山形県の高校生数推移と2030年予測

少子化と県外流出の二重課題に企業が取るべき戦略

1,793人
求職者数(2026年1月末)
求人数5,611人
75.1%
県内就職率
県外流出が課題
99.6%
就職率(前年度)
13年連続99%台
+14.1%
県外内定者の増加率
前年比
約105万人
県人口(2025年推計)
人口減少が加速
約95万人
2030年推計人口
大幅減少の見通し

山形県は電子部品・食料品・化学など多様な製造業が集積する「ものづくり県」です。しかし、少子化と県外流出という二重の課題が高卒採用市場に深刻な影響を与えています。求職者数1,793人に対し求人数5,611人という大幅な供給不足の中、県外内定者は前年比14.1%増加。県内就職率は75.1%にとどまり、約4人に1人が県外に流出しています。本記事では、最新の人口動態データを分析し、2030年に向けた採用戦略を解説します。

1. 山形県の人口動態と高校生数の推移

山形県の人口は約105万人(2025年推計)で、年間約1万人のペースで減少が続いています。2030年には約95万人まで減少すると推計されており、高校生数の減少は不可避です。

表1:山形県の人口推移と高卒就職者数の見通し
年度県人口(推計)求職者数求人倍率
2020年約108万人約2,050人1.83倍
2022年約106万人約1,950人1.74倍
2024年約105万人約1,850人2.59倍
2026年(現在)約104万人1,793人4.13倍
2028年(推計)約100万人約1,600人5.0倍前後
2030年(推計)約95万人約1,400人5.5倍以上

※ 2028年・2030年は人口推計に基づく見通し。求人数が現在の水準を維持した場合の試算。

2. 県外流出の構造的課題

山形県の県内就職率は75.1%で、約4人に1人が県外に就職しています。さらに深刻なのは、県外内定者が前年比14.1%増加しているという事実です。この傾向が続けば、県内就職率は70%を割り込む可能性もあります。

県外流出の主な要因

  • 首都圏・仙台圏の求人攻勢:東京や仙台の企業が山形県内の高校に積極的に求人を出しており、賃金や福利厚生で差をつけている。
  • 情報格差:県内企業の情報が生徒に十分に届いていない一方、県外大手企業はWebやSNSでの発信力が高い。
  • 進学率の上昇:大学進学率の上昇に伴い、就職を選ぶ高校生の母数自体が縮小している。
  • 「都会への憧れ」:特に庄内地方・最上地方など、地方部の高校生に都市部への憧れが強い傾向がある。

県外流出を防ぐための県の取り組み

  • 新やまがた就職促進奨学金返還支援:県内就職者の奨学金返還を最大124.8万円支援。企業にとっても採用時の訴求材料になる。
  • Start!Web山形:県の就職情報サイト。企業情報の掲載で高校生への認知を高める。
  • 山形県若者就職支援センター:就職相談・キャリアカウンセリングを無料で提供。
  • やまがたスマイル企業認定:働きやすい企業の認定制度。認定取得で採用時の信頼性向上。

3. 2030年に向けた採用戦略(5つの提言)

1

提言1:学校との「年間パイプライン」を構築する

7月の訪問だけでなく、4月の挨拶訪問、8月の職場見学受入、10月の追加訪問、1月の報告訪問と、年間を通じた関係構築が不可欠です。求人倍率5倍超の時代には、1回の訪問で採用を決めることは困難になります。

2

提言2:県内就職の「経済メリット」を数字で示す

「山形は生活費が安い」だけでなく、「可処分所得は首都圏と同等」「家賃は東京の1/3」「通勤時間は平均30分」など、具体的な数字で生活の豊かさを証明しましょう。奨学金返還支援(最大124.8万円)も強力な訴求材料です。

3

提言3:インターンシップを「採用の入口」として設計する

2年生向けの認知度向上型インターンシップを実施し、3年生になったときの応募につなげる導線を設計します。交通費助成制度(県外学生向け最大2万円)も活用しましょう。

4

提言4:定着率を高めて「口コミ採用」の好循環を作る

早期離職を防ぐ入社後フォロー体制を整備し、「先輩が活き活き働いている」ことを先生に報告しましょう。高卒採用は口コミの影響が極めて大きい市場です。

5

提言5:4地方の「穴場校」を開拓する

村山地方は競争が激しいですが、最上地方(新庄神室産業)や置賜地方(長井工業・米沢鶴城)は競合が少ない傾向があります。社宅・寮の整備とセットで遠方校の開拓を検討しましょう。

4. よくある質問(FAQ)

Q. 山形県の県外流出はどのくらい進んでいますか?

A. 県外内定者が前年比14.1%増加しており、県内就職率は75.1%です。約4人に1人が県外に就職しています。

Q. 2030年に求人倍率はどうなりますか?

A. 現在の求人水準が維持される場合、2030年には求人倍率5.5倍以上に達すると見込まれます。

Q. 県外流出を防ぐために企業ができることは?

A. 新やまがた就職促進奨学金返還支援(最大124.8万円)の対象企業になること、Start!Web山形への掲載、やまがたスマイル企業認定の取得などが有効です。

Q. 少子化時代に中小企業が高卒採用で勝つには?

A. 工業高校・商業高校との早期パイプライン構築、インターンシップの充実、定着率向上による口コミ効果が有効です。「地域密着」「成長機会」をアピールしましょう。

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データ出典:

  • さくらんぼTV「山形県の高校生就職状況」(2026年3月18日)
  • KATEKYO山形「2024年の高校生就職状況」
  • 山形県「新やまがた就職促進奨学金返還支援事業」
  • 山形県「工業統計」
  • 国立社会保障・人口問題研究所「将来推計人口」
ゆめマガ採用HP制作アニリク
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