やりたいことがなくても焦らなくていい
努力するタイミングは人それぞれ
株式会社ナガシマ
伊藤 寛文
Hirofumi Ito
ご経歴と自己紹介をお願いいたします。
株式会社ナガシマ、専務取締役の伊藤寛文です。入社して4年目になります。前職は自動車製造業で、金型設計や生産ラインの立ち上げなど、生産技術の仕事をしていました。建設業とは少し離れた分野ですが、社長が叔父に当たるという親族関係もあり、この業界に入りました。 入社して4年経ち、建設業の雰囲気が分かってきた頃です。私は入社して日が浅い分、これから就職活動をする高校生や大学生に近い目線を持っていると思います。 建設業というと、私たちの世代でも「きつい」「汚い」「危険」という3Kのイメージがありましたし、今の親御さんの世代もそう思っているかもしれません。外で汚れた格好をして働くイメージが先行しているかと思います。実際そのような現実もありますが、実態はどんどん変化しています。パソコンやICT機器と呼ばれるコンピューター機器を使った業務が増えている状況です。前職の生産技術・現場管理の経験と親和性があると感じます。
ご経歴と自己紹介をお願いいたします。
株式会社ナガシマ、専務取締役の伊藤寛文です。入社して4年目になります。前職は自動車製造業で、金型設計や生産ラインの立ち上げなど、生産技術の仕事をしていました。建設業とは少し離れた分野ですが、社長が叔父に当たるという親族関係もあり、この業界に入りました。 入社して4年経ち、建設業の雰囲気が分かってきた頃です。私は入社して日が浅い分、これから就職活動をする高校生や大学生に近い目線を持っていると思います。 建設業というと、私たちの世代でも「きつい」「汚い」「危険」という3Kのイメージがありましたし、今の親御さんの世代もそう思っているかもしれません。外で汚れた格好をして働くイメージが先行しているかと思います。実際そのような現実もありますが、実態はどんどん変化しています。パソコンやICT機器と呼ばれるコンピューター機器を使った業務が増えている状況です。前職の生産技術・現場管理の経験と親和性があると感じます。
高校生時代はどのような学生でしたか?
特に目標もなく、これがしたいというわけでもない、普通の高校生でした。当時テレビでロボット産業の話題が取り上げられており、興味を持ちロボティクス関係の大学を選びました。通っていた文系高校から一番遠い分野の大学です。この時、建設業は全く視野に入っていませんでした。 高校時代は変わったアルバイトも経験しました。御嶽山山頂より少し下った所にある山荘にて泊まり込みで行うアルバイトです。そこは高所トレーニングの為に実業団の選手や大学生が泊まりに来る施設で、夏と冬の2,3週間程度泊まり込み、朝4時に起きて朝ご飯を作り、昼間はシーツ等のリネン管理、また夜ご飯を出すという生活でした。スキーの強化選手など普段会わないような大人と接する貴重な体験が出来て面白かったですね。他にも家具の配送・組立など、高校生があまりやらないようなアルバイトをしていました。 高校生のうちに、アルバイトや部活動などを通じていろいろな大人と接するのはとても大事だと思います。やはり経験値として、大人と触れ合うことでコミュニケーションの取り方も変わってきます。親や先生以外の大人と話すことが、社会経験や人生経験の第一歩になり、自分自身の成長につながると思います。
高校生時代はどのような学生でしたか?
特に目標もなく、これがしたいというわけでもない、普通の高校生でした。当時テレビでロボット産業の話題が取り上げられており、興味を持ちロボティクス関係の大学を選びました。通っていた文系高校から一番遠い分野の大学です。この時、建設業は全く視野に入っていませんでした。 高校時代は変わったアルバイトも経験しました。御嶽山山頂より少し下った所にある山荘にて泊まり込みで行うアルバイトです。そこは高所トレーニングの為に実業団の選手や大学生が泊まりに来る施設で、夏と冬の2,3週間程度泊まり込み、朝4時に起きて朝ご飯を作り、昼間はシーツ等のリネン管理、また夜ご飯を出すという生活でした。スキーの強化選手など普段会わないような大人と接する貴重な体験が出来て面白かったですね。他にも家具の配送・組立など、高校生があまりやらないようなアルバイトをしていました。 高校生のうちに、アルバイトや部活動などを通じていろいろな大人と接するのはとても大事だと思います。やはり経験値として、大人と触れ合うことでコミュニケーションの取り方も変わってきます。親や先生以外の大人と話すことが、社会経験や人生経験の第一歩になり、自分自身の成長につながると思います。
文系から理系に進まれて、ご苦労もあったのではないでしょうか?
