静岡県の高卒採用スケジュール完全版

一人一社制・複数応募の独自ルールと月別チェックリスト

静岡県の高卒採用は全国統一スケジュールに加え、県独自の複数応募ルールが特徴的です。多くの県が10月1日から2社への応募を解禁するのに対し、静岡県は10月15日まで一人一社制を維持し、10月16日以降は一人3社まで応募可能(指定校1社+公開求人2社)という独自の枠組みを採用しています。製造業が就職者の約45%を占める産業構造を持つ静岡県で、このスケジュールルールを正確に把握することが採用成功の第一歩です。

静岡県の独自ルール:一人一社制は9月5日〜10月15日まで適用されます。10月16日以降は指定校求人1社+公開求人2社の合計最大3社まで同時応募が可能です。また、公務員併願は10月15日まで禁止され、10月16日以降に可能となります。複数内定を得た場合は2週間以内に承諾書または辞退書を提出する必要があります。

1. 高卒採用スケジュール概要(静岡県版)

時期企業側のアクションハローワーク・学校側重要度
4〜5月採用計画策定・求人内容検討・学卒求人説明会参加学卒求人説明会開催(5月下旬)★★☆
6月1日求人申込書の提出開始(ハローワークへ)受付開始・求人票の審査★★★
7月1日求人公開・学校訪問開始・職場見学の受入学校への求人票提出・求人公開★★★
7〜8月学校訪問・職場見学・応募前見学の実施生徒への進路指導・応募先決定支援★★★
9月5日応募書類(推薦書・調査書)の受取応募書類の学校→企業への送付開始★★★
9月16日選考開始(面接・筆記試験)・内定通知就職内定確認・未内定者支援★★★
10月16日〜複数応募解禁(最大3社)・追加募集対応未内定者への複数応募支援★★★
11〜2月内定者フォロー・入社前研修準備・二次募集未内定者支援・就職促進★★☆
翌年3月卒業・入社・受入体制の最終整備就業開始確認・定着支援★★☆

出典:静岡県高等学校就職問題連絡協議会 申し合わせ

2. 静岡県独自の複数応募ルール ― 他県との違い

静岡県の複数応募ルールは全国的に見ても独特です。他の多くの県と比較して一人一社制の解除時期が15日遅い一方、解除後の応募可能社数は3社と多いのが特徴です。この仕組みの背景には、「一次応募で慎重にマッチングを行い、二次応募では選択肢を広げて未内定者を救済する」という静岡県の方針があります。

項目静岡県多くの県
一人一社制の期間9月5日〜10月15日9月5日〜9月30日
複数応募の解禁日10月16日10月1日
解禁後の応募可能数最大3社(指定校1+公開2)2社
公務員との併願10月16日以降に可能県により異なる
複数内定時の対応2週間以内に承諾書・辞退書提出県により異なる

指定校求人と公開求人の違い

10月16日以降の複数応募では、指定校求人(特定の高校を指定して出す求人)には指定された高校の生徒が優先されます。公開求人はどの高校からでも応募できます。3社の内訳は「指定校求人1社+公開求人2社」であり、すべてを公開求人にすることも可能です。

企業側の対応ポイント

一人一社制の期間が他県より15日長いということは、9月の一次選考で確実に採用を決めきる重要性が高いことを意味します。一方で、一次選考で充足できなかった場合は、10月16日以降の複数応募制を活用して幅広い応募者にアプローチできます。一次選考で採りきる戦略と、二次募集に備える戦略の両面を準備しておきましょう。

3. 月別スケジュール詳細

4月・5月|準備期

  • 採用人数・職種・条件の確定
  • 求人票の内容検討(給与・休日・研修制度)
  • ハローワーク主催の学卒求人説明会に参加
  • 前年度の採用活動を振り返り改善点を整理
  • 訪問する高校のリストアップ(工業高校13校を優先)

6月|求人申込スタート

  • 6月1日:ハローワークへ求人申込書を提出
  • 求人票の記載内容を丁寧に仕上げる
  • 指定校求人か公開求人かの方針を決定
  • 職場見学の受入日程を設定
  • 学校訪問のアポイント準備を開始

7月|学校訪問解禁

  • 7月1日:求人公開・学校訪問解禁
  • 浜松工業・科学技術・沼津工業など重点校を優先訪問
  • 進路指導主事の先生と信頼関係を構築
  • 職場見学の日程調整・受入体制の準備
  • OB/OGの活躍資料を持参して訪問

8月|職場見学・関係強化

  • 応募前職場見学・会社説明会を実施
  • 先輩社員との交流プログラムで自社の魅力を伝達
  • 保護者向け説明資料を準備
  • 学校への追加訪問(2回目以降)
  • 面接質問の準備とNG質問チェック

9月|応募・選考解禁

  • 9月5日:応募書類受取(一人一社制:9/5〜10/15)
  • 書類確認・面接日程を速やかに連絡
  • 9月16日:選考開始(面接・筆記試験)
  • 内定通知書を速やかに送付
  • 公務員併願は10月15日まで禁止を認識

