どこに応募する?
応募のルールと、自分の気持ちの整理。 求人票を読んで、職場見学に行って——いよいよ「どこに応募するか」を決めるステップです。

応募のルール、知ってる?
高卒就職には「一人一社制」という独自のルールがあります。大学生の就活とは全く違います。
一人一社制って何?
応募解禁日(9月5日)から一定期間、応募できるのは1社だけです。 大学生のように何十社も同時に受けることはできません。
内定が出れば、そこで就職活動は終了。不合格だった場合に、次の企業に応募できます。
だから、「どこに応募するか」の1社目がとても大事です。
一人二社制って?
一定期間を過ぎると、2社まで同時に応募できるようになる地域があります。これが「一人二社制」です。
愛知県の場合
- 9月5日〜10月31日:1社のみ応募可能
- 11月1日以降:2社まで応募可能
ルールは都道府県ごとに違います。全国的に一人二社制への移行が進んでいますが、切り替え時期は地域によって異なります。自分の県のルールは先生に確認しましょう。
応募の流れ
求人票を見て、気になる企業をピックアップする
職場見学に行って、自分の目で確かめる
先生と相談して、応募先を決める
校内選考を経て、学校から推薦してもらう
学校を通じて企業に応募書類を提出する(9月5日〜)
校内選考って何?
応募先を決めるとき、もうひとつ知っておくべきことがあります。
学校から推薦できるのは1社につき1人
高卒就職では、1つの求人に対して学校が推薦できるのは原則1名です。 同じ企業を複数の生徒が希望した場合、学校が話し合いで推薦する生徒を決めます。 これが「校内選考」です。
時期は8月中旬が一般的です。
どうやって決まるの?
基準は学校ごとに異なりますが、主に以下の点が見られます。
評定平均(1年生からの成績の積み重ね)
出席状況(遅刻・欠席が少ないほど有利)
部活動・委員会活動
面接の評価(学校内で行われる場合あり)
第一希望に選ばれなかったら
校内選考で第一希望を受験できない生徒は、毎年います。あなただけではありません。
選ばれなかったときは、第二希望・第三希望の中から改めて応募先を決めます。 先生と一緒に、もう一度求人票を見直しましょう。
「ダメだった」で終わりではありません。求人票はまだたくさんあります。職場見学で「ここもいいな」と思った企業を思い出してみてください。
何を大事にする?
応募先を決めるとき、完璧な答えはありません。でも、自分が何を大事にしたいかを整理しておくと、決めやすくなります。
3つの材料で考えてみよう
求人票の数字
給与、休日数、勤務時間、福利厚生。数字は嘘をつきません。ただし、数字だけでは見えないこともあります。
職場見学で感じたこと
実際に行って見て、話して感じたこと。「ここで働く自分が想像できた」という感覚は大事な判断材料です。
自分の気持ち
やりたいことに近いか。自分の性格に合いそうか。直感でも構いません。自分の中の「ここがいい」という感覚を大切にしてください。
完璧な正解はありません。でも、「自分で選んだ」という事実が、入社後の自分を支えます。 誰かに言われたから選んだ会社と、自分で決めた会社では、つらいときの踏ん張り方が変わります。
先生と意見が違ったら
先生に「こっちの会社のほうがいいよ」と言われることがあります。
先生はあなたを守ろうとしている
先生が別の会社を勧めるのは、あなたのことを心配しているからです。 過去の卒業生の経験や、企業の情報をもとに、あなたに合いそうな選択肢を提案しています。
ただ、最終的に働くのは自分です。先生の意見を聞いた上で、自分がどう感じるかを大切にしてください。
先生にどう伝えるか
「先生の意見はわかります。でも自分はこう思っています」と伝えることは、わがままではありません。
「この会社に行きたい理由」を自分の言葉で伝える
職場見学で感じたことを具体的に話す
求人票のどこに魅力を感じたかを説明する
先生が心配していることについて、自分なりに調べたことを伝える
先生も、あなたが自分の考えをしっかり伝えてくれたほうが、一緒に考えやすくなります。 「黙って従う」より「一緒に悩む」ほうが、いい結論にたどり着けます。
親が反対したら
「そんな会社知らない」「もっと大きいところにしなさい」——親にそう言われることがあります。
親はなぜ反対するのか
多くの場合、反対の理由は「知らないから不安」です。
親の世代の就職と、今の高卒就職では仕組みが大きく違います。 親は自分の経験をもとに心配していますが、今の時代の情報が足りていないだけかもしれません。
何を見せたら安心するか
求人票の数字
給与、年間休日、勤務時間。具体的な数字を一緒に見ましょう。
職場見学で見たこと
「こういう場所で、こういう人たちと働く」を自分の言葉で伝えましょう。
企業の情報
会社のホームページ、採用ページ、ゆめマガに掲載されている情報など。親が自分で調べられるものがあると安心します。
それでも平行線なら
先生に間に入ってもらうことも一つの方法です。 先生から親に説明してもらうことで、親が安心するケースもあります。 一人で抱え込まないでください。

迷って当たり前
迷うのは当たり前です。迷えるのは、選択肢がある証拠です。
友達がもう決まっていても、焦らなくていい。あなたの就職活動は、あなたのペースで進めていいものです。
一人で決めなくていい。先生に相談する。親と話す。それでも迷ったら、もう一度求人票を見てみる。 職場見学のときに感じたことを思い出してみる。
答えは自分の中にあります。ゆっくりでいいので、見つけてください。
この記事のデータ出典
愛知労働局「2026年3月新規中学校・高等学校卒業者対象求人受付(事業所向)」
厚生労働省「令和8年3月新規高等学校卒業者の就職に係る採用選考期日等」
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