高知県のハローワーク求人票申込マニュアル
提出から公開までの手順|高知県内6拠点の活用法
高知県の高卒求人倍率は2.63倍(県内3.83倍)と売り手市場であり、建設業・製造業・卸売業を中心に多くの企業が高卒人材を求めています。高卒採用の第一歩は、ハローワークへの求人票提出です。一般の中途採用とは異なり、高卒採用ではハローワークを経由しなければ求人票を高校に届けることができません。
本マニュアルでは、高知県内6拠点のハローワークの管轄エリア・所在地から、求人票の記載ポイント、提出スケジュール、活用のコツまで、高卒採用に必要なハローワーク活用のすべてを解説します。
目次
1. ハローワークの役割(高卒採用における位置づけ)
高卒採用において、ハローワーク(公共職業安定所)は単なる求人掲載窓口ではなく、採用活動全体の「司令塔」として機能します。企業が高校生に直接求人を出すことはできず、必ずハローワークを経由して求人票を提出し、受理を受けた上で高校に届けるルール(学校斡旋)になっています。
高卒採用におけるハローワークの3つの役割
求人票の受理・審査
企業から提出された高卒求人票の内容を審査し、労働基準法や各種法令に適合しているかを確認します。不備があれば差し戻し・補正指導を行います。
求人情報の高校への提供
受理した求人票を「高卒就職情報WEB提供サービス」を通じて全国の高校に届けます。7月1日以降に閲覧可能になります。
採用活動の調整・支援
合同企業説明会の開催、求人充足状況のデータ提供、採用に関する相談対応など、企業と高校の橋渡し役を担います。
重要:高卒採用では、企業が高校生に直接求人を出すことはできません。必ずハローワークを通じて求人票を提出し、受理を受けた上で高校に届ける必要があります。これは「学校斡旋」と呼ばれる高卒採用独自のルールです。
2. 高知県内ハローワーク6拠点一覧
高知県内には6つのハローワーク(公共職業安定所)があります。高卒求人票は、事業所(実際に勤務する場所)の所在地を管轄するハローワークに提出します。高知県は東西に約200kmと広いため、管轄を正確に把握することが重要です。
| ハローワーク名 | 所在地 | 管轄エリア |
|---|---|---|
| ハローワーク高知 | 高知市大津乙2536-6 | 高知市、土佐市、吾川郡(いの町・仁淀川町) |
| ハローワーク南国(香美出張所含む) | 南国市大埇甲1583-3 | 南国市、香南市、香美市、長岡郡(本山町・大豊町)、土佐郡(土佐町・大川村) |
| ハローワーク安芸 | 安芸市矢ノ丸4-4-4 | 安芸市、室戸市、安芸郡(東洋町・奈半利町・田野町・安田町・北川村・馬路村・芸西村) |
| ハローワーク須崎 | 須崎市西糺町4-3 | 須崎市、高岡郡(中土佐町・佐川町・越知町・檮原町・日高村・津野町・四万十町の一部) |
| ハローワーク四万十 | 四万十市右山五月町3-12 | 四万十市、高岡郡(四万十町の一部)、幡多郡(黒潮町) |
| ハローワーク宿毛 | 宿毛市宿毛5380-2 | 宿毛市、土佐清水市、幡多郡(大月町・三原村) |
提出先の確認:提出先は本社ではなく、実際に高校生が勤務する事業所の所在地で決まります。複数の事業所で採用を行う場合は、各事業所の管轄ハローワークに個別に提出する必要があります。不明な場合は最寄りのハローワークにお問い合わせください。
3. 求人票提出の流れとスケジュール
高卒求人票の提出から高校への公開、そして内定までの全体フローを確認しましょう。高知県は県内求人倍率3.83倍と人材獲得競争が激しいため、スピード感のある行動が成功の鍵です。
事前準備・事業所登録の確認(5月中)
ハローワークに事業所登録がない場合は先に登録を行います。既に登録済みの場合は、登録内容(所在地・代表者・社会保険等)に変更がないか確認します。
求人票の原案作成(5月中)
高卒専用の求人申込書(学卒用)に記入します。賃金・労働条件・仕事内容・福利厚生・青少年雇用情報を正確に記載します。高知県の高卒初任給相場を踏まえた設定が重要です。
ハローワークへ求人票を提出(6月1日〜)
6月1日以降、管轄のハローワークに求人申込書を提出します。窓口提出のほか、ハローワークインターネットサービスでの仮登録も可能です。
内容確認・補正対応(提出後数日〜)
ハローワーク担当者が記載内容を審査します。不備や曖昧な表現があれば補正(差し戻し)が発生します。差し戻しには数日〜1週間かかることもあります。
求人票の受理・求人番号付与(提出後1〜2週間)
記載内容に問題がなければ求人票が受理され、求人番号が付与されます。この番号が高校への公開・応募管理に使われます。
高校への求人票公開(7月1日)
7月1日以降、受理済みの求人票が「高卒就職情報WEB提供サービス」を通じて全国の高校に公開されます。同時に学校訪問も解禁されます。
応募前職場見学・選考・内定(7月〜10月)