10月16日〜翌3月|複数応募・定着

  • 10月16日:複数応募解禁(最大3社)
  • 未充足の場合は二次募集を積極的に実施
  • 複数内定者は2週間以内に承諾書・辞退書を提出
  • 内定者フォロー(月1回の連絡を継続)
  • 入社前研修・受入体制の最終整備

4. 採用担当者の月別チェックリスト

【6月チェックリスト】

求人票の全項目を正確に記入し、6月1日にハローワークへ提出した
指定校求人にするか公開求人にするかを決定した
訪問する高校リストを作成した(工業高校・商業高校を優先)
職場見学の受入可能日程と担当者を決定した
採用パンフレット・OB/OG資料の準備が完了した

【7月チェックリスト】

7月1日以降、速やかに重点校への学校訪問を実施した
進路指導主事の先生の名前・連絡先を把握した
求人票と会社案内を学校に持参・送付した
職場見学の日程を1校以上確定した
前年度採用した先輩社員の活躍報告資料を準備した

【9月チェックリスト】

9月5日:応募書類(推薦書・調査書)の到着を確認した
応募者全員に面接日時を速やかに連絡した
9月16日以降の面接スケジュールを確定した
面接でNG質問を使用しないよう面接官全員に確認した
内定通知書の様式・送付方法を準備した

【10月チェックリスト】

10月16日の複数応募解禁に向け、追加求人の準備を完了した
二次募集の場合、学校への再訪問計画を立てた
複数内定者への承諾書・辞退書の送付体制を整えた
内定者に対するフォロー連絡を開始した
公務員試験結果が出る時期を踏まえた選考スケジュールを確認した

5. 公務員併願の取扱い

静岡県では公務員試験との併願について明確なルールが設けられています。採用担当者は、公務員を目指している生徒が自社に応募してくる可能性を踏まえた選考計画が必要です。

静岡県の公務員併願ルール

  • 10月15日まで:公務員試験と民間企業の併願は禁止。生徒は公務員試験か民間企業かを選択する必要がある
  • 10月16日以降:公務員試験と民間企業の併願が可能に。公務員試験の結果が不合格だった生徒が民間企業に応募するケースが増加

企業側としては、10月16日以降に公務員試験不合格の生徒が応募してくる可能性があることを想定し、二次募集の体制を整えておくことが重要です。公務員試験を経験した生徒は面接慣れしており、基礎学力も高い傾向があるため、企業にとっても貴重な人材となり得ます。

6. 採用スケジュール上の法的根拠

高卒採用のスケジュールは全国高等学校長協会と厚生労働省の合意に基づく「申し合わせ」によって定められています。静岡県では「静岡県高等学校就職問題連絡協議会」が毎年度の詳細ルールを決定し公表しています。

重要:高卒採用スケジュールは法律ではなく「申し合わせ(自主規制)」ですが、これを破ると学校からの信頼を失い、翌年以降の採用活動に深刻な影響が出ます。特に静岡県は一人一社制の解除が10月16日と他県より遅いため、早期にフライングして複数応募を求めるような行為は厳禁です。

ルール内容根拠
一人一社制9月5日〜10月15日まで1社のみ応募可能静岡県高等学校就職問題連絡協議会 申し合わせ
複数応募制10月16日以降、指定校1社+公開2社の最大3社静岡県高等学校就職問題連絡協議会 申し合わせ
応募開始日9月5日(統一応募書類の送付開始)全国高等学校長協会・厚生労働省 合意
選考開始日9月16日(面接・筆記試験の実施)全国高等学校長協会・厚生労働省 合意
公務員併願10月15日まで禁止、10月16日以降可能静岡県高等学校就職問題連絡協議会 申し合わせ
複数内定時2週間以内に承諾書または辞退書を提出静岡県高等学校就職問題連絡協議会 申し合わせ
公正な採用選考本籍・家族構成・思想等を理由にした不採用禁止職業安定法・労働施策総合推進法

出典:静岡労働局・静岡県高等学校就職問題連絡協議会

7. まとめ

静岡県の高卒採用は、10月16日以降の複数応募制(最大3社)という独自ルールが大きな特徴です。この仕組みを正しく理解し、一次選考(9月16日〜)で確実に内定を出す体制を整えるとともに、二次募集(10月16日〜)に備えた柔軟な採用戦略を持つことが重要です。

7月1日の学校訪問解禁と同時に動き出すこと、そして静岡県内の工業高校13校・商業高校20校への戦略的なアプローチが、製造業就職者45%という産業構造を持つ静岡県での高卒採用成功の鍵となります。

For Companies

こんなお悩みはありませんか?

採用に毎年400万円以上
本当に回収できてる?

3人に2人が内定辞退
また振り出しに…

求人票を出しても
応募が来ない

採用しても3年で辞める
育成コストが無駄に

採用活動に手が回らない
何から始めれば?

悩むビジネスマン
ガッツポーズの高校生

ゆめスタなら、解決できます

採用コスト

50%削減

607万円 → 300万円

内定辞退率

ほぼ0%

一人一社(二社)制

採用満足度

81.1%

大卒採用より+3.5pt

ゆめスタが解決します

高校生採用に特化した3つのサービスで、採用課題をトータルサポート

関連記事

データ出典:

ゆめマガ採用HP制作アニリク
採用について相談する