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自分を知る

友達に聞いてみて — 自分ってどんなやつ?

自分が思う自分と、周りから見た自分は違います。友達に聞いてみるだけで、気づいていなかった自分が見えてきます。

友達に聞いてみて — 自分ってどんなやつ?

なぜこれが大事?

「自分のことは自分が一番わかっている」と思いがちですが、実はそうでもありません。自分では気づけない「良いところ」が、周りの人にはちゃんと見えています。

自分が思う自分と、周りから見た自分にはズレがある

自分が思う自分と、周りから見た自分にはズレがある

「自分は別にすごくない」と思っていても、友達は「あいつはいつも冷静だ」と思っているかもしれません。「自分はおとなしい」と思っていても、周りは「話をちゃんと聞いてくれる人」と感じているかもしれません。そのズレに、自分では見えない強みが隠れています。

「自分では見えないゾーン」がある

「自分では見えないゾーン」がある

心理学では「自分も周りも知っている自分」「自分だけが知っている自分」「周りだけが知っている自分」「誰も知らない自分」の4つがあると言われています。この中で特に大事なのが「周りだけが知っている自分」。自分では当たり前だと思っていることが、実は特別だったりします。

聞くこと自体が、信頼関係を深める

聞くこと自体が、信頼関係を深める

「自分のことを教えて」と聞ける関係は、お互いの信頼があるからこそ。この経験は、社会に出てからも活きます。職場で「自分はどう見えていますか?」と聞ける人は、成長が早いと言われています。

やってみよう

友達3人以上に聞くのがおすすめです。1人だとその人の見方に偏るけど、3人聞けば共通点が見えてきます。LINEで送ってもいいし、お昼の時間に直接聞いてもOK。

STEP 01

聞く相手を3人以上選ぶ

仲の良い友達、部活の仲間、バイト先の先輩——いろんな場面で自分を見ている人に聞くと、より立体的な自分が見えてきます。なるべく違うグループの人に聞くのがコツ。

こう聞いてみる:「自分ってどんなやつ?良いところ3つ教えて」
STEP 02

こう聞いてみる:「自分ってどんなやつ?良いところ3つ教えて」

恥ずかしかったら「自己分析やってるんだけど、客観的に教えてほしい」でOK。LINEなら「自分の良いところ3つ」「自分っぽい行動」「自分を一言で表すと?」をそれぞれ送ってもらいましょう。

STEP 03

自分でも同じ質問に答えてみる

友達に聞く前に、自分でも「自分の良いところ3つ」を書いておきます。後で友達の回答と比べたとき、「一致しているもの」と「ズレているもの」の両方が自己理解の手がかりになります。

STEP 04

回答を並べて、共通点とズレを見つける

3人の回答に「落ち着いてる」が共通していたら、それはあなたの確かな強み。自分では書かなかったけど友達が全員言っていること——それが「自分では見えないゾーン」です。ここが最大の発見ポイント。

やってみるとこうなる

バスケ部のJくん(高2・男子)

バスケ部のJくん(高2・男子)

自分では「特に何もない」と思っていたけど、友達3人全員が「Jがいると場がまとまる」「なんか安心する」と言った。部活でモメたときにJが間に入ると収まるらしい。自分では「ただ黙ってただけ」なのに。

「場をまとめる力」「調整力」があった。自分では意識していなかったけど、周りからは「リーダー」と見られていた。現場監督、チームリーダー、プロジェクト管理——人と人の間に立つ仕事で活きる。

吹奏楽部のKさん(高1・女子)

吹奏楽部のKさん(高1・女子)

3人中2人が「Kはどんなときも焦らない」「テスト前でも落ち着いてる」と言った。自分では「鈍いだけかも」と思ったけど、よく考えたらコンクール前にみんながパニックのとき、自分だけ普通に練習してた。

「冷静さ」が強みだった。自分では短所だと思っていた「マイペース」が、周りからは「安定感」に見えていた。医療、精密機械、品質管理——冷静さが必要な仕事で力を発揮できる。

バイト先のLくん(高3・男子)

バイト先のLくん(高3・男子)

友達が「Lといると笑う」「空気が軽くなる」と言った。自分では「ふざけてるだけ」と思っていたけど、バイト先でも新人が入ると必ずLの隣に配置されるらしい。店長が「Lがいると新人が辞めない」と言っていたのを聞いた。

「場を和ませる力」「人を安心させる力」があった。接客、営業、チームワーク重視の職場——どこに行っても重宝される。ふざけてるのではなく、それが自分の才能だった。

気づきのポイント

友達が言ったことで「え、そうなの?」と驚いたこと。それが最大の収穫です。自分では見えなかった強みが、そこにあります。

自分と友達の回答が一致していること=「確かな自分」。ズレていること=「まだ知らない自分」。どちらも大事な情報です。

ネガティブなフィードバックが返ってきても落ち込まなくてOK。「せっかち」は裏を返せば「行動が早い」。「頑固」は「芯がある」。短所と長所は同じ性質の表裏です。

これがキャリア選びにどう繋がる?

友達から見えた自分の姿は、職場での自分の姿に近いものです。 学校での自分と職場での自分は、意外と変わりません。

「場をまとめる力」があるなら、建設業の現場でチームを動かす仕事が向いているかもしれません。 「冷静さ」が強みなら、医療・福祉の緊急対応で力を発揮できるかも。

「場を和ませる力」があるなら、小売・サービスの接客で自然に成果が出るかもしれません。

友達の言葉を持って業界ガイドを読んでみてください。「この仕事、自分の○○が活きるな」と感じる瞬間があるはずです。

ジョハリの窓(他己分析)

このメソッドについて:ジョハリの窓(他己分析)

ここでやったのは「ジョハリの窓」をベースにした他己分析です。1955年にアメリカの心理学者ジョセフ・ルフトとハリー・インガムが考案した自己理解のモデルで、「自分が知っている自分」と「他人が知っている自分」のズレに注目することで、より深い自己理解を促します。

現在も企業研修やチームビルディング、キャリアカウンセリングで広く使われている手法です。特に「盲点の窓(自分では気づいていないが他人は知っている自分)」の発見が、自己成長の大きなきっかけになると言われています。

この記事のデータ出典

Joseph Luft & Harrington Ingham「The Johari Window: A Graphic Model of Interpersonal Awareness」1955

Joseph Luft「Of Human Interaction」National Press Books, 1969

厚生労働省 キャリアコンサルティング技法(自己理解の深め方)

リクナビ就活準備ガイド「他己分析のやり方 — 友達に聞く自己分析」

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