実際のところ、大変でした。高校で理数系の勉強をしていなかったので、自己推薦という小論文で入る特殊な方法で進学しました。そのため、他学生が夏休みを楽しんでいる中、毎日学校へ行き、高校の数学や物理の授業を受けました。 そこで学んだのは、「どんな世界でも最低限必要な努力がある」ということです。建設業でも、土木施工管理技士や建設機械施工管理技士という国家資格など、最低限必要な知識があります。 高校生に当てはめると、学生時代に遊んでいて就職出来たとしても、学校で勉強しなかった分、会社に入ってから勉強しなければならない時が絶対に来ます。努力するタイミングが違うだけだと思います。
文系から理系に進まれて、ご苦労もあったのではないでしょうか?
実際のところ、大変でした。高校で理数系の勉強をしていなかったので、自己推薦という小論文で入る特殊な方法で進学しました。そのため、他学生が夏休みを楽しんでいる中、毎日学校へ行き、高校の数学や物理の授業を受けました。 そこで学んだのは、「どんな世界でも最低限必要な努力がある」ということです。建設業でも、土木施工管理技士や建設機械施工管理技士という国家資格など、最低限必要な知識があります。 高校生に当てはめると、学生時代に遊んでいて就職出来たとしても、学校で勉強しなかった分、会社に入ってから勉強しなければならない時が絶対に来ます。努力するタイミングが違うだけだと思います。
大学時代はサークルなどに入っていましたか?
大学祭実行委員会に入っていました。私の大学では自主性が重んじられていて、学生自身が地元の方や企業を回って協賛金を集めます。「学校でこういうイベントをやるので出資してください」と自分たちで作ったビラを持って挨拶回りに行き、地域企業のお手伝いをして顔を広げていきました。18、19歳の学生が企業に行って協賛金をお願いするのは勇気がいりますし、もちろん大半は断られます。企業側からすればメリットはあまりないですからね。でも、そうやって集めたお金で大学祭を運営していくという経験は、私にとって大きな財産になりました。それも一つの人生経験になったと思っています。
大学時代はサークルなどに入っていましたか?
大学祭実行委員会に入っていました。私の大学では自主性が重んじられていて、学生自身が地元の方や企業を回って協賛金を集めます。「学校でこういうイベントをやるので出資してください」と自分たちで作ったビラを持って挨拶回りに行き、地域企業のお手伝いをして顔を広げていきました。18、19歳の学生が企業に行って協賛金をお願いするのは勇気がいりますし、もちろん大半は断られます。企業側からすればメリットはあまりないですからね。でも、そうやって集めたお金で大学祭を運営していくという経験は、私にとって大きな財産になりました。それも一つの人生経験になったと思っています。
現在、専務として経営側に立たれて、どのような変化がありましたか?
私の父が自営業をしていたので、毎日同じ時間に会社に行く会社員とは違う働き方を子どもの頃から見ていました。毎日同じ仕事をしたからといって同じ給料が支払われるわけではないことも知っていたので、経営側に立つことへの抵抗はありませんでした。ただ、実家には従業員がいませんでしたが、今の会社には50名以上の従業員がいるので、「今後大丈夫かな」と毎日考えることはあります。 会社員の方たちは役割ごとの業務を行い、目標に対し100%、あるいは120%で遂行するのが仕事です。目標が定められています。 私たちの立場には終わりもなければ、明確なゴールもありません。自分たちで目標を定めれば達成はあるのかもしれませんが、それで終わりではありません。常に進化を意識して100%以上を目指す必要があります。終わりがないという点で、サラリーマンとは違うプレッシャーを感じています。
現在、専務として経営側に立たれて、どのような変化がありましたか?
