「困難を乗り越えた」自信が

今の自分をつくった

株式会社長尾工業

代表取締役社長

幾世 隆

Takashi Ikuse

幾世 隆のキャッチフレーズ
Q

最近の学生を見て、どのような印象をお持ちですか?

私たちの時代は「成長しそうだから入っておけ、入ったら頑張ろう」という程度の考えでしたが、今の学生は企業を本当によく見ていますね。企業の成長性はもちろん、その企業でどれだけ自分の時間を持てるかなど、深く考えている印象です。嫌なら辞めてしまえばいいという価値観を持っているのは、私たちのような古い人間からすると新鮮に感じます。

Q

そんな学生に対して、採用においてどのようなことを伝え、どのような人材を求めていますか?

最終的に求めるのは、明るくて元気な人です。健康でなければ良い仕事はできませんし、明るく元気な人は挨拶もきちんとできます。そのような人材なら、どの会社でも活躍できるでしょう。学歴や大学名、これまでの実績もそこまで重視していません。学歴社会は本当になくなってきたと感じますし、元気があることが一番だと考えます。 学生時代に仲間と楽しく遊び、人間関係を築いてきた人も良いですね。採用の際には、この学生は期待以上だと感じるような、明るく前向きな人を選びたいです。最近は女性の採用で、この人ならきっと上手くやっていけると感じる人が増えていますね。一方で、最近の採用において、なぜか「これが絶対」という明確な基準がないと採用しづらいと言われることもあり、その理由を分析する必要があると感じています。 企業が学生にとって魅力不足なのかもしれませんね。入社前の魅力付けが重要です。 大学と高校で学んだことの違いはあるかもしれませんが、本質的な能力に大きな差はないと考えており、学生はもっと純粋であってほしいと私は考えています。

Q

学生たちが社会で活躍するために、企業としてどのようなサポートや育成ができますか?

入社した人に誰を指導担当としてつけるか、ということも考えています。私自身も、入社時に大変良い上司に巡り合い、指導してもらったことで成長できたと感じています。誰が指導担当につくかによって、その後の成長や会社に定着できるかどうかが大きく変わると思います。そのような良い指導体制を築き、良い人材を育成していきたいです。

Q

ご自身の高校生時代のエピソードについてお聞かせください。

私の高校生時代は、あまり遊ばず、勉強と部活動に明け暮れていました。進学クラスと部活動に打ち込んでいたので、ひたすら勉強していましたね。高校生の頃は、あまり面白い人間ではなかったと思います。

Q

社長になることや、経営に携わることへの思いは当時からありましたか?

高校時代は真面目でしたが、小中学校の頃はむしろやんちゃで、よく叱られていました。周りが大人しかったこともあり、小学校の先生からは「少し変わった道に進むんだろうな」と思われていたと思います。

Q

これまでの人生で、困難を乗り越えた経験についてお聞かせください。

過去に苦労したこととしては、私が課長になった時のことです。課長以外のメンバーは皆定時で帰り、残された私は一人で全ての業務に対応することに。あの時は会社を辞めようかと本気で考えましたが、その困難を乗り切れた自信が、今の自分を作り今ではどんな問題にも動じることはありません。

Q

会社の今後の展望についてお聞かせください。

当社は最高の製品を作る会社として、自動車部品を手掛けています。電動化に伴い、従来のエンジン用部品だけでなく、電動車向け部品も製造しており、時代の変化に対応しながら両方を手掛けることで、今後も成長が期待できます。さらに事業を拡大していく見込みです。 また、従業員満足度の向上にも力を入れています。給料だけでなく、様々な面で従業員が満足できるような活動を行っており、入社した方が「この会社に入って良かった」と思えるような会社づくりを目指しています。この点にも期待してほしいですね。

Q

ご自身が大切にしていることや、座右の銘があればお聞かせください。

高校時代に大切にしていたのは、「人事を尽くして天命を待つ」という言葉です。やるべきことを全てやれば、結果はついてくると信じていました。不安を感じる時でも、やれることは全てやったと思えるまで努力していましたね。 現在、自分自身ができているかと問われると、まだ十分ではないと感じる部分もありますが、自戒の念を込めて大切にしているのは、人との繋がり、「和」を大切にするということです。これまでの経験から、人との繋がりは非常に重要だと感じています。この会社で言えば、まさにそれが体現されているかもしれません。 若い頃はそこまで深く考えていませんでしたが、歳を重ねるにつれて、過去を振り返り、人との繋がりの大切さを痛感しています。これからもこの信念を大切にし、実現していきたいと考えています。

Q

ご自身の経験を踏まえて、高校生へのアドバイスをお願いします。

悩んだ時に誰に相談するかは非常に重要です。高校生であれば、友達、先生、親の3種類が考えられますが、親や先生には相談できない時に、頼れる友達がいるかどうかが、その後の状況を大きく変えると思います。 会社に入ってからも同じで、上司には言えない悩みでも、同僚や先輩に相談できる人がいるかどうかで、解決の糸口が見つかることがあります。本当に困り果てる前に、適切なアドバイスをくれる人を見つけることが大切です。 人間関係や繋がりは大切ですね。私自身も前の会社の繋がりで助けられたことがあります。学生時代の繋がりは、社会に出てからも相談できる相手となり得ます。高校生の皆さんも、会社に入ってからも、困った時に相談できるような、信頼できる人間関係を築くことが非常に重要だと感じています。

Q

これから社会に出る学生たちへ、メッセージをお願いします。

学生時代にしかできないことはたくさんあります。今のうちに、自由にやりたいことを思い切り楽しんでほしいですね。 一方で、当社のこともお伝えしますと、会社として安定感があり、福利厚生などのサポート体制も整っていますので、条件面は比較的良いと考えています。また、やりたいという意欲のある人には、できる限り自由にやらせてあげたいという思いもあります。様々なことに挑戦したいという方は、ぜひ当社で活躍してほしいと思います。

幾世 隆

プロフィール

株式会社長尾工業

代表取締役社長
幾世 隆

自動車部品メーカー代表取締役社長。高校時代は勉強と部活動に打ち込み、「人事を尽くして天命を待つ」を信条に努力を重ねた。前職での厳しい上司との出会いが成長の礎となり、課長時代の苦難を乗り越えて現職に至る。現在は電動車向け部品にも事業を拡大し、時代の変化に対応。採用では学歴より「明るさと元気」を重視し、意欲ある人材には挑戦の機会を与える社風を築く。大切にしていることは人との繋がり「和」を大切にすること。