兵庫県のインターンシップ活用ガイド
トライやる・ウィーク経験者を採用につなげる5ステップ戦略
兵庫県の高卒求人倍率は4.24倍(令和8年3月卒)。1人の高校生を4社以上が奪い合う超売り手市場で、求人票だけでは他社との差別化が困難です。兵庫県には全国でも珍しい「トライやる・ウィーク」という中学2年生全員対象の職業体験制度があり、毎年約4.5万人の中学生が地域企業を体験しています。この経験を持つ高校生に対して、インターンシップを通じた採用ブランディングが有効です。さらに県が発行する「企業研究ガイド」(340社掲載)との連携で、認知から応募までの導線を構築できます。
1. トライやる・ウィークとは何か
「トライやる・ウィーク」は1998年に兵庫県が全国に先駆けて開始した中学2年生対象の職業体験プログラムです。5日間(月〜金曜日)にわたり、地域の事業所で実際の業務を体験します。兵庫県内の公立中学校では原則全員が参加するため、毎年約4.5万人の中学生が職業体験を行っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学2年生(公立中学校は原則全員参加) |
| 期間 | 5日間(月曜〜金曜の連続) |
| 時期 | 各校が5月〜11月の間で設定(6月・11月が多い) |
| 参加人数 | 毎年約4.5万人 |
| 受入事業所数 | 約1.4万事業所 |
| 目的 | 主体性・社会性の育成、勤労観の形成 |
| 開始年 | 1998年(平成10年) |
採用における重要性:兵庫県の高校生は全員がトライやる・ウィークを経験しています。つまり、中学2年生の時点で受け入れた企業は、その生徒が高校3年生になった際に「知っている会社」として想起される可能性があります。これは他県にはない兵庫県独自のアドバンテージです。
出典:兵庫県教育委員会「トライやる・ウィーク実施状況」
2. 企業研究ガイド340社を活用する
兵庫県は高校生の就職支援として「企業研究ガイド」を毎年発行し、県内の高校に配布しています。約340社の企業情報が写真・仕事内容・先輩の声つきで掲載されており、求人票とは異なる角度から企業の魅力を伝えることができます。
掲載のメリット
- ✓進路指導室に常備され、生徒が自由に閲覧可能
- ✓求人票では伝わらない職場の雰囲気を写真で紹介
- ✓先輩社員の声を掲載でき、高校生の共感を得やすい
- ✓掲載費用は無料(兵庫県事業)
効果的な活用法
- ✓学校訪問時にガイド掲載ページを指し示して紹介
- ✓インターンシップの事前資料として生徒に配布
- ✓保護者説明会で安心材料として提示
- ✓トライやる・ウィーク受入時にも認知を補強
出典:兵庫県産業労働部「企業研究ガイド」
3. インターンシッププログラム設計5ステップ
目的の明確化
「採用直結型」か「企業認知型」かを決める
高卒採用に直結させたい場合は3年生の夏(応募前職場見学を兼ねる形式)が有効です。企業認知を高めたい場合は2年生対象で実施し、翌年の応募につなげます。トライやる・ウィークの受入実績がある企業は、中学時代の体験→高校2年のインターンシップ→3年の応募という3段階の導線を構築できます。
学校との事前調整
進路指導主事への打診と日程調整
兵庫県の工業高校18校・商業高校15校にはインターンシップ担当の教員がいます。7月1日の求人公開後、学校訪問と合わせてインターンシップの受入意向を伝えましょう。5学区制のため、自社の所在エリアの学校が優先です。
プログラム内容の設計
業種別の体験メニューをつくる
製造業:実際の製品組立体験・NC旋盤の操作見学・品質検査体験。建設業:測量・図面読解・現場見学。サービス業:接客ロールプレイング・バックヤード体験。「自分の手で何かを完成させる」達成感を必ず組み込みます。
実施と体験価値の最大化
先輩社員との交流を軸に設計する
高校生にとって最も印象に残るのは「年齢の近い先輩社員との会話」です。入社2〜3年目の高卒社員をメンターとして配置し、昼食を一緒に取る時間をつくります。先輩の「高校時代の不安→今の充実」というストーリーが志望度を大きく高めます。
フォローアップ
体験後の関係維持と応募につなげる
インターンシップ終了後、1週間以内に参加者と学校にお礼状を送付します。参加者の保護者にも企業案内を同封すると「オヤカク」対策になります。学校には受入報告書を提出し、翌年のインターンシップ継続につなげましょう。
4. 兵庫県の業種別インターンシッププログラム例
| 業種 | 兵庫県の特性 | プログラム例(1日) | 差別化ポイント |
|---|---|---|---|
| 鉄鋼・重工業 | 出荷額全国2位。神戸製鋼・川崎重工 | 午前:工場見学(高炉・圧延ライン)→午後:品質検査体験・先輩社員との座談会 | スケールの大きさを体感させる。「世界に届く製品」を実感 |
| 医療機器 | 神戸医療産業都市350機関。シスメックス | 午前:検査機器の仕組み解説→午後:簡易検査体験・医療貢献を考えるワーク | 社会的意義の高さ。「命を守る仕事」という訴求 |
| 建設業 | 阪神大震災復興。インフラ整備需要 | 午前:測量体験・図面読解→午後:現場見学・施工管理アプリ体験 | ICT施工・ドローンなど最新技術をアピール |
| 食品・小売 | 神戸ビーフ・淡路島玉ねぎ。神戸物産 | 午前:商品企画の流れ解説→午後:バックヤード体験・POP制作 | 地元食材への誇りと全国展開のスケール感 |
| 観光・サービス | 城崎温泉・有馬温泉・姫路城 | 午前:接客マナー研修→午後:フロント業務体験・外国語対応 | インバウンド需要の成長性。語学力を活かせる点 |
5. 兵庫県でインターンシップを成功させる3つのポイント
1. トライやる・ウィーク受入企業は「2度目の出会い」を演出する
中学2年生のときにトライやる・ウィークで受け入れた生徒が高校生になってインターンシップに参加するケースがあります。「あのとき来てくれた子だ」と声をかけるだけで、生徒にとっては特別な体験になります。受入記録を残しておき、高校生のインターンシップ参加者と照合する仕組みをつくりましょう。
2. 5学区制を意識したエリア戦略
兵庫県の公立高校は5学区制(第1〜第5学区)を採用しています。生徒は原則として自学区の高校に通うため、自社の所在エリアの高校生がインターンシップの主なターゲットになります。例えば、加古川市の企業であれば第4学区(東播磨)の工業高校を重点的にアプローチします。
3. 保護者への情報提供を組み込む
兵庫県は大学進学率68.6%と全国平均を上回ります。保護者の中には「大学に行かせたい」という意向が強い方も多くいます。インターンシップ終了後に保護者向けの案内(初任給・キャリアパス・福利厚生)を同封し、高卒就職のメリットを具体的に伝えることが重要です。
まとめ
兵庫県には「トライやる・ウィーク」「企業研究ガイド340社」という他県にはない採用基盤があります。求人倍率4.24倍の超売り手市場では、求人票を出すだけでは採用できません。中学時代のトライやる・ウィーク→高校2年のインターンシップ→高校3年の応募という3段階の接点を設計し、「知っている会社」から「働きたい会社」へ段階的に意識を引き上げていくことが、兵庫県の高卒採用を成功に導く最短ルートです。
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データ出典:
- 兵庫県教育委員会「トライやる・ウィーク実施状況」
- 兵庫県産業労働部「企業研究ガイド」
- 兵庫労働局「新規高等学校卒業予定者の求人・求職状況」
- 厚生労働省「令和8年3月新規高等学校卒業予定者の求人・求職・就職内定状況」



