インテリアコーディネーターという仕事
暮らしの空間をデザインする、色と素材のプロ
壁紙の色、家具の配置、照明の明るさ——その組み合わせで、同じ部屋がまったく違う空間に変わる。お客さまの「こんな暮らしがしたい」を、目に見える形にする。インテリアコーディネーターは、暮らしの空間をデザインするプロフェッショナル。


この仕事って何?
インテリアコーディネーターは、住宅や店舗、オフィスなどの内装について、お客さまの要望を聞きながら最適な空間を提案する仕事です。壁紙、床材、カーテン、照明、家具——あらゆる要素を組み合わせて、快適で美しい空間をつくり上げます。
住宅のインテリアコーディネート
新築やリフォームで、住む人の暮らし方に合った内装を提案。壁紙、床材、カーテン、照明、家具の組み合わせを考え、ショールームへの同行や現場確認も行います。
店舗・オフィスの空間デザイン
お店やオフィスのコンセプトに合った空間を設計。「お客さまが居心地よく感じる飲食店」「集中できるオフィス」など、目的に合わせたインテリアを提案します。
カラーコーディネート
色の組み合わせは空間の印象を大きく左右します。カラーコーディネーターの知識を活かして、心理効果を考慮した配色提案も重要な仕事です。
こんな人に向いてる
- 「模様替え」や「部屋の飾りつけ」が好きな人。空間をイメージする力が活きる
- 人の話をじっくり聞ける人。お客さまの「こうしたい」を引き出すヒアリング力が大事
- 色や素材の組み合わせを考えるのが好きな人
- トレンドや新しいものに敏感な人。インテリアの流行は常に変わる
- 細かいところまで気を配れる人。壁紙と床の色が合わないだけで空間は台無しになる
実際に覗いてみよう!

高卒で、なれるの?
なれます。インテリアコーディネーターの資格試験に年齢制限や学歴要件はありません。高卒から住宅メーカーやインテリアショップに就職してキャリアをスタートする人も多くいます。
インテリアコーディネーターの資格試験は 年齢・学歴不問。誰でも受験できます。2025年度(第43回)の一次試験合格率は 34.0%、最終合格率は約 24.9% です。
資格がなくても、インテリアショップの販売員やハウスメーカーのアシスタントとして働きながら学ぶ道があります。実務経験を積みながら資格取得を目指す人が多いです。
カラーコーディネーター検定もあわせて取得すると、色彩提案の幅が広がります。スタンダードクラスの合格率は 70〜80% で、在学中の取得も十分可能です。
24.9%
IC資格試験の合格率
2024年度
484万円
平均年収
令和6年賃金構造基本統計調査
学歴不問
年齢・学歴の制限なし
誰でも受験できる
なるためのルート
インテリアショップ → 販売・接客からスタート
お客さまの好みを聞き、家具や雑貨を提案する仕事。接客を通じてインテリアの知識が自然と身につきます。
ハウスメーカー・工務店 → 内装アシスタント
新築やリフォームの現場で先輩コーディネーターの補助をしながら実務を学びます。資格取得支援がある企業も多い。
リフォーム会社 → 営業兼コーディネーター
お客さまのお宅を訪問して、リフォームプランを提案。現場経験を積みやすい。
ある1日の流れ
ハウスメーカーのインテリアショールームで働く、2年目のコーディネーターのある1日を紹介します。
出社・メールチェック
メーカーからのサンプル到着連絡や、お客さまからの問い合わせを確認。今日の予約を整理する
ショールーム開店準備
ディスプレイの手直し、サンプルの整理。新商品のカタログに目を通す
お客さまとの打ち合わせ
新築を建てるご夫婦が来店。「北欧風の明るい感じ」という要望を2時間かけてヒアリング。壁紙と床材のサンプルを見比べながらイメージを固めていく
昼休憩
打ち合わせが長引いたので遅めのランチ。インテリア雑誌をパラパラめくりながらリフレッシュ
提案資料の作成
午前中のヒアリング内容をもとに、カラーボード(色の組み合わせイメージ)と見積もりを作成
現場確認
リフォーム中のお客さまの自宅へ。壁紙の貼り進み具合を確認し、照明の位置を職人さんと打ち合わせ
メーカーへの発注・事務処理
決定した商品の発注書を作成。納期を確認して工程表を更新する
退社
今日提案したカラーボード、お客さまが気に入ってくれるといいな——そんなことを考えながら帰路へ
※ 打ち合わせが土日に入ることもあります。平日に振替休日を取るパターンが一般的です
身につくスキル
インテリアコーディネーターで身につくスキルは、住宅業界だけでなく、あらゆるデザイン分野で活かせます。
- カラーコーディネート — 色の心理効果や配色理論。空間だけでなく、ファッションやグラフィックにも応用できる
- 空間把握力 — 平面図から完成形をイメージする力。家具の配置で部屋の使い勝手が変わることを体で覚える
- ヒアリング力 — お客さまの「なんとなくこんな感じ」を具体的なプランに落とし込む力。曖昧なイメージを形にする
- 素材の知識 — 木、石、布、金属。それぞれの特性を知り、適切な場所に使い分ける。触ればわかるようになる
- プレゼンテーション力 — カラーボードや3Dイメージで提案。「見せ方」で採用される確率が変わる
- 建築の基礎知識 — 図面の読み方、建築基準法の基本。リフォームでは構造の制約を理解している必要がある
キャリアステップ
インテリアコーディネーターのキャリアは「住宅系」と「商業系」に大きく分かれます。住宅メーカーで個人のお客さまの住まいを手がける道と、店舗やオフィスなど商業空間を手がける道。どちらも経験を積めば独立も可能です。
カラーコーディネーター検定やインテリアプランナー、福祉住環境コーディネーターなどの関連資格を取得すると、提案の幅が一気に広がります。
アシスタント・ショップスタッフ
先輩の補助やショップでの接客からスタート。素材やメーカーの知識を吸収し、インテリアコーディネーター資格の取得を目指す。
月収18〜22万円
コーディネーター
一人で案件を担当できるように。お客さまの要望を聞き、提案から完成まで一貫して手がける。
月収22〜28万円
チーフ・スペシャリスト
後輩の指導や複雑な案件を担当。商業施設やモデルルームなど大型案件を任されることも。
月収28〜35万円
独立 or マネージャー
フリーランスとして独立する人も多い。自分のスタイルを持ち、指名で仕事が来るようになる。
月収35万円〜(独立後は案件次第)
この仕事のリアル
インテリアコーディネーターの仕事は 土日に打ち合わせが入りやすい のが正直なところ。住宅系ではお客さまが休日にしか来られないことが多く、平日休みが基本になります。
キャリアガーデン「インテリアコーディネーターのやりがい」
「好きなことを仕事に」と飛び込む人は多いですが、最初のうちは理想と現実のギャップを感じることもあります。お客さまの好みと予算の折り合い、納期のプレッシャー、メーカーとの調整——華やかに見える仕事の裏側には地道な作業もたくさんあります。
また、収入面では、経験が浅いうちは他の職種と同水準かやや低め。20代前半の平均年収は約309万円です。ただし経験を積めば484万円(全年齢平均)まで上がり、独立すればそれ以上も可能です。
一方で、スキルが見える形で身につくのは大きなメリット。資格を取れば転職にも独立にも強い。業界を問わず「空間をつくれる人」は必要とされています。
会社を選ぶときの見極めポイント
資格取得支援制度があるか確認する(受験費用の補助、勉強時間の確保)
先輩コーディネーターの人数と、実際に案件を任せてもらえるまでの期間を聞く
土日出勤の頻度と振替休日の取りやすさを確認する
どんな案件が多いか確認する(新築メイン?リフォーム?商業?)。やりたい方向性と合っているか
じゃあ、どうすればいい?
求人票だけでは、その会社の本当の雰囲気はわかりません。
だからこそ、自分の目で確かめることが大切です。

