が強い傾向にあります。愛知県のデータを見ると、男子の就職率が23.1%であるのに対し、女子は15.6%と約7.5ポイントの差があります(出典: ハイスク)。これは女子の多くが大学・短大・専門学校への進学を選んでいることを意味し、就職市場に出てくる女子高校生の絶対数が男子よりも少ないということです。
| 区分 | 就職率 | 出典 |
|---|---|---|
| 女子(全国) | 97.2% | 文部科学省 |
| 男子(全国) | 98.4% | 文部科学省 |
| 愛知県 男子 | 23.1% | ハイスク |
| 愛知県 女子 | 15.6% | ハイスク |
採用担当者が知っておくべきこと:女子高校生は就職市場での絶対数が少ないため、「女子が来ない」のではなく「女子が就職を選ばない」構造にあります。女子が就職を選びたくなる職種設計・情報発信が、他社との差別化になります。
2. 女子に人気の業界
女子高校生が就職先として選ぶ業界には、明確な傾向があります。以下は、女子高卒就職者に人気のある業界とその特徴です(出典: すらら、ジョブドラフト)。
| 業界 | 特徴 |
|---|---|
| 事務職(一般事務・経理) | 商業高校女子に最も人気 |
| 医療・福祉 | 資格不要で始められる。需要が高い |
| アパレル・美容 | 美容師、エステ、ネイル |
| 小売・サービス | 接客、販売 |
| 食品メーカー | 家庭科出身者に人気 |
| 金融機関 | 商業科女子の就職先として根強い |
ポイント:事務職・金融機関は商業科女子の王道ルートです。一方で医療・福祉や食品メーカーなど、学科の専門性と直結する業界も人気があります。自社の募集職種がどの学科の女子と相性が良いかを把握することが、採用成功の第一歩です。
3. 学科別の女子就職先
女子高校生の就職先は、在籍する学科によって大きく異なります。以下は学科別の主な就職先と特徴です(出典: すらら、内閣府男女共同参画局、ジョブドラフト)。
| 学科 | 主な就職先 | 特徴 |
|---|---|---|
| 商業科女子 | 銀行、保険、経理、公務員 | 簿記・PC資格を活かした事務系が最多 |
| 工業高校女子 | メーカーの検査・品質管理、CAD | 女子比率は低いが就職は有利 |
| 普通科女子 | 小売・サービス、事務 | 学校推薦枠が限定的 |
| 家庭科女子 | 食品メーカー、アパレル | 専門知識を活かした就職 |
| 福祉科女子 | 介護施設、福祉施設 | 福祉の知識・資格を活かした就職 |
商業科は事務系の王道
簿記・PC・ビジネスマナーを3年間学ぶ商業科女子は、企業の事務部門が最も採用しやすい層です。特に経理事務・銀行・保険会社への就職実績が豊富で、資格保有者が多い点も即戦力として魅力です。
工業高校女子は希少価値が高い
工業高校全体の約11%しかいない女子は、就職市場で圧倒的に希少です。CADや品質管理など、男女問わず活躍できる職種との相性が良く、採用できれば大きなアドバンテージになります。
普通科女子は求人のアプローチが鍵
普通科は専門学科と比べて学校推薦枠が少なく、指定校求人が届きにくい傾向にあります。普通科女子を採用したい場合は、ハローワーク経由の公開求人や、学校への直接訪問が有効です。
4. 工業高校の女子に注目する理由
工業高校における女子の在籍者数は、2018年度時点で26,907人(全体245,978人の約11%)です(出典: 文部科学省 学校基本統計 2018年度)。全体の1割程度しかいない女子ですが、だからこそ就職市場では希少価値が高い存在です。
工業高校 女子在籍数
26,907人
文部科学省 学校基本統計 2018年度
工業高校女子の進学率
42.6%
内閣府(男子25.4%)
工業高校女子の進学率は42.6%で、男子の25.4%を大きく上回ります(出典: 内閣府)。つまり、工業高校に在籍する女子の約6割が就職を選びません。就職市場に出てくる工業高校女子の数は、想像以上に少ないのです。
工業高校女子の主な就職先
開発設計職
CADの操作技術を在学中に習得しており、設計部門の即戦力として活躍。機械・建築の設計補助から入り、経験を積んで設計担当へステップアップするルートが一般的です。
メーカー事務職(品質管理)
品質管理・検査の業務は、正確さと丁寧さが求められます。工業高校で学んだ測定技術・図面の読み方を活かし、品質管理部門で活躍する女子が増えています。
技術営業
工業の専門知識とコミュニケーション力を兼ね備えた技術営業は、女子の活躍が期待される職種です。製品の仕様を理解した上でクライアントに提案できるため、顧客からの信頼も得やすい傾向にあります。
女子比率が高い学科
工業高校の中でも、デザイン科は女子の在籍比率が高い学科です。また、土木・建築科でも女子の進出が進んでおり、測量・施工管理・CADオペレーターとして就職する女子が増えています(出典: トモヤログ)。
工業高校女子の希少価値:全体の11%、さらにそのうち42.6%が進学するため、就職市場に出てくる工業高校女子は極めて少数です。採用できれば、CAD・品質管理・技術営業など、専門知識を活かした職種で長期的に活躍してもらえる可能性があります。
5. 商業高校の女子を採用するメリット
商業科卒業者の33.6%が就職しています(令和7年3月卒、出典: 文部科学省)。商業高校は女子の在籍比率が高く、事務系職種の即戦力を安定的に確保できるルートとして多くの企業に活用されています。
在学中に取得可能な資格
| 資格名 | 活用される職種 |
|---|---|
| 日商簿記 | 経理事務・会計事務 |
| 情報処理検定 | 一般事務・データ入力・IT関連 |
| 商業経済検定 | 営業事務・販売 |
| ワープロ検定 | 一般事務・総務 |
金融機関への就職実績
商業高校の女子は、銀行・信用金庫・保険会社への就職実績が豊富です。「金融関係、通信関係に就職を決める生徒の多さが特徴」と指摘されており(出典: すらら)、簿記資格を持つ商業科女子は金融機関にとって即戦力の事務人材です。
簿記資格の即戦力
日商簿記2級を持つ商業科女子は、経理部門で入社直後から仕訳・伝票処理ができます。資格取得支援のコストが不要で、OJTのみで実務に入れる点が大きなメリットです。
PC操作スキルの高さ
Excel・Word・PowerPointの操作を授業で日常的に使用しているため、事務系の基本操作に関するトレーニングがほぼ不要です。情報処理検定を持つ生徒はデータ管理や簡単なシステム操作にも対応できます。
ビジネスマナーの基礎
商業高校ではビジネスマナー・接客・電話応対の授業があり、社会人としての基本的な振る舞いを在学中に身につけています。入社後の研修期間を短縮できる点も、採用側にとってのメリットです。
商業科女子の採用は「事務系人材の安定供給ルート」です。大卒の事務職採用は競争が激しく採用コストも高くなりますが、商業高校との関係を構築すれば、毎年安定的に簿記・PC資格を持った事務系人材を確保できます。
6. 女子高校生の採用に成功する3つのポイント
女子高校生は就職市場での人数が限られているため、「来てほしい」と思うだけでは採用できません。女子が「この会社で働きたい」と思える情報発信と環境づくりが必要です。
職種名を具体的にする
「事務」ではなく「経理事務」「品質管理」「CADオペレーター」と具体的に記載してください。高校生と進路指導教諭は、求人票の職種名で仕事内容をイメージします。曖昧な職種名は「何をするかわからない」と判断され、応募対象から外れます。
具体策:求人票の職種欄に「一般事務」ではなく「経理事務(簿記資格を活かせます)」「品質管理(測定・検査業務)」と記載する
女性の先輩社員を紹介する
女子高校生にとって、「自分と同じ立場で入社した先輩がいる」ことは大きな安心材料です。職場見学や採用パンフレットに、高卒入社の女性社員のインタビューを掲載してください。ロールモデルがいることで、「自分もここで働ける」というイメージが生まれます。
具体策:高卒入社の女性社員に「入社のきっかけ」「現在の仕事内容」「やりがい」を聞いた社員インタビューを作成し、職場見学時に配布する
キャリアパスの多様性を提示する
「一般職で入社して、管理職を目指すこともできる」「事務から企画への異動実績がある」など、入社後のキャリアの広がりを見せてください。高校生も進路指導教諭も、「入社後に成長できる会社か」を重視しています。一本道ではなく、複数のキャリアパスがあることが、長期的な定着にもつながります。
具体策:「入社3年目で主任」「事務職から管理職へ昇進した女性社員」など、実際のキャリアパス事例を図にまとめて学校訪問時に提示する
7. よくある質問(FAQ)
Q1. 女子高校生の就職先として人気なのは?
事務職が最も人気です。特に商業科で簿記を取得した女子は、経理事務・銀行・保険会社への就職実績が多く、資格を活かせる職種として根強い人気があります。
Q2. 製造業で女子高校生を採用できますか?
品質管理・検査・CADオペレーターなどの職種で女子高校生が活躍しています。工業高校の女子は全体の約11%と少数ですが、進学率が42.6%と高く就職市場では希少価値があり、採用に有利に働きます。
Q3. 商業高校の女子に有利な資格は?
日商簿記2級があると経理事務で圧倒的に有利です。そのほか情報処理検定、商業経済検定、ワープロ検定なども在学中に取得でき、事務系職種での就職活動に強みとなります。
Q4. 女子の離職率は男子より高いですか?
学科・職種によりますが、専門知識を活かした就職はミスマッチが少なく離職率が低い傾向にあります。商業科で簿記を活かして経理事務に就く、工業高校で学んだCADを活かして設計職に就くなど、在学中の学びと業務が一致する場合、定着率は高くなります。
Q5. 面接で注意すべきことは?
男女雇用機会均等法に基づき、性別による差別的な質問は禁止されています。結婚・出産の予定、容姿に関する質問などは違法です。職務に関連する質問のみ行い、男女問わず同一の基準で選考してください。
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出典・参考資料
- ・ 文部科学省 — 女子高卒就職率97.2%、男子98.4%
- ・ ハイスク — 愛知県 男子就職率23.1%、女子就職率15.6%
- ・ すらら — 商業高校女子の就職先(事務職・金融機関)、「金融関係、通信関係に就職を決める生徒の多さが特徴」
- ・ ジョブドラフト — 女子高校生に人気の業界(事務・医療福祉・アパレル・小売サービス)
- ・ 文部科学省 学校基本統計 2018年度 — 工業高校女子在籍数26,907人(全体245,978人の約11%)
- ・ 内閣府 男女共同参画局 — 工業高校女子の進学率42.6%(男子25.4%)
- ・ トモヤログ — 工業高校女子の就職先(開発設計職・メーカー事務職・技術営業)、デザイン科・土木建築科の女子比率
- ・ 文部科学省 — 商業科卒業者の就職率33.6%(令和7年3月卒)
Written & Edited by
漆畑 智哉
株式会社ゆめスタ CCO / 教育コーディネーター
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