7〜8月に職場見学、9月5日以降に応募受付開始、9月16日以降に選考開始です。内定通知は選考後速やかに行います。
高知県のポイント:高知県は県内求人倍率3.83倍の売り手市場です。7月1日の公開と同時に学校訪問を開始できるよう、6月第1週中の提出を目標にしましょう。差し戻しのバッファを考慮すると、5月中に原案を完成させておくのが理想です。
4. 求人票作成のポイント(高校生に伝わる書き方)
求人票は高校生と先生が「この会社で働きたい・生徒を送り出したい」と判断する最も重要な書類です。高知県は県外企業との競合もあるため、自社の魅力を最大限に伝える書き方が求められます。
仕事内容は「具体的に・わかりやすく」
高校生は社会人経験がないため、業界用語や専門用語では仕事のイメージが湧きません。「何を」「どこで」「どのように」行うのかを平易な言葉で具体的に記載しましょう。
NG例
「土木工事一般」「製造業務全般」
OK例
「道路や橋を作る工事現場で、測量機器を使って位置を測ったり、コンクリートを流し込む型枠を組み立てるお仕事です。先輩と2人1組で作業します。」
賃金は相場と手当の両面で訴求
基本給には固定残業代を含めず、手当は別欄に記載してください。高知県は全国平均より賃金水準が低い傾向がありますが、住居手当・通勤手当・資格手当・家族手当などの各種手当や、退職金制度・社会保険の充実を明記することで、総合的な待遇の良さをアピールできます。
就業時間・休日は正確に
変形労働時間制やシフト制の場合は、具体的なパターンを記載します。年間休日数は必ず明記しましょう。建設業では現場勤務と事務所勤務で勤務パターンが異なる場合があるため、具体的に記載することが大切です。
通勤・住居情報で安心感を
高知県は公共交通が限られるため、マイカー通勤の可否・駐車場の有無は必須情報です。遠方から就職する生徒のための独身寮・社宅・住宅手当があれば大きなアピールポイントになります。運転免許取得支援制度があれば明記しましょう。
補足事項で自社の魅力をアピール
自由記述欄は最も差別化しやすいスペースです。「創業○年の安定企業」「有給取得率○%」「残業月平均○時間以下」「資格取得全額支援」「高知県で○年以上の実績」など、数値を交えた具体的なアピールが効果的です。県外企業と比較されることを意識し、「高知で働くメリット」を明確に打ち出しましょう。
先生目線のポイント:進路指導の先生は、生徒を安心して送り出せる企業かどうかを重視します。「過去3年間の離職率」「有給取得実績」「育成体制」が明記された求人票は先生から推薦されやすくなります。高知県では約3割が県外就職するため、「なぜ高知で働く価値があるのか」を伝える記載も重要です。
5. ハローワーク活用のコツ
ハローワークは求人票の提出先としてだけでなく、採用活動全体をサポートしてくれるパートナーです。以下のサービスを積極的に活用しましょう。
事前相談窓口を活用する
6月1日の提出開始前でも、5月中からハローワーク窓口で高卒求人に関する事前相談が可能です。求人票の記入方法のアドバイスや下書きのチェックを受けられます。初めて高卒採用に取り組む企業は必ず事前相談を利用しましょう。
対象:高知県内全6拠点のハローワーク窓口
合同企業説明会に参加する
高知労働局と各ハローワークが連携して、毎年7月〜8月にかけて高校生向けの合同企業説明会を開催しています。求人票だけでは伝えきれない自社の魅力を、高校生に直接アピールできる貴重な機会です。高知市内だけでなく各エリアで開催されるケースもあるため、開催情報を確認しましょう。
開催情報は各ハローワーク窓口または高知労働局ウェブサイトで確認できます
求人充足状況のデータを確認する
ハローワークでは、管轄エリア内の高卒求人の充足状況データを提供しています。自社の求人がどの程度の競争環境にあるかを把握し、条件の見直しや学校訪問先の絞り込みに活用しましょう。特に建設業は求人数が多いため、差別化の戦略が重要です。
高卒就職情報WEB提供サービスを確認する
厚生労働省運営の「高卒就職情報WEB提供サービス」では、受理された求人票が全国の高校からオンラインで閲覧できます。自社の求人票が正しく掲載されているか、他社と比較してどのような印象を受けるかを確認し、改善に活かしましょう。
高知県の就職支援機関も活用する
高知県では「ジョブカフェこうち」(高知県若者サポートステーション)や高知県産業振興センターなど、若年者向けの就職支援機関があります。ハローワーク経由以外の接点を広げることで、より多くの高校生に自社を知ってもらう機会を増やせます。
オンライン仮登録のすすめ:「ハローワークインターネットサービス」から事前にオンラインで仮登録を行うことで、窓口での手続き時間を大幅に短縮できます。仮登録後14日以内にハローワーク窓口で本手続きを行う必要がありますが、特に6月初旬は窓口が混雑するため、事前の仮登録が有効です。
