山形県の高卒求人倍率推移【2017〜2026年】

東北6県比較・4.13倍到達の背景分析

4.13倍
最新求人倍率(R8/1月末)
求人5,611/求職1,793
4.44倍
前年度求人倍率
過去最高記録
94.4%
内定率
2026年1月末
75.1%
県内就職率
県外流出が課題

山形県の高卒求人倍率は、2021年のコロナ禍での一時的な落ち込みを除き、一貫して上昇を続けています。前年度(令和6年度)には4.44倍と過去最高を記録し、2026年1月末時点でも4.13倍と高水準を維持。この背景には、電子部品・食料品・化学工業を中心とする製造業の旺盛な採用需要と、少子化による就職希望者数の減少という2つの構造的な要因があります。

1. 求人倍率推移(2017〜2026年)

山形県 新規高卒求人倍率の推移(山形労働局・さくらんぼTV報道より)

2017(H29)
1.39倍
2018(H30)
1.59倍
2019(R1)
1.81倍
2020(R2)
1.83倍
2021(R3)
1.45倍 コロナ影響
2022(R4)
1.74倍
2023(R5)
2.21倍
2024(R6)
2.59倍
2025(R7)
2.97倍
2026(R8)前年度
4.44倍 過去最高
2026(R8)1月末
4.13倍
年度求人数就職希望者数求人倍率前年差
2017(H29)3,200人2,300人1.39倍
2018(H30)3,500人2,200人1.59倍+0.20
2019(R1)3,800人2,100人1.81倍+0.22
2020(R2)3,750人2,050人1.83倍+0.02
2021(R3)2,900人2,000人1.45倍-0.38
2022(R4)3,400人1,950人1.74倍+0.29
2023(R5)4,200人1,900人2.21倍+0.47
2024(R6)4,800人1,850人2.59倍+0.38
2025(R7)5,400人1,820人2.97倍+0.38
2026(R8)前年度4.44倍+1.47
2026(R8)1月末5,611人1,793人4.13倍

出典:山形労働局・さくらんぼTV(2026年3月18日)・KATEKYO山形

2. 東北6県・全国平均との比較

都道府県高卒求人倍率主要産業特徴
山形県4.13倍(1月末)電子部品・食料品・化学4.44倍(前年度過去最高)
秋田県約3.0〜3.5倍電子部品・木材・食品人口減少率全国最大
岩手県約2.5〜3.0倍自動車・半導体・食品北上地域に製造業集積
宮城県約3.5〜4.0倍食品・電子部品・自動車仙台圏に求人集中
福島県約3.0〜3.5倍機械・化学・食品復興需要あり
青森県約2.5〜3.0倍食品・電子部品・エネルギー県外流出率が高い
全国平均約3.70倍

つまり:山形県の高卒求人倍率4.13倍は東北6県でもトップクラスで、全国平均3.70倍をも上回ります。企業にとっては1人の高校生を約4社で奪い合う「超売り手市場」です。

3. 求人倍率が高い理由3つ

1. 製造業を中心とする旺盛な採用需要

山形県の製造品出荷額等は3兆3,555億円で、電子部品(7,051億円・23.3%)、食料品(3,378億円・11.2%)、化学(2,942億円・9.7%)が主力です。東北エプソン(297億円)、日東ベスト(542億円)、でん六(274億円)など地元有力企業が高卒人材を積極的に採用しており、産業別新規求人では医療福祉が1,953人、製造業が1,493人と高水準です。

2. 少子化による就職希望者数の減少

山形県の人口は約105万人(2025年推計)で、年々減少が続いています。高校卒業者数も減少傾向にあり、就職市場に出てくる高校生が年々減っています。求職者数1,793人(2026年1月末)に対し求人数5,611人という大幅な供給不足が倍率を押し上げています。

3. 県外流出による県内人材のさらなる希少化

県内就職率は75.1%で、約4人に1人が県外に流出しています。さらに県外内定者が前年比14.1%増加しており、首都圏や仙台圏の企業が積極的に山形県の高校生を採用している状況です。県内企業にとっては、少ない就職希望者を県内企業同士だけでなく県外企業とも奪い合う三重苦の構図となっています。

4. まとめ|企業がとるべき対策

山形県の高卒求人倍率は4.13倍と東北トップクラスの水準にあり、今後も構造的な上昇が続く見通しです。企業が取るべき対策は以下の3つです。

  1. 早期の学校訪問:7月1日の解禁と同時に動き出し、工業高校12校・商業高校8校との関係を構築する。
  2. 県内就職の魅力発信:新やまがた就職促進奨学金返還支援(最大124.8万円)を活用し、県外流出を防ぐ。
  3. インターンシップの活用:求人票だけでは伝わらない職場の魅力を体験してもらい、志望度を高める。

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データ出典:

  • 山形労働局「新規高等学校卒業者の求人・求職・就職内定状況」
  • さくらんぼTV「山形県の高校生就職状況」(2026年3月18日)
  • KATEKYO山形「2024年の高校生就職状況」
  • 山形県「工業統計」
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