求人票って何が書いてあるの?
求人票の仕組み・読み方・先生への聞き方


こんなこと思ってない?
求人票って自分に届くんでしょ?
全部の会社の求人が学校に来るんでしょ?
数字が多くて読む気しない…
求人票のこと、一緒に見ていこう!

求人票って何?
求人票は、企業が「こういう人を募集しています」と書いた書類です。給料、仕事の内容、休日、勤務時間など、働く条件が全部書いてあります。
どうやって届くの?
企業がハローワークに申し込む
毎年6月1日から、企業がハローワークに「高校生を採用したい」と求人を申し込みます。
ハローワークが確認して求人票を発行
内容に問題がないか確認されて、7月1日から求人票が発行されます。
企業が学校に求人票を届ける
企業が学校に郵送・持参、またはWEBで送ります。あなたの手元に届くわけではありません。先生を通じて見ることになります。
求人票は自分に届くものではありません。企業→ハローワーク→学校の順で届き、先生を通じて見ます。
「指定校求人」と「公開求人」って?
指定校求人
企業が「この学校から採用したい」と決めて、特定の学校に直接送る求人です。先生が最優先で目を通してくれます。
公開求人
ハローワークの「高卒就職情報WEB提供サービス」に掲載され、全国の学校から見ることができる求人です。先生の目に触れる優先度は指定校求人より低くなります。
全部の会社の求人が届くわけではありません。学校によって届く求人の数は違います。また、閲覧の仕方も学校によって異なり、進路指導室で紙のファイルを見る学校もあれば、タブレットやシステムで見る学校もあります。
どこを見ればいい?
求人票にはたくさんの項目があります。全部を一度に理解しなくても大丈夫です。特に大事な8つの項目を、1つずつ見ていきましょう。
仕事の内容
「職種名」だけではわかりません。たとえば「製造」と書いてあっても、何を作るのか、どんな作業をするのかは会社によって全く違います。「事業内容」はその会社が何をしている会社かの説明で、「仕事の内容」はあなたが実際にやる仕事の説明です。この2つは別物なので、両方読んでください。
就業場所が本社の住所と違う場合があります。実際にどこに通うことになるか、通勤時間も含めて確認しましょう。
基本給
基本給は給料の土台です。ボーナスの計算にも使われるので、基本給が高いほどボーナスも増えます。「月給」と「基本給」は違います。月給は基本給に手当を足した金額です。求人票に書いてある金額が基本給なのか月給なのか、必ず確認してください。
求人票に書いてある金額がそのまま手元に届くわけではありません。税金や社会保険料が引かれるので、手取りは総支給額の約80%が目安です。
手当
基本給とは別に毎月もらえるお金です。通勤手当、住宅手当、資格手当、皆勤手当など、種類は会社によって全然違います。同じ月給でも、基本給が高い会社と手当で上乗せしている会社では、ボーナスの額が変わります。
「固定残業代」や「みなし残業」が「職務手当」などの名前で手当に含まれていることがあります。その場合、手当の中に残業代が入っているので、実際の残業代がどうなるか補足事項で確認してください。
賞与(ボーナス)
「賞与 年2回 計3.5ヶ月分」のように、前年度の実績が書いてあります。ただし、これは「必ず出る」という保証ではなく、会社の業績によって変わります。計算の基礎は「基本給」なので、基本給が低いとボーナスも少なくなります。
勤務時間と残業
始業時刻と終業時刻が書いてあります。「月平均の時間外労働」が残業時間です。「変形労働時間制」と書いてある場合は、月や年の単位で勤務時間を調整する働き方です。「交代制」はシフト制のこと。業種によっては早朝や夜間の勤務があります。
時間外労働は月45時間が上限の目安です。残業が多い時期と少ない時期がある場合もあるので、平均だけでなく繁忙期の実態も気になれば先生に聞いてみてください。
休日
「週休二日制」の欄に「毎週」と書いてあれば完全週休二日制で、毎週2日休みです。「その他」と書いてある場合は、月のうち一部の週だけ2日休みで、他の週は1日休みです。この違いは大きいので注意してください。