6. FAQ(よくある質問)
Q. 高知県で高卒求人票を提出するハローワークはどこですか?
A. 事業所(実際に勤務する場所)の所在地を管轄するハローワークに提出します。高知県内にはハローワーク高知・ハローワーク南国・ハローワーク安芸・ハローワーク須崎・ハローワーク四万十・ハローワーク宿毛の6拠点があります。本社ではなく勤務地の管轄で判断する点にご注意ください。
Q. 高卒求人票の提出はいつから可能ですか?
A. 毎年6月1日から提出が可能です。受理された求人票は7月1日以降に高校へ公開されます。7月1日の公開に確実に間に合わせるため、6月第1週中の提出を目標にしましょう。差し戻しが発生すると1〜2週間の追加日数がかかります。
Q. 求人票をオンラインで提出できますか?
A. ハローワークインターネットサービスから「仮登録」が可能です。ただし仮登録後14日以内にハローワーク窓口で本手続き(内容確認・受理)を行う必要があります。完全なオンライン完結ではありませんが、窓口での所要時間を短縮できます。
Q. 高知県のハローワークで合同企業説明会はありますか?
A. はい。高知労働局と各ハローワークが連携して、毎年7月〜8月にかけて高校生向けの合同企業説明会を開催しています。高知市内のほか各エリアで実施されます。開催日程は各ハローワーク窓口または高知労働局ウェブサイトでご確認ください。
Q. 求人票が差し戻された場合、どうすればいいですか?
A. ハローワーク担当者から指摘された箇所を修正し、再提出します。よくある差し戻し理由は、仕事内容の記載が曖昧、固定残業代が基本給に含まれている、年間休日数が未記入・不正確、青少年雇用情報が空欄、などです。事前相談で下書きをチェックしてもらうことで、差し戻しリスクを大幅に減らせます。
まとめ
高知県でハローワークを活用した高卒採用を成功させるためのポイントは以下の通りです。
- 管轄ハローワークを確認:勤務地の所在地で管轄が決まる。高知県内6拠点(高知・南国・安芸・須崎・四万十・宿毛)から正しい提出先を選ぶ。
- 5月中に準備完了:事業所登録の確認、求人票の原案作成、事前相談を5月中に済ませておく。
- 6月第1週に提出:差し戻しのバッファを見込み、6月1日の受付開始と同時に提出を目指す。
- 高校生目線の記載:業界用語を避け、具体的でわかりやすい仕事内容・条件の記載で他社と差別化する。
- 通勤・住居情報を充実:高知県はマイカー通勤が基本。駐車場・寮・住宅手当・免許支援など「暮らしの安心」を伝える。
高知県は高卒求人倍率2.63倍(県内3.83倍)の売り手市場であり、県外企業との人材獲得競争も存在します。ハローワークを採用のパートナーとして最大限に活用し、計画的な採用活動を進めましょう。
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データ出典:
- 高知労働局「新規高等学校卒業者の求人・求職・内定状況」
- 厚生労働省「高卒就職情報WEB提供サービス」
- 厚生労働省「新規高等学校卒業者の就職に係る推薦及び選考開始期日等について」
- ハローワークインターネットサービス「求人申込み手続きのご案内」
- 高知労働局 https://jsite.mhlw.go.jp/kochi-roudoukyoku/