私の父が自営業をしていたので、毎日同じ時間に会社に行く会社員とは違う働き方を子どもの頃から見ていました。毎日同じ仕事をしたからといって同じ給料が支払われるわけではないことも知っていたので、経営側に立つことへの抵抗はありませんでした。ただ、実家には従業員がいませんでしたが、今の会社には50名以上の従業員がいるので、「今後大丈夫かな」と毎日考えることはあります。 会社員の方たちは役割ごとの業務を行い、目標に対し100%、あるいは120%で遂行するのが仕事です。目標が定められています。 私たちの立場には終わりもなければ、明確なゴールもありません。自分たちで目標を定めれば達成はあるのかもしれませんが、それで終わりではありません。常に進化を意識して100%以上を目指す必要があります。終わりがないという点で、サラリーマンとは違うプレッシャーを感じています。
採用面接の際、高校生のどのようなところを見ていますか?
まず、挨拶ができる子ですね。コミュニケーションが得意な子も苦手な子もいると思いますが、建設業は一人では仕事ができません。小さな現場でも複数の人が関わり合いますし、元請けさんや下請けさんなど、他の関係会社の方とも一緒に仕事をします。 面白い話をする必要はありません。朝現場に来て「おはようございます、今日もよろしくお願いします」と、まずこの一言が言える事が大切です。それだけでお互い気持ちよく仕事ができます。 あと、自分本位ではない人ですね。現場では、自分が怪我をしなくても周りに怪我をさせてしまう可能性があります。一人でも怪我をすれば、同現場のみんなが大変な思いをします。だからこそ、周りを思いやってチームワークを持てる人が必要です。 もちろん、外での仕事なので体力があるに越したことはありませんが、一番は挨拶とコミュニケーションです。そして、自分の思っていることをある程度言葉にできる子がいいですね。今の時代、分からない事は分からない、しんどい時はしんどいと言える子の方が、会社の中でも活躍していけると思います。
採用面接の際、高校生のどのようなところを見ていますか?
まず、挨拶ができる子ですね。コミュニケーションが得意な子も苦手な子もいると思いますが、建設業は一人では仕事ができません。小さな現場でも複数の人が関わり合いますし、元請けさんや下請けさんなど、他の関係会社の方とも一緒に仕事をします。 面白い話をする必要はありません。朝現場に来て「おはようございます、今日もよろしくお願いします」と、まずこの一言が言える事が大切です。それだけでお互い気持ちよく仕事ができます。 あと、自分本位ではない人ですね。現場では、自分が怪我をしなくても周りに怪我をさせてしまう可能性があります。一人でも怪我をすれば、同現場のみんなが大変な思いをします。だからこそ、周りを思いやってチームワークを持てる人が必要です。 もちろん、外での仕事なので体力があるに越したことはありませんが、一番は挨拶とコミュニケーションです。そして、自分の思っていることをある程度言葉にできる子がいいですね。今の時代、分からない事は分からない、しんどい時はしんどいと言える子の方が、会社の中でも活躍していけると思います。
専務ご自身の夢や、会社のこれからのビジョンをお聞かせください。
会社の名前である「ナガシマ」は、この地域の名前をつけさせてもらっています。その名前に恥じないよう、この地域を守れるような企業を目指しています。本社建屋のすぐ後ろには長良川が流れており、現在も上流側で洪水対策の浚渫工事を行っています(2026年7月現在)。風水害などの災害が起きない街を目指してインフラ整備を行い、自分たちが住み、働いているこのエリアを守っていけるような会社にしていきたいと思っています。
専務ご自身の夢や、会社のこれからのビジョンをお聞かせください。
会社の名前である「ナガシマ」は、この地域の名前をつけさせてもらっています。その名前に恥じないよう、この地域を守れるような企業を目指しています。本社建屋のすぐ後ろには長良川が流れており、現在も上流側で洪水対策の浚渫工事を行っています(2026年7月現在)。風水害などの災害が起きない街を目指してインフラ整備を行い、自分たちが住み、働いているこのエリアを守っていけるような会社にしていきたいと思っています。
