長崎県の建設業 高卒採用ガイド
西九州新幹線・離島インフラ・防災工事の人材確保
長崎県の建設業は、西九州新幹線(2022年武雄温泉〜長崎開業)の関連工事、離島インフラ整備(五島・壱岐・対馬の港湾・道路・橋梁)、世界遺産(軍艦島・教会群)の保存修復工事、雲仙普賢岳の防災・砂防工事など、他県にはない独自の需要を抱えています。建設業の新規求人は全国的に減少傾向にあるものの、高齢化による技術者不足は深刻で、高卒人材の確保は業界全体の課題です。
長崎県特有の建設需要 — 4つの領域
1. 西九州新幹線関連
2022年9月に武雄温泉〜長崎間が開業した西九州新幹線。長崎駅周辺の再開発、新幹線駅前広場整備、関連道路工事などが進行中です。長崎市内の建設会社にとっては、今後5-10年の安定的な需要源となります。
2. 離島インフラ整備
五島・壱岐・対馬の港湾施設、道路、橋梁、防波堤の維持管理・建替えは継続的な建設需要を生み出しています。離島での工事は本土からの資材輸送や作業員の移動にコストがかかるため、島内に拠点を持つ建設会社の存在意義は大きいです。
3. 世界遺産保存修復
軍艦島(端島)の保存整備工事や、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産(教会群)の修復・維持管理は専門的な技術が求められます。石造建築やレンガ造の修復技術は後継者育成が急務です。
4. 防災・減災工事(島原半島)
島原半島は雲仙普賢岳の噴火災害(1990-1995年)を経験した地域。砂防ダム・導流堤の維持管理や、台風・豪雨対策の土木工事が恒常的に発生します。長期的・安定的な公共工事需要があります。
工業高校建築・土木学科からの採用戦略
長崎工業高校(建築科)、佐世保工業高校(建築・土木)、大村工業高校(建築技術)、島原工業高校に建築・土木系の学科があり、建設業への就職者を輩出しています。学校訪問では以下を訴求してください。
資格取得支援:2級建築施工管理技士・2級土木施工管理技士・建築士などの国家資格取得を会社が全面サポート。受験料・参考書代の会社負担、勉強時間の業務扱い等を具体的に伝えましょう。
ICT施工の導入:ドローン測量・BIM/CIM・3次元データ活用など最新技術を活用していることをアピール。「きつい・汚い・危険」の3Kイメージを払拭できます。デジタルネイティブ世代の高校生には特に響きます。
地域貢献の実感:「自分が作った橋を家族が渡る」「自分が整備した港から漁船が出る」「自分が補修した教会に観光客が来る」のような地域貢献を実感できる仕事であることを伝えましょう。長崎の建設業は、地域への愛着を仕事と直結できる稀有な業種です。
離島・半島の建設会社の魅力:離島・半島の建設会社は競合が少なく、若手でも早期に責任あるポジションを担えます。地元定着志向の強い学生にとって、本土の中心部に出る必要なく地元で技術者キャリアを築ける貴重な選択肢です。
Written & Edited by
漆畑 智哉
株式会社ゆめスタ CCO / 教育コーディネーター
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