メディアで働くということ
テレビ、YouTube、Web記事、SNS、出版——「伝える」が仕事の中心にある業界。華やかに見えるけど、その裏側で何百人もの人が動いている。高卒から始められる入り口と、そこから広がるキャリアを正直に伝える。


こんなイメージ、持ってない?
メディアって「テレビの世界」でしょ? 自分には関係ない
「ブラック」でしょ? 徹夜とかあるんでしょ?
大卒じゃないと入れないでしょ?
この仕事、実際に覗いてみよう!

高卒で、入れるの?
入れます。映像制作会社やWebメディアの多くは学歴不問。しかも情報通信業は辞める人がとても少ない——続けられる業界です。
情報通信業の高卒初任給は 207,500円。全産業の平均を上回っている。
3年以内離職率はわずか 14.7%。全産業平均37.9%の約3分の1。入った人の85%以上が3年以上続けている。
動画広告市場は 8,439億円(前年比123%)。デジタルコンテンツ市場は14兆円で過去最高。仕事は増え続けている。
207,500円
高卒初任給
全産業平均を上回る
14.7%
3年以内離職率
全業界で最低水準
8,439億円
動画広告市場
前年比123%で拡大中
高卒から入れる主な職種
映像制作アシスタント
カメラ補助、照明、音声、編集——映像の現場を動かす入り口
Webメディア編集・ライター
ニュースやコラムを書く。取材力と文章力で勝負
SNS運用・デジタルマーケティング
企業のSNSアカウントを育てる。未経験可の求人が多い
DTPオペレーター(印刷・出版)
チラシ、雑誌、パンフレットのレイアウトを組む技術職
どんな仕事がある?
「伝える」にもいろいろある。映像も、文字も、デザインも、データも。
映像制作スタッフ
テレビ番組、YouTube動画、企業VP、CM——映像を作る仕事。カメラ、照明、編集、CGなど担当は分かれるけど、チーム全員で一つの作品を完成させる。
Webメディア編集
ニュースサイト、情報メディア、企業ブログなどの記事を企画・取材・執筆・編集する。「何を、誰に、どう伝えるか」を考えるのが仕事。
SNS運用・広告
企業のInstagram、X、TikTokなどを運営。投稿の企画、撮影、分析。広告運用ではデータを見ながら「届く人」を増やす仕事。
印刷・出版
チラシ、雑誌、ポスター、本のレイアウトやデザインを形にする。InDesignやIllustratorを使って、紙の上で「伝える」。
ある1日の流れ
映像制作会社で働くアシスタント(入社2年目)の、とある1日。
出社・メールチェック
今日の撮影スケジュールを確認。機材リストをプリントアウトして準備開始
機材準備・搬入
カメラ、三脚、照明、マイク。先輩にチェックしてもらいながら車に積み込む
撮影現場へ移動
今日は企業の紹介動画。ロケ先に到着したらまず照明の位置を確認
昼休憩
ロケ弁を食べながらスタッフと雑談。「午後のカット割り、こうしたら?」と先輩に提案してみる
撮影開始
インタビュー撮影のアシスタント。音声レベルを確認しながら、マイクの位置を微調整
撤収・移動
機材を片付けてオフィスへ。撮影した素材をPCに取り込む
素材整理・簡易編集
撮影素材にファイル名をつけて整理。ディレクターの指示を受けて仮編集を始める
退勤
「今日のインタビュー、いい表情撮れてたね」——先輩の一言が嬉しい。明日の準備メモを書いて帰路へ
※ 会社やプロジェクトにより異なります
身につくスキル
メディア業界で働くと、こんな力が身につく。
- 企画力 — 「誰に、何を、どう届けるか」を考える力。どんな仕事でも使える最強のスキル
- 映像・デザインの技術 — カメラ、編集ソフト、デザインツール。手に職がつく実務スキル
- 取材力・ライティング力 — 人の話を聞き出し、わかりやすく伝える文章にする力
- データ分析 — SNSのインサイト、広告の効果測定。数字で「伝わったか」を確かめる習慣がつく
- チームワーク — 一つの作品を何人ものスタッフで作り上げる。協調性とコミュニケーション力が磨かれる
メディア業界は「あなたらしさ」が武器になる世界。自分の強みを知りたい人は タイプ別・自分の強みを最大限に活かす方法 →
キャリアステップ
アシスタントとして現場を覚える
機材の扱い、撮影の段取り、編集ソフトの基本操作。先輩の横で「見て覚える」時期。
制作スタッフとして任される
自分の担当パートを持つ。企画書を書いたり、クライアントとの打ち合わせに参加したり。
ディレクター/編集長
企画からスタッフの配置、完成まで全体を見る。「この人に任せれば大丈夫」と言われるポジション。
プロデューサー or 独立
予算管理、クライアント折衝、新規事業——経営に近い仕事。フリーランスや起業の道も。
この仕事のリアル
情報通信業の高卒3年以内離職率は14.7%。全産業平均37.9%の約3分の1で、全業界で最も低い水準のひとつ。ただし、テレビ制作の現場は例外的にハードなことがある。
厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」令和4年3月卒
離職率は低い。でも、それは業界全体の数字。テレビ制作のAD(アシスタントディレクター)は、深夜作業やロケ前日の徹夜が発生する職場もある。一方で、Webメディアや企業の映像制作では定時退社が当たり前の会社も増えている。
若年者が最初の会社を辞める理由のトップは「労働時間・休日の条件」(28.5%)と「人間関係」(26.4%)。メディア業界でも同じ。だからこそ、「どの会社で、どんなメディアに関わるか」で働き方はまったく変わる。
会社を選ぶときの見極めポイント
残業時間と休日数を確認する(Webメディアと番組制作では大きく違う)
実際にその会社が作っている作品を見る(自分の興味と合っているか)
未経験からの育成制度があるか(研修なしでいきなり現場、だと辛い)
OB/OGや先輩社員の声を聞ける機会があるか(リアルな働き方がわかる)
じゃあ、どうすればいい?
求人票だけでは、その会社の本当の雰囲気はわかりません。
だからこそ、自分の目で確かめることが大切です。

