社会人って、何すればいいの?
内定から入社までの半年間にやること。 買うもの、身につけること、気をつけること。ひとつずつ準備していきましょう。

内定おめでとう。でも、まだやることがある
内定はゴールではありません。ここからが「社会人になるための準備期間」です。
企業からの連絡は来ない
高卒採用では、内定後も企業から直接連絡が来ることはありません。 連絡は全て学校を通じて届きます。これは高校生の学業を守るためのルールです。
「何も連絡が来ないけど大丈夫かな」と不安になるかもしれません。大丈夫です。それが普通です。
卒業式前の研修もない
企業が卒業式前に研修を行うことは原則禁止されています。 入社日も卒業式以降です。
つまり、卒業するまでの間は「高校生」として過ごしていいということです。 その時間を使って、社会人になる準備を自分のペースで進めましょう。
学校生活を最後まで
内定が出た安心感で気が抜けがちです。でも、まだ大事なことがあります。
卒業できないと、内定も消える
内定の条件は「卒業すること」です。 学期末テストや学年最後のテストの結果で「成績会議」が行われ、卒業できるかが決まります。
出席日数も見られます。内定が出たからといって、学校を休んでいい理由にはなりません。
でも、「あと少しの高校生活」を楽しむことも忘れないでください。 友達と過ごす時間、部活の最後の思い出、文化祭や卒業式。これが最後の学生生活です。 勉強も行事も、両方大切にしてください。
何を準備すればいい?
社会人の持ち物は、業種によって必要なものが大きく変わります。
まず内定先からの案内を確認しましょう。入社前に届く書類に、必要なものが書いてあることが多いです。 届いていなければ、先生に聞いてみてください。
人生で初めてスーツを買う人がほとんどだと思います。焦って大量に買う必要はありません。
業種別:スーツが必要な場面
営業・事務・金融:毎日着る → 2〜3着をローテーション
製造業・工場:作業着が支給される → 入社式用に1着
建設業:作業着が支給される → 入社式・通勤用に1着
サービス・小売:制服が支給されることが多い → 入社式用に1着
IT:カジュアルな職場も多い → 1〜2着
色はネイビーかダークグレーの無地
最初の1着はこれで間違いありません。入社式、仕事、成人式——どの場面でも使えます。 黒のスーツはお葬式のイメージが強いので、仕事用には避けましょう。
礼服(ブラックフォーマル)は別
結婚式やお葬式で着る「礼服」は、仕事用のスーツとは全く別物です。漆黒で光沢がないのが特徴です。 すぐには必要ありませんが、社会人になると急に必要になることがあります。余裕があるときに1着用意しておくと安心です。
体型が変わる可能性がある
18歳から数年で体型が変わる人は多いです。最初から大量に買わず、まず1〜2着。 働き始めてから職場の雰囲気を見て買い足すのが賢い選び方です。
成人式も考えておこう。入社用に買ったネイビーやダークグレーのスーツは、成人式でもそのまま着られます。 成人式のためだけに派手なスーツを買う必要はありません。
シャツ
毎日スーツを着る仕事 → 3〜5枚(洗濯のローテーション)
作業着・制服の仕事 → 1〜2枚(入社式・研修用)
色は白が基本。薄いブルーもOK
形態安定(ノンアイロン)タイプが便利。アイロンなしで着られる
靴
営業・事務 → 黒のシンプルな革靴。入社前に何回か履いて慣らしておくこと
製造・建設 → 安全靴は会社から支給されることが多い。入社式用に革靴1足
絆創膏を持っておくと安心。新品の靴は靴擦れしやすい
社会人が使う印鑑には3種類あります。それぞれ用途が違うので、兼用しないでください。
認印(みとめいん)
日常の書類確認や宅配の受け取りに使います。シャチハタ(インク内蔵タイプ)でもOKな場面が多いです。
入社時に必要 / 数百円〜
銀行印(ぎんこういん)
給与口座の開設に必要です。入社前に銀行口座を作るよう言われることがあるので、早めに準備しましょう。 印鑑専門店で作るのが確実です。
入社前に必要 / 3,000〜5,000円
実印(じついん)
車の購入や重要な契約に使う、役所に届け出た正式な印鑑です。 入社時にはまだ必要ありません。必要になったときに作れば大丈夫です。
今すぐは不要 / 5,000〜10,000円
認印と銀行印は別々に作ること。同じ印鑑を使い回すと、悪用されるリスクがあります。 100円ショップの認印は日常用にはOKですが、銀行印は印鑑専門店で作りましょう。
名刺入れ
営業や対外的な仕事なら必要です。黒か茶色のシンプルなものを選びましょう。 製造業や工場内の仕事なら使わないことも多いです。入社後に必要になったら買えば大丈夫です。