応募前職場見学に行こう。
実際の職場の空気、働いている人の表情は、行かないとわからない。
会社のホームページを見てみよう。
高校生の目線に立った採用ページがあるか?動画や社員の声で雰囲気を伝えようとしているか?
求人票以外の情報を探そう。
SNS、ブログ、就活情報誌——求人票に載っていない情報を出している会社ほど、あなたに届けたい想いがある。
職場見学はまず先生に相談してみてください。
行きたい会社の見学ができなかった場合は、
先生を通じてゆめスタにご相談ください。
「ゆめマガで紹介してほしい」などのご相談も大歓迎です。できる限り力になります!
先輩たちの「やっててよかった」
「あの提案が、お客さまの暮らしを変えた」——形に残る仕事の醍醐味。
「この壁紙にして本当によかった」と完成後に連絡をくれたお客さま。自分の提案が誰かの毎日を彩っていると実感できる瞬間。
(キャリアガーデン「インテリアコーディネーターのやりがい」)
曖昧なイメージだったものが、打ち合わせを重ねて形になっていく過程。頭の中のアイデアが現実の空間になったとき、何とも言えない達成感がある。
(スタディサプリ「インテリアコーディネーターのやりがい」)
日常生活も旅行も、すべてがインスピレーションの源になる。「あのカフェの照明、素敵だな」と仕事とプライベートの境目なくアンテナを張れるのは、好きを仕事にした人の特権。
(キャリアガーデン「インテリアコーディネーターのやりがい」)
この仕事がある業界
インテリアコーディネーターが活躍できる業界を見てみよう。
この記事のデータ出典
公益社団法人インテリア産業協会「インテリアコーディネーター資格試験結果」(2025年度第43回)
厚生労働省「令和6年度 賃金構造基本統計調査」
東京商工会議所「カラーコーディネーター検定試験 データ」
キャリアガーデン「インテリアコーディネーターの年収・給料」
スタディサプリ進路「インテリアコーディネーターの1日のスケジュール」