応募前職場見学に行こう。
実際の職場の空気、働いている人の表情は、行かないとわからない。
会社のホームページを見てみよう。
高校生の目線に立った採用ページがあるか?動画や社員の声で雰囲気を伝えようとしているか?
求人票以外の情報を探そう。
SNS、ブログ、就活情報誌——求人票に載っていない情報を出している会社ほど、あなたに届けたい想いがある。
職場見学はまず先生に相談してみてください。
行きたい会社の見学ができなかった場合は、
先生を通じてゆめスタにご相談ください。
「ゆめマガで紹介してほしい」などのご相談も大歓迎です。できる限り力になります!
先輩たちの「やっててよかった」
締め切りのプレッシャー、やり直しの連続——それでもメディアの仕事を続ける人たちには、理由がある。
自分が関わった動画や記事が世に出て、SNSで「面白かった」「感動した」と反応がもらえる。作ったものが誰かに届いたと実感できる瞬間。
(テレキャリア「映像制作のやりがい」)
チームで何ヶ月もかけた作品が完成したとき、言葉にならない達成感がある。一人では絶対に作れないものを、みんなで作り上げた実感。
(テレキャリア「映像制作のやりがい」)
デジタルコンテンツ市場は14兆円で過去最高を更新中。動画広告は前年比123%。自分のスキルを活かせる場所が年々広がっている。
(電通グループ「2024年 日本の広告費」)
メディア・エンタメ業界で活躍する先輩たち
この記事のデータ出典
厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査」
厚生労働省「一般職業紹介状況(令和6年12月分及び令和6年分)」
電通グループ「2024年 日本の広告費」
デジタルコンテンツ協会「デジタルコンテンツ白書2024」
日テレ人材センター「テレビ業界で働くには」
テレキャリア「映像制作のやりがい」
ワカモノリサーチ「テレビ業界への就職意欲調査」(2025年9月)