腕時計
マストではありません。業種と場面で判断してください。
営業・対面接客 → あった方がいい。スマホを見れない場面がある
製造・建設 → 作業中は外すことが多い。必須ではない
事務・IT → なくても困らない場合が多い
Apple Watchなどのスマートウォッチも問題ありません。 ただし、商談や対面の場では「時計ではないと見る人もいる」ことは知っておきましょう。 買うならシンプルなデザインを。派手なものやカスタムは避けてください。
カバン
A4の書類が入るサイズで、黒かネイビーのビジネスバッグが基本です。 リュック通勤OKの会社もありますが、最初は無難なものを持っていきましょう。
その他あると便利なもの
メモ帳と3色ボールペン — 仕事中に言われたことを書き留める
ハンカチ・ティッシュ — 社会人の身だしなみの基本
クリアファイル — 入社式で書類をもらう。折れないように
親と一緒に準備しよう
スーツも印鑑も腕時計も、高校生が一人で買える金額ではありません。 親に「これが必要」と伝えるとき、なぜ必要なのかを自分の言葉で説明できることが大切です。
内定先から届いた案内を親と一緒に読む
「入社式までに最低限必要なもの」と「働き始めてから買い足すもの」を分ける
業種によっては本当に必要なものは少ないことを伝える
成人式や冠婚葬祭のことも一緒に考える
「全部必要だから買って」ではなく、「この業種だから、まずこれだけあれば大丈夫」と整理して伝えましょう。 それが社会人としての最初の一歩です。
身につけておくこと
買うものだけではありません。社会人として身につけておきたいことがあります。
運転免許 — 3月までに
求人票に「要普通自動車免許」と書かれている場合は必須です。書かれていなくても、通勤や仕事で車が必要になる地域は多いです。
社会人になると、まとまった休みが取れなくなります。卒業前の時間があるうちに自動車学校に通いましょう。
自動車学校の入校は早めに。卒業シーズンは混み合って予約が取れないことがあります。 費用については親と相談しましょう。
ビジネスマナーの基本
完璧に覚える必要はありません。でも、この3つだけは今から意識してください。
挨拶
自分から、相手の目を見て。「おはようございます」「お疲れさまです」を自然に言えるように
時間厳守
遅刻しないのは当たり前。5〜10分前に到着するのが社会人の基本
敬語
完璧でなくていい。「です」「ます」で話す癖をつけておくだけで十分
生活リズムを整える
社会人になると、毎朝決まった時間に起きて、1日働いて、帰ってくる生活が始まります。 学生の頃とは生活のリズムが変わります。
早寝早起きの習慣を少しずつ作る
体力をつけておく(通勤だけでも意外と疲れる)
自炊する人は、簡単な料理を練習しておく
やってはいけないこと
内定が出ても、卒業するまでは高校生です。軽はずみな行動が内定取消につながることがあります。
校則違反・不祥事
タバコ、飲酒、暴力行為などは内定取消の理由になります。 停学処分を受けた場合も同様です。
「内定が出たから大丈夫」ではありません。卒業するまでは校則が適用されます。
SNSでの不適切な投稿
企業の採用担当者がSNSをチェックしていることがあります。 内定後も見ている可能性があります。
飲酒・喫煙の写真(未成年は違法)
企業や面接の悪口
他人への誹謗中傷
個人情報や内定先の情報の公開
鍵付きアカウントでも安全ではありません。不適切な投稿をしないことが一番の対策です。
学業の放棄
内定が出たからといって学校に行かなくなると、卒業できなくなる可能性があります。卒業できなければ内定も消えます。最後まで通いましょう。

不安で当たり前
学生から社会人になる。それは人生で最も大きな変化のひとつです。不安がない人なんていません。
毎日一緒にいた友達と離れる。知らない人たちの中で働く。ちゃんとやっていけるのか、わからない。 そう感じるのは自然なことです。
でも、4月1日にいきなり完璧な社会人になる必要はありません。 誰だって最初は新人です。わからないことは聞けばいい。失敗しても、そこから学べばいい。
ここまで来たあなたは、もう十分に頑張っています。求人票を読んで、職場見学に行って、面接を受けて、内定をもらった。 その一歩一歩が、全部あなたの力です。
残りの高校生活を大切にしてください。そして、自分のペースで社会人になる準備を進めてください。
この記事のデータ出典
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