年間休日105日が法律上の最低基準の目安です(1日8時間×週5日で計算)。祝日が休みかどうかは会社によります。有給休暇の日数も合わせて確認しましょう。
保険と福利厚生
雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金の4つがあるか確認してください。正社員であれば4つとも加入するのが普通です。退職金制度があるかどうかも大事なポイントです。社宅や寮がある会社もあります。
資格取得支援制度がある会社は、入社後にスキルアップしやすい環境です。「研修制度」や「資格手当」の記載も見てみてください。
補足事項・特記事項
ここが一番大事かもしれません。他の欄に書ききれなかった条件がここに書いてあります。みなし残業の詳細、試用期間中の給料が違う場合、マイカー通勤の駐車場代など、あなたの生活に直接関わる情報が載っています。
他の項目と矛盾していないか、ここで最終チェックしてください。たとえば残業時間が少ないのに固定残業代が高い場合などは、先生に聞いてみましょう。
比べてみよう
気になる求人が見つかったら、いくつか並べて比較してみましょう。
基本給と手当のバランスを見る。月給が同じでも内訳が違えばボーナスが変わります
年間休日と勤務時間を見る。給料が高くても休みが少なければ、時給換算では変わらないかもしれません
通勤時間と就業場所を見る。毎日のことなので、通いやすさは長く続けるための大事な条件です
仕事の内容を見る。数字だけでは見えないものがあります。「自分がここで毎日働く姿」が想像できるかどうかが大事です
数字だけでは判断できないこともたくさんあります。この先の「職場見学」で、自分の目で確かめるステップがあります。今は「気になる」を見つける段階です。
次のステップ:職場見学先生に聞いてみよう
高卒就職では、生徒が企業に直接連絡することはできません。気になることは全て先生を通じて確認します。「こんなこと聞いていいのかな」と思うかもしれませんが、大丈夫です。先生の仕事はあなたの就職を支えることです。
こんなふうに聞いてみよう
「この会社、去年うちの学校から行った人いますか?」
「残業って実際どのくらいですか?」
「この手当って何ですか?固定残業代は含まれていますか?」
「職場見学って行けますか?」
求人票を見て「おかしいな」「よくわからない」と思うことがあったら、そのまま放置せず先生に聞いてください。小さな疑問でも、あなたの将来に関わることです。
行きたい会社の求人票がなかったら
学校に届いている求人票の中に、行きたい会社がないこともあります。でも、すぐに諦める必要はありません。
まず先生に相談する
「この会社に行きたいんですけど、求人票はありますか?」と聞いてみてください。
先生がWEBサービスで確認してくれる
先生はハローワークの「高卒就職情報WEB提供サービス」を使って、全国の公開求人を検索することができます。
それでも見つからなかったら
先生を通じて、ゆめスタに相談してみてください。ゆめスタは愛知・三重を中心に高校と企業の間に入ってお手伝いをしています。県外からの相談にも対応しています。
焦らなくて大丈夫
求人票がたくさんあって混乱するのは当たり前です。全部見なくていいし、全部理解しなくていい。気になるものだけでいいんです。
今の段階では「気になる」で十分です。「ここにする!」と決める必要はまだありません。この先に職場見学があって、自分の目で確かめるステップがあります。
友達と見ている求人が違っても、選ぶ基準が違っても、焦らなくていい。自分のペースで、自分が気になるものを見つけていけば大丈夫です。
この記事のデータ出典
ハローワーク「高卒求人票の各項目のポイント」リーフレット(厚生労働省)
ハリケンナビ「求人票の見方」
ジンジブ高卒採用Lab「学校推薦で採用する『指定校求人』と『公開求人』の違い」
ジョブドラフト「高校就活で必ず目にする求人票の見方とポイント」
高卒JobNavi「求人票の見方」
高校生のための就職マップ「高卒求人票の見方」
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