最後に、進路に迷っている高校生へメッセージをお願いします。
まず、自分の直感を信じてほしいと思います。親御さんや学校の先生から「この会社は」「こういう業界は」といろいろなアドバイスを受けると思います。大人の方が俯瞰して物事を見られるのは確かですが、周りの影響で諦めた夢は、後になって絶対に「あの時こうしておけばよかった」と思い出すはずです。 18歳なら、もし失敗したとしても、数年経って「求めていたものと違った」と思えばやり直しがききます。周りの大人の話もちゃんと聞いた上で、最後は自分が思ったこと、直感を信じて進んでほしいです。 また、仕事に対しての夢が100%叶う人はごく僅かだと思います。だからこそ、ワークライフバランスの中の「プライベートの夢」を重要視してもいいと考えています。例えば、建設業は他業種より少し給料が高かったりするので、その分、趣味や好きな事にお金が使えて、プライベートを充実させることができます。そうやって「自分の生活の充実度を上げる」という逆算で就職活動を進めるのも一つの方法です。私たちの仕事は、地域を守るだけでなく、地図に残る仕事です。家族や兄弟、将来自分の子どもができた時に自慢できる、誇れる仕事でもあります。 高校生のうちに、もし「これがやりたい」ということが一つでもあるなら、それに集中してほしいです。部活動や趣味など何でもいいので自分が興味を持ったことに注力できる今の時期は貴重です。その経験は、大人になった時の話の種にもなりますし、今後の人生に必ず活きてくると思います。 最後に一つだけ。世の中には悪い大人もたくさんいます。最近は高校生がSNSを通じて闇バイトなど犯罪に巻き込まれるケースも増えています。インターネットを利用して就職活動をする際は、正しい情報を見極め、自分の身を守れる大人になってほしいと強く願っています。
最後に、進路に迷っている高校生へメッセージをお願いします。
まず、自分の直感を信じてほしいと思います。親御さんや学校の先生から「この会社は」「こういう業界は」といろいろなアドバイスを受けると思います。大人の方が俯瞰して物事を見られるのは確かですが、周りの影響で諦めた夢は、後になって絶対に「あの時こうしておけばよかった」と思い出すはずです。 18歳なら、もし失敗したとしても、数年経って「求めていたものと違った」と思えばやり直しがききます。周りの大人の話もちゃんと聞いた上で、最後は自分が思ったこと、直感を信じて進んでほしいです。 また、仕事に対しての夢が100%叶う人はごく僅かだと思います。だからこそ、ワークライフバランスの中の「プライベートの夢」を重要視してもいいと考えています。例えば、建設業は他業種より少し給料が高かったりするので、その分、趣味や好きな事にお金が使えて、プライベートを充実させることができます。そうやって「自分の生活の充実度を上げる」という逆算で就職活動を進めるのも一つの方法です。私たちの仕事は、地域を守るだけでなく、地図に残る仕事です。家族や兄弟、将来自分の子どもができた時に自慢できる、誇れる仕事でもあります。 高校生のうちに、もし「これがやりたい」ということが一つでもあるなら、それに集中してほしいです。部活動や趣味など何でもいいので自分が興味を持ったことに注力できる今の時期は貴重です。その経験は、大人になった時の話の種にもなりますし、今後の人生に必ず活きてくると思います。 最後に一つだけ。世の中には悪い大人もたくさんいます。最近は高校生がSNSを通じて闇バイトなど犯罪に巻き込まれるケースも増えています。インターネットを利用して就職活動をする際は、正しい情報を見極め、自分の身を守れる大人になってほしいと強く願っています。
プロフィール
株式会社ナガシマ
伊藤 寛文
株式会社ナガシマ 専務取締役。大切にしている言葉は「不撓不屈」。1992年愛知県生まれ。大学を卒業後、自動車業界の金型設計・生産技術者として7年働いた後に株式会社ナガシマへ入社。製造業から建設業へと業界は異なるが、モノ作りとしての共通点や壮大さに気付かされる日々。同社は地元桑名市から全国に工事を展開。水上での浚渫工事から陸上工事まで、インフラを支える企業として安全と利便性の向上を目